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数少ない専門店に客が殺到!フルーツサンドが流行っている理由

2020.08.31

フルーツサンド

 最近、SNSでフルーツサンドの写真をよく見かけますね。考えてみれば、去年の秋くらいから、芸能人がテレビで「差し入れにはフルーツサンドを持って行く」と話していたのを、よく聞いた気がします。大流行中と言って間違いないでしょう。

 差し入れとして考えた場合、ケーキなら皿とフォークが必要ですし、果物ならその上に切ったり皮を剥いたりすることが必要ですが、フルーツサンドは片手でパクパク食べられるので、手間いらず。

 生モノなので「お取り寄せ」が効かず、自分で店に足を運んで買わなくちゃいけないという点も高評価ですし、同じ生クリームを使ったスイーツでも、10年前に大流行したパンケーキに比べると、フルーツが豊富な分、健康的な感じで、食べても罪悪感がない点も買いです。

 が、フルーツサンドが流行っている最大の理由は、やはり『萌え断』でしょう。「萌え断」とは、食品の断面の美しさに萌えること。

 5年ほど前から、具材に凝った『飾り巻き寿司』や、海苔でふわっと巻いただけのおにぎり『おにぎらず』が、断面の美しさで人気を呼んでいましたが、フルーツサンドもそのブームの一環。

 サンドイッチの「萌え断」の走りは、岩手県に住む陶芸家の大沼道行サンが日常的に作る、キャベツの量が尋常でない具だくさんのサンドイッチ「沼夫サンド」、略して『沼サン』を、奥様が2015年からインスタで紹介し始めたこと。そのフォトジェニックな断面が話題を呼び、2015年にはレシピ本も登場。

 この「沼サン」を進化させ、ゆで卵やトマトをまるごと挟んでカットした『わんぱくサンド』がさらに有名になり、それがテレビでも取り上げられて、サンドイッチ界が一気に「萌え断」に突入したという次第です。同じサンドでも、まっ白な生クリームの中に果物の鮮やかなビタミンカラーが浮かび上がるフルーツサンドの断面は、格別の美しさと言えます。

 そのフルーツサンドですが、調べてみると歴史は意外に古いようです。

 昭和の終わり頃まで、日本の手土産の王者は果物でした(果物はそれだけ高級品だったんですね)。だから昔から、どこの駅前商店街でも、必ず一番いい場所に果物店がありました。日本橋の『千疋屋』は1834年、神田の『万惣』は1846年、新宿の『高野』は1885年、渋谷の『西村』は1910年の創業。これらの果物店は、大正から昭和にかけて、売り物の果物を使ったケーキやジュースを出す『フルーツパーラー』と呼ばれる喫茶店を併設。新宿の『高野』がフルーツパーラーを開業したのは1926年(大正15年)ですが、フルーツサンドは開業時からメニューにあったと言います。そして、これらの老舗フルーツパーラーは2011年に廃業した『万惣』を除けば、みんな駅前に残っていて、どこもフルーツサンドを出しています。今はこれらの老舗に加え、『果実園リーベル』『フタバフルーツ』などの後発のフルーツパーラーがあちこちの大型商業施設に出店しており、フルーツパーラー自体がブームと言えます。

萌え断のいろいろ

萌え断のいろいろ

おにぎらずは、もともとは漫画『クッキングパパ』が1991年に紹介したものですが、なぜか2015年にブームに。飾り巻き寿司は、2017年頃から、作り方教室もできる人気。わんぱくサンドは、扶桑社が2016年に出版した左の本が発火点。

フルーツサンドのいろいろ

フルーツサンドのいろいろ

フルーツサンドを日本で最初に出したのは、千疋屋総本店が1868年(明治元年)に開業した『果物食堂』(後のフルーツパーラー)だという東京起源説と、京都祇園の果物店『八百文』のフルーツパーラーだという京都起源説があります。

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