■連載/カーツさとうの最強サウナ熱伝
もうここ半年近く、この連載も「コロナ、コロナ」だよ。もうコロナ一色。
たまにはコロナのことなんか全然気にしないでパーッとした話を書きたいよ! と思ってたら、またなんかド~ンと増えてきちゃったでしょ、7月前半の段階で東京都の感染者が。
パーッとした話を書こうと思っても、日に日に状況が変わっていくから、書いていいんだかなんだかで悩んでますよ、本当の話。
ってことで注意喚起って意味で全然パーッとしてない話を書くことにした。
この前、サウナ銭湯に本当に久しぶりに行った。銭湯の本来の存在意義は地元の方の公衆衛生の為にあると思うんで、長いこと自粛してたんだけど、7月の最初に、
「そろそろいいだろ」
と思って行ってきたのだ。でも行った次の日あたりから冒頭に書いたように感染者がダ~ッって増えだしちゃったんで、なんか記事にするのも憚られてたんだけど、逆に感染者が増えた今だからこそ、その時のことを書かなきゃいけないと思った。
だってサウナ銭湯、一部利用者はこれっぽっちもコロナのこととか考えてないもん! 全然用心してない! これ、マジメにどうにかした方がいい!!
行ったのは一番よく行く……といっても今回はすごい久しぶりだったけど、東急多摩川線下丸子駅近くの『M湯(仮名)』。
脱衣所には消毒スプレーが置いてあったり、コロナ関連のポスターがはったりしてあって、銭湯としてはちゃんとコロナ対策をシッカリしている。そしてサウナ室の入口にも、
『会話厳禁』
なんていう札が貼ってはある。サウナ室での会話は直接飛沫によるコロナ感染の危険があるからだ。
しかし、サウナ室で一人、ベッラベラベッラベラ休むことなく話まくってる常連ジジイがいやがった。
いやね、普通の状態ならばオレは好きなんだよ常連オヤジの会話を聞いてるのが。なんの生産性もないバカな会話なんだけど、
「あ~これが現代にも脈々と息づいている式亭三馬の『浮世風呂』の世界だなぁ~」
なんて思いながら聞いてますよ、コロナ以前だったら。
でも今は辞めとけって話だろ、単純に。