「飛行機はたまにしか乗らないから、マイルなんて簡単に貯まらないよ」……とあきらめている人は案外と多いのではないだろうか? 実はさにあらず。マイルは飛行機に乗るだけではなく、クレジットカードを利用したり、ほかのポイントと交換することでも貯めることができるのだ。
ANAが運営するマイレージサービス「ANAマイレージクラブ」の会員機能に、クレジット機能が付いたものを「ANAカード」と言う。そして、中でも人気があるのが、三井住友カードが発行している「ANA VISAカード」だ。コストパフォーマンスの高さで評価の高い「ANA VISAカード」を分かりやすくご紹介していく。
ANA VISAカードとは
ANA VISAカードは、三井住友カードが提携して発行・運営しているANAのクレジットカードだ。国際ブランドがVISAであり、世界中で利用しやすいのが大きなメリットである。
ANA VISAカードは大きく分けて5種類
ANA VISAカードには大きく分けて、一般カード、ワイドカード、学生カード、ワイドゴールドカード、プラチナプレミアムカードの5種類がある。
一般カード・ワイドカードは、18歳以上(高校生・大学生を除く)の方が申し込み可能(学生は不可)。未成年の場合は親権者の同意が必要となる。
学生カードは18歳以上の学生(高校生を除く)の方が申し込み可能。未成年の場合は親権者の同意が必要となる。
ワイドゴールドカードは原則として満20歳以上、プラチナ・プレミアムは満30歳以上で本人に安定継続収入が必要となる。
【参考】ANAカードのお申込み
一般カードの年会費は2200円。初年度は無料
「ANA VISAカード(一般カード)」の年会費は2200円(税込)であるが、初年度は無料で利用できる。また、、WEB明細サービスに申し込んで、紙の明細をやめるだけで、次年度の年会費が550円(税込)安くなる。さらに、リボ払いの「マイ・ペイすリボ」に登録して、年1回以上利用すれば年会費が優遇となる。
「ANA VISAワイドゴールドカード」の年会費は通常1万5400円(税込)であるが、WEB明細サービスでは年会費が1100円(税込)安くなる。加えてリボ払いの「マイ・ペイすリボ」も利用可能など、工夫次第で年会費を安く抑えることもできる。
【参考】ANAカード 年会費割引特典
ANA VISAワイドゴールドカードは“コスパ最強”
「ANA VISA ワイドゴールドカード」はマイル還元率の高さから、“コスパ最強”と呼ばれることもある。
「ワイドカード」との大きな違いは、マイル還元率が2倍になる「2倍コース(10マイルコース)」が、一般・ワイド・学生カードでは6600円の移行手数料がかかるものが、何と無料で利用できること。
同コースに加盟すると、カード利用金額200円ごとに1ポイント付与される三井住友カードの「Vポイント」が、1Vポイント=2マイルで交換され、マイル換算率は1000円で10マイルとなるのだ。
年会費に関しても先ほど紹介したようにWEB明細+「マイ・ペイすリボ」の利用で1万450円に抑えることができるため、コスパが高く評価されている。
陸マイラーは必見。ANA VISA Sucaカード
交通系IC一体型のひとつである、ANA VISA Suicaカードの最大の特徴として挙げられるのが、Suicaのチャージでマイルを貯められる点である。Suica利用で貯めたポイントをマイルに移行することで、通勤や通学などでSuicaを利用する人は効率よくマイルを貯めることができるため、まさに“陸マイラー”におすすめのカードといえるだろう。
オートチャージにも対応
ANA VISA Suicaカードは、Suicaのオートチャージにも対応している。通常のチャージと同様にオートチャージ利用分に対してもポイントが貯まるので、マイルを無駄なく貯めることが可能となっている。
【参考】ANA VISA Suicaカードのオートチャージ機能がますます便利に!
ANA VISAカードのメリット
ここからはANA VISAカードのメリットについて紹介していく。種類によって特典内容なども異なるため、ここでは最も基本的なカードである、一般タイプを中心に説明する。
ショッピング利用で貯めたポイントをマイルに移行
繰り返しになるが、通常のショッピング利用で貯めたポイントをANAマイルに移行するできる点が、ANA VISAカードの大きな特徴である。
一般カード・ワイドカード・学生カードの場合、ポイント移行は通常コース(5マイルコース)と2倍コース(10マイルコース)に分かれていて、それぞれ還元率、移行手数料が以下のように異なっている。
・通常コース(5マイルコース):1Vポイント=1マイル、移行手数料は無料
・2倍コース(10マイルコース):1Vポイント=2マイル、移行手数料は年間6600円
ちなみに、ワイドゴールドカードは、1Vポイント=2マイルの「2倍コース(10マイルコース)」が無料で利用できる。さらに、ANA VISAプラチナ プレミアムカードの場合は、1Vポイント=3マイルの「3倍コース(15マイルコース)」が無料で利用できる。
ANAへの搭乗でボーナスマイルがもらえる
ANA VISAカード(一般カード)を使ってANA航空機に搭乗すると、通常のフライトマイルのほかにボーナスマイルがもらえる。搭乗の度にボーナスマイルが付与されるので、ANAをよく利用しているという人には特にうれしい特典である。
もちろん、ワイドカードやワイドゴールドカード、ANA VISAプラチナ プレミアムカードでのANA便への搭乗でもボーナスマイルがプレゼントされる。
【参考】フライトで貯める
機内販売や空港免税店がお得に
ANA VISAカード(一般をカード)を使うと、機内販売や空港免税店での買い物がお得になる。このカードを使って決済すると、空港免税店は5%割引、国内線国際線機内販売は10%割引の価格(単価1000円未満は対象外)で買い物できる。
【参考】会員ご優待割引
ANA VISAカードにも注意点(デメリット)はある
メリットもあれば、やはりいくつかの注意点もある。ここからは、ANA VISAカード(一般カード)を例にご紹介していく。
マイル移行の手数料がかかる場合も
先ほど紹介したように、ショッピングで貯めたポイントをマイルに移行できるのがメリットのひとつでもあるが、ポイントをマイルに移行する際に手数料がかかる場合がある。
マイルを移行するには、1Vポイント=1マイルの「通常コース(5マイルコース)」と1Vポイント=2マイルの「2倍コース(10マイルコース)」のどちらかを選ぶ必要がある。低還元率の通常コースは移行手数料が不要だが、高還元率の2倍コースは6600円(年間)がかかる。これは毎年かかる費用でもあるので、高還元率のマイルコースを希望する人は「ANA VISAワイドゴールドカード」への加入を検討してみるのもいいだろう。
2年目以降は年会費が必要
ANA VISAカード(一般カード)の年会費は初年度無料だが、2年目以降2200円の年会費が必要になる。
自分に合ったカードを選ぼう
ANA VISAカードは大きく5つに分かれたグレードに加え、交通系IC一体型など多くの種類が揃っているため、いざカードを作るとなると、迷ってしまうこともあるだろう。そんなときは、公式サイトの詳細な情報などを参考にしながら、自分の目的や使用頻度に合ったカードを選ぶことをご考慮いただきたい。
※データは2020年6月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。
※本記事はカードの利用を推奨する目的はありません。あくまで自己責任にてお願いします。
文/praia