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スマホの「CPU」が果たす役割とは?性能やスペックを理解した上での賢い選び方

2024.11.06

スマホの性能をチェックするのに重要なCPU。ライトに使う場合、ゲームをヘビーに楽しむ場合などによってスペックの選び方が変わってきます。CPUとは何かを理解し、自分に合ったCPUを搭載したスマホを賢く選びましょう。

スマホを購入する際に確認するポイントは人それぞれ。

デザインやサイズだけでなく、どれくらいのデータを保存できるかを示す「ストレージ(ROM)」や、一度に作業できる容量を示す「メモリ(RAM)」の確認をしているという人は多いでしょう。

しかし、スマホの性能を決めるのはこれらの数値だけではありません。製品スペック表に書かれている「CPU」という部品は、スマホの性能を語るうえで外せない重要ポイントなのです。

スペック表のCPUの欄には、見慣れないローマ字と数字が羅列されており、なかなか理解するのは難しいかもしれません。

そこで、CPUという部品がどのような役割を果たしているのか、スペック表はどのように確認するのかを解説していきます。

そもそもCPUとは何か?

まずは、スマホに搭載されているCPUが、どのような働きをしているのかを解説していきましょう。

■CPUの役割

CPUは、スマホの処理能力に関わる重要なパーツ。人間でいうと、〝脳みそ〟に例えられることが多くあります。

「画面のここがタップされたから、この動作をする」という基本的な動きから、アプリを立ち上げる、バックグラウンドで管理するといった、さまざまな情報を処理しています。

製品によっては、「プロセッサ」と呼ばれることもあります。

【参照】スマホをスペックで選ぶときに確認したいポイントは? ケース別に選び方を解説

■「CPU」と「SoC」の違い

スマホのスペックや、レビュー記事などを見ていると、「SoC」と記載されていることがあります。

CPUが、計算処理を行うチップなのに対し、SoCはCPUを含むさまざまなチップを複合したものを意味します。

先に触れたように、CPUを脳みそと例えると、SoCは、脳を含む頭全体、身体全体と例えられるでしょう。

■CPUを酷使するとスマホの温度が上がるって本当?

CPUは、熱を発しやすいパーツともいわれます。負荷を大きく書けると発熱が強くなるため、スマホ本体が熱くなる原因の1つになります。

CPUにはどんな種類があるの?メーカーごとに搭載CPUは変わる?違いを比較

では、スマホに搭載されているCPUにはどのような種類があるのでしょうか。各メーカーの搭載CPUをチェックしていきましょう。

■Xperiaなどに搭載されるクアルコムのSnapdragonシリーズ

XperiaやAQUOS、日本で発売されるGalaxyシリーズなど、Androidスマホ多くには、クアルコム社のSnapdragonシリーズというCPU(SoC)が搭載されています。

また、Snapdragonシリーズは、モバイルPC向けのチップセットも用意されているように、多くのデジタルデバイスで採用されています。

・Snapdragonシリーズのスペックの違いは数字に着目!

Snapdragonシリーズの型番は、「8 Gen 3」や「7 Gen 3」のようになっています。

一番左の数字はシリーズを表しており、「8」が最上位モデル、「7」や「6」がミドルクラス、「4」がエントリークラスといったように、数字が大きいほど、性能が上のシリーズであることを意味します。

「Gen」はジェネレーションの略。つまり、Gen 3は第3世代、Gen 2は第2世代を意味します。

■Xiaomiなど採用メーカーが急増するメディアテックのDimensityシリーズ

Xiaomiといった中国メーカーをはじめとし、近年採用メーカーが増えているのが、メディアテック社のDimensityというシリーズです。

普及の主となっているのはエントリー向け、ミドルレンジ向けのチップセットですが、ハイエンドスマホ向けのチップセットも開発しており、徐々に勢力を拡大中。Snapdragonシリーズと並び、Androidスマホのシェアを大きく担っています。

■iPhoneとGoogle Pixelは自社開発SoCを搭載

iPhoneは、アップルが自社開発をしている、Aシリーズというチップセットを搭載しています。Aシリーズは実質iPhone専用のチップセットなので、アプリの最適化などがされており、ハードウエアとソフトウエアを統合した、スムーズな動作ができるのが特徴です。

また、近年注目を集めているGoogle Pixelシリーズも、グーグルの自社開発チップセットであるGoogle Tensorシリーズを搭載。AI機能に強いチップセットとして知られています。

CPUの関連用語

ここからは、CPUに関連して使われる用語を解説していきます。CPUについて調べる際、これらの関連知識があると大変便利です。

■CPUの「クロック周波数」とは?

CPUの性能を確認する際の1つの指標に、クロック周波数というものがあります。クロック周波数が高いほど、一定時間内に多くの信号が処理されます。

先に触れた通り、CPUはさまざまな計算処理を行います。クロック周波数は、1秒間にCPUが動作する回数を測ったもので、GHzという単位で表されます。

【参照】クロック周波数とは?

■「デュアルコア」や「クアッドコア」とは?

クロック周波数と同様に、CPUの性能を確認する指標には、コア数というものもあります。

基本的に、コア数が多いほど、複数の作業を分担できるようになるため、処理速度が上がるとされています。

デュアルコアは、1つのCPU内にコアが2つ、クアッドコアは4つあることを意味しています。

【参照】CPU性能について

■メモリ(RAM)容量は?

スマホの性能を左右する要素の1つに、メモリ(RAM)もあげられます。

メモリは机に例えられるように、作業領域の広さを示すものとなっています。脳みそが高速でも、作業台が狭いと効率が悪くなるように、スマホの性能は、メモリとCPU性能の両方が大事です。

今使っているスマホのCPUの確認方法

iPhoneの場合、本体から搭載チップセットの型番を確認する方法はありません。

ただし、アップル公式HPのドキュメンテーションというページから、それぞれのモデルのスペックが確認できます。

【参照】ドキュメンテーション

Androidスマホの場合は、機種によって搭載チップセットの確認方法が異なります。また、直接端末から搭載チップセットの確認ができないモデルも多くなっています。

iPhoneと同様に、多くのAndroidスマホでも、メーカーの公式HPから搭載チップセットが確認できることが多くなっています。

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