iPad Proの登場によってシリーズごとの特色がより明確になったiPad。ライトユーザーにとっては、超軽量なノートPC替わりとしての地位も確立しつつある。今回はiPadのWi-Fiを設定する方法や外出先での利用方法、Cellularモデルとの比較を紹介していこう。
【参考】iPad(Apple)
iPadのWi-Fiモデルを買ったらまずWi-Fiの設定から始めよう
iPadには、Wi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルがある。詳しくは後述するが、Wi-FiモデルはWi-Fiに接続しなければ通信が使えない。iPadを箱から出したら、まずはiPadとWi-Fiの接続から始めよう。Apple IDの取得やiCloudの設定も、Wi-Fiに接続しなければ作業はとどこおる。
iPadのWi-Fiモデルを外で使うにはどうすればいい?
家のWi-Fiに繋がったiPadを外に持ち出して使うには3つ方法がある。ホットスポットと呼ばれる公衆無線LAN サービスに繋ぐか、市販のモバイルルーターを使う、もしくは自らのスマホでテザリングするかだ。
iPadのWi-Fiモデルでテザリングするには?
テザリングとは自分のスマホをモバイルルーターのように使うことだ。例えばiPhoneなら、「設定」から「インターネット共有」に移動し、任意のパスワードを入力して「ほかの人の接続を許可」をオンにすれば良い。あとはiPadでスマホのネットワーク名を選び、パスワードを入力すればOKだ。
※契約しているキャリアによってテザリングオプションに加入が必要な場合があります。
Wi-Fiが設定できない場合には? iPadのWi-Fiトラブルあるある解決方法
iPadでWi-Fiが設定できない理由で多いのは、以下の2つだ。まずは「設定」の状況を確認しよう。
■Wi-Fiの設定がオフになっている
■機内モードがオンになっている
上記が問題なければ、iPadの再起動、無線ルーター親機の再起動を試してみよう。
iPadとWi-Fiの接続が頻繁に切れる
Wi-Fiの接続が頻繁に切れる時は、Wi-Fiの電波の強さが関係している場合と、Wi-Fi電波を妨害するノイズの存在が疑われる。無線ルーター親機の近くに移動するか、強いノイズを発生しやすい電子レンジを止めるなどで繋がりやすくなることも。
iPad とWi-Fiのデータ通信速度が遅い
データ通信速度は、通信規格が関係している可能性もある。現行のiPadシリーズはWi-Fi 5(IEEE 802.11ac)/iPad ProシリーズはWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)といった、Wi-Fi回線の中でも高速な規格に対応している。そのため無線ルーター親機の近くに行っても速度が改善しない場合は、親機の通信規格を確認しよう。
iPad ProシリーズはWi-Fi 6に対応
先述のように、現行のiPadシリーズは全モデルWi-Fi 5までの対応だ。Wi-Fi 6はiPad Proが対応している。
iPadのWi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルの違い
iPadには、Wi-FiモデルとWi-Fi+Cellularモデルが用意されている。
【参考】iPad(Apple)
iPad のWi-Fi+Cellularモデルとは?
Cellularモデルとは、Wi-Fiでの通信に加えてドコモ、au、ソフトバンクといった通信キャリアからの電波も受信できるようになっているモデルだ。
iPad Wi-Fi+Cellularモデルで通信キャリアからの電波を受信するにはSIMカードが必要
iPadのWi-Fi+Cellularモデルで通信キャリアからの電波を受信するには、iPhoneなどと同様に通信キャリアと契約したSIMカードが必要だ。
iPadのWi-Fi+CellularモデルはWi-Fiのみでも使用可能?
Wi-Fi+Cellularモデルでも、通信キャリアの電波を使わずにWi-Fiのみで利用できる。例えば機内モードを設定→Wi-Fiのみをオンにすると、通信キャリアの電波を利用せずにWi-Fiのみを使用できる。また、SIMカードが抜いた状態や、通信キャリアと契約していない場合なども、Wi-Fiのみの通信となる。
iPadのWi-FiモデルにはGPSが非装備
Wi-FiモデルにはGPS が搭載されていないが、代わりにWi-Fiのアクセスポイントからおおよその位置情報を把握している。
【参考】発売から10年のタブレット市場で「iPad」が最強の端末になった理由
Wi-FiモデルのiPadのおすすめは?
現行のiPadシリーズはiPad Air(第3世代)、iPad(第7世代)、iPad mini(第5世代)となっているが、筆者のおすすめはコストパフォーマンスの観点からiPad Airとしたい。画面は10.5インチになる。
iPad Pro搭載のA12Zの性能に迫るA12 Bionicチップを搭載し、Smart Keyboardにも対応している。iPadは世代が古いA10 Fusionチップを搭載しているので、長く使うことを考えればiPad Airが有利だろう。
価格もiPad(32GB Wi-Fiモデル)の 3万4800円(税別)、iPad mini(64GB Wi-Fiモデル)4万5800円(税別)と比べると、iPad Air(64GB Wi-Fiモデル)は 5万4800円(税別)で性能差のわりに拮抗している印象だ。コストパフォーマンスを考えるならiPad Airをおすすめする。
【参考】どこがどう変わった? 新型「iPad mini」と「iPad Air」の進化のポイントをおさらい
iPad Wi-Fiモデルの中古を手に入れるには?
iPadの中古製品は中古ショップでも手に入れられるが、Apple Storeの認定整備済製品なら掘り出し物が見つかることがある。認定整備済製品は、初期不良などの理由でAppleに返品された製品を再整備。Apple認定の中古品として販売するものだ。
中古ショップの中には買い取った製品をほぼそのまま売るところもあるが、認定整備済製品はしっかりとしたテストをもとに「再整備」されていることが特徴。1年間の製品保証もついているので、お買い得といえるかもしれない。
【参考】認定整備済製品(Apple)
※データは2020年8月上旬時点での編集部調べ。
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文/ねこリセット