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1日2万歩歩いているのに体脂肪率が30%超!初めての「抗加齢ドック」でわかった本当の改善点

2020.07.21

1都7県に緊急事態宣言が発令される直前だった今年の3月。本誌では新生活スタートに向けて最新の人間ドック事情を探るべく、実際に東海大学医学部付属東京病院の健診センターで「抗加齢(アンチエイジング)ドック」を取材していた。そこで実際に印刷会社勤務の営業・関さん(46)が受診し、その結果を待つことになっていたのだ。

【関連記事】
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コロナの影響で自粛期間中は夜遊びがゼロに!

しかしその後、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、東海大学医学部付属東京病院の健診センターは一時業務を停止。そして緊急事態宣言の解除により再開され、関さんの抗加齢ドックの検査結果もようやく病院で詳しく解説していただけることになった。

そこでDIMEスタッフは業務が再開された6月末、3か月ぶりに関さんと病院で合流。まずは自粛期間中の生活について聞いてみると、週に2~3回のペースで仕事終わりに雀荘か飲み屋へ足を運んでいた生活から一変し、夜遊びは完全に自粛していたという。そのおかげで「痩せたんじゃないですかねえ……」と語っていたが、体重計には乗っていないらしい。実は抗加齢ドックを受診した時点で、中性脂肪の高さとメタボを指摘されている関さん。その現実を直視するのが嫌で、できるだけ体重計に乗らないようにしているそうだ。また雀荘や飲み屋に行くと喫煙の習慣もあったそうだが、自粛中は家にいたのでタバコもゼロに。なんだかコロナ禍で健康的な生活になっている!?

しかし受診したのは自粛前なので、健康的な生活は残念ながら結果にはカウントされていない。ちなみにその時に指摘されたのは中性脂肪とメタボ、そして血管が硬いこと。血管が硬くなると動脈硬化のリスクが高まるそうだが、その原因となるのは運動不足と喫煙、そして食生活の乱れだ。

動脈硬化の兆候は見られなかったが、やはり中性脂肪は深刻!

そして今回はより詳しい検査結果が報告されたが、まず指摘されたのは中性脂肪について。関さんの体脂肪率は30.1%で、BMI値は27.6%。BMI値は25%超えると肥満予備軍とされるそうで、完全にアウトな数値だった。さらに体のパーツごとの体脂肪率に着目すると、ウエストだけが突出して高いことも特徴。これは内臓脂肪が高いことを表しているという。

一方、血管の硬さは両手両足首の血圧を測定する「脈波伝播速度」と「足関節上腕血圧比」の数値により判定されるが、関さんの数値はそれぞれ0.5。動脈硬化のリスクが高まる数値は1.0以上だそうで、現在はその兆候がみられないと判断された。しかし血管の硬さは年齢と比較すると高めなのは事実だそうで、診断結果を解説していただいた東海大学医学部付属東京病院の山田千積先生から「動脈硬化が起こりやすい素質があるのは確かですね」との指摘も。

抗加齢ドックは現在の病気を発見するのではなく、病気になる兆候に気づくことを目的とする医療。そう考えると、この忠告は重要だ。また肺年齢は実年齢より4歳上の50歳との判定。これは明らかに喫煙の影響によるものと考えられるだろう。

山田先生より血管の模型を使って硬さの現状の説明を受けている関さん。

筋力とバランス感覚は超優秀!それでも体脂肪が高い原因は……

しかしその一方で、脂肪や筋肉のバランスを測定する「体成分測定」の結果によると、全身に筋肉がバランス良くついていることが判明。筋肉によって基礎代謝が稼げるので「軽く運動するだけで、すぐに体重が落とせるはずですよ」と、山田先生。また目をつぶっている時と開いているときの平衡感覚を調べる「ロコモチェック」の数値は、どちらもほぼ同じ。つまり筋力とバランス感覚が優れており、老いを全く感じさせない結果となった。

しかし普段から運動をしているかを聞いてみると、「中学高校とハンドボール部に所属していた以来、運動はまったくしていない」と関さん。だがよく聞いてみると、家から最寄り駅まで約20分かかるそうで、スマホの歩数計によると1日平均2万歩は歩いているという。山田先生によると40代男性の1日の歩数目標は1万歩だそうで、関さんはその2倍は歩いていることになる。断定はできないが、本人は自覚していなくてもこの生活習慣によって理想的な筋力とバランス感覚が維持されていたのかもしれない。

また関さんが1日2万歩歩いていることを知った山田先生は「2万歩歩いていてこの体脂肪は、ある意味問題ですよ!」と指摘。改善すべきなのはとにかく食生活で、脂肪を減らすためのカロリー制限が勧められた。

「脂肪を1㎏減らすには7000カロリーを消費することが必要です。関さんの場合は1か月で7000キロカロリーを減らして、月に1㎏減ることを目標にするといいと思います。そのために必要な1日の消費カロリーは単純計算で233カロリー。これはご飯なら茶碗1杯分、ビールなら500ml、アイスなら1個、あんぱんなら1個くらいが目安ですね」と山田先生。ただ関さんは検査後の自粛期間中は飲酒を控えていたので、もしかしたら今後知らず知らずのうちに7000カロリーを消費している可能性もある。家で体重計に乗るのが大嫌いだそうだが、ここは目を背けず体重管理を頑張ってほしいところ。そうすればより健康な未来がみえてくるはずだ。

東海大学医学部付属東京病院 健診センター
住所:東京都渋谷区代々木1-2-5
電話:03・3379・1304
費用:アドバンスコース 単体12万7600円、ベーシックコース 単体8万9000円、コンパクトコース 併用7万900円
所要時間:5時間
オススメ受診年齢:30代以上
チェックできる主な病気:血管の動脈硬化や内臓機能の衰え、糖尿病、貧血、骨粗しょう症リスクなど

取材・文/高山 惠

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