■連載/大山即席斎の“三ツ星”インスタント麺
当連載で以前も書いたがインスタント麺をもらえる株主優待についてまた取り上げてみたい。
前回書いたときは日清食品とマルタイの優待のみだったが、今回は東洋水産と創健社が加わり、マルタイは優待のグレードが上がっている。
【関連記事】インスタント麺メーカーの株主優待を比べてみた!
株主優待でしかもらえない限定グッズも!
日清食品HD<証券コード2897>
日清食品の株主優待は即席麺業界のみならず、全株主優待の中でも人気度・満足度とも最上位クラスにある。
なので株主優待の内容も実に充実している。株主優待でしかもらえない限定グッズなども含まれており、優待がもらえれば満足度が高いのは当然といえる。
しかし弱点としては株価が高くなりすぎていて、誰でもが手を出せるものではなくなりかけていることだ。
日清食品HD <2897>100,300,1000,3000株
株価 <2020年>7500~10500円ほど
※この記事の掲載後に変動する可能性があります・以下同
100株~:3000円相当の商品が年一回
300株~:3500円相当の商品が年二回
1000株~:4500円相当の商品が年二回
3000株~:5500円相当の商品が年二回
権利確定3月末、9月末
300株以上なら優待品が年に二回もらえる。さらに300株と1000株は3年<7半期>連続保有で優待がワンランクアップする。
こちらは昨年末に届いた300株用の株主優待商品。内容は毎回変化する。ちなみに日清の優待商品中に明星の商品があるのは日清と明星に資本関係があるため。
今年のやつが例年ならもう届いているはずなのだがまだ届いていない。まあ今年は諸事情でいろいろ混乱があるものと考えておく。
以前は株主懇親会があり、製品の試食・抽選・お土産などがなったのだが、参加者激増などの理由で現在は開催されていない。機が熟したらまた開催してほしいと熱望する。
全国発売ではない商品も含み、プレミア感抜群!
マルタイ<証券コード2919>
棒ラーメンでおなじみのマルタイでは保有株式数によって3種類の優待がある。九州各県味の棒ラーメンに加えて皿うどんがもらえる。1000株セットだと九州7県の棒ラーメンが入っている。各県のラーメンには全国区発売ではないものも含まれていてプレミア感がある。
マルタイ <2919>100,200,1000株
株価 <2020年>2900~3500円ほど
100株~:5種詰合せ
200株~:6種詰合せ
1000株~:10種詰合せ
権利確定3月末
こちらは1000株用の株主優待商品。内容は基本的に変化しない。
1年間継続保有が必要だが、ラーメン以外の商品も充実
東洋水産<証券コード2875>
マルちゃんでおなじみの東洋水産では1年以上継続して株式を保有した場合に株主優待の権利を得ることができる。この一年間継続保有という部分が少々高いハードルとなっている。100株セットではマルちゃんの主力インスタント麺製品に加え、スープ、赤飯、ソーセージがもらえた<2020年>。
東洋水産 <2875>100,1000,3000株
株価 <2020年>4000~6400円ほど
条件:保有1年<3半期>以上保有
100株~:2000円相当の商品が年一回
1000株~:3500円相当の商品が年一回
3000株~:5000円相当の商品が年一回
権利確定3月末
こちらは100株用の株主優待商品。定番商品中心のセットだが、魚肉ソーセージが入っているところが東洋”水産”らしいところだ。
300株セットではラーメン2品と皿うどんも
創健社<証券コード7413>
健康食品が主力の創健社でもインスタント麺がもらえる。
優待の多くは食材や調味料だが、300株セットではラーメン2品と皿うどんも入っていた<2020年>。
創健社 <7413>100,200,300株
株価 <2020年>1800~2000円ほど
100株~:3000円相当の商品が年一回
200株~:6000円相当の商品が年一回
300株~:10000円相当の商品が年一回
権利確定3月末
こちらは300株用の株主優待商品。セット内容は毎回違う。インスタント麺はだいたい3種類程度含まれている。
インスタント麺専業メーカーより充実!?
JT<証券コード2914>
ほかにJT<2914>でもテーブルマーク(カネボウフーズ→加ト吉→JT)のカップ麺がもらえる。2020年の100株セットだとホームラン軒のカップ麺が14個、200株セットだとホームラン軒か広東白湯麺のカップ麺が24個ももらえる! これってインスタント麺専業メーカーよりすごいかも!?ラーメン者としてはこれも買っておかねばいかんな。
JT <2914>200,1000.2000株
株価 <2020年>1800~2400円ほど
条件:保有1年<5四半期>以上保有
100株~:2500円相当の商品が年一回
200株~:4500円相当の商品が年一回
1000株~:7000円相当の商品が年一回
2000株~:13500円相当の商品が年一回
権利確定12月末
【今回の即席レビュー(5点満点)】
優待充実度 コスパ
日清食品 ★★★★★ ★★★
マルタイ ★★★+ ★★★★
東洋水産 ★★★★ ★★★+
創健社 ★★★★+ ★★★★+
JT ★★★+ ★★★★
この商品が好きな人にはこんな一品もオススメ!
JFLAホールディングス<証券コード3069>
さらにJFLAホールディングス<3069>でもカタログギフトの中からラーメンが選べる。
2020年夏のギフトではカレー麺12食セットやどさん子らーめん12食セットが注文できた。
JFLAホールディングス<3069>500,1000,2000株
株価<2020年>350~420円
500株~:3000円相当の商品が年二回
1000株~:6000円※相当の商品が年二回
2000株~:15000円相当の商品が年二回
※3000円×2商品も可
権利確定3月末、9月末
ここ以外にもカタログギフトの中にインスタント麺や生麺セットを申し込めるものがありそうだが、それは次回以降のテーマとしたい。
今年春のコロナ禍により日経平均株価が暴落したことが報じられたように株式投資にはリスクが伴うので、生活にすぐ必要なお金を株式に投資することはお勧めできません。
しかしリスクについて学習した上での投資であれば、値上がり益・配当益・株主優待が期待でき、ほとんど利子のつかない銀行預金より有利に資産運用が可能なのです。
※優待の内容は変更になる可能性があります。
文/大山即席齋