月見団子の飾り方
月見団子は、ただお供えすればよいというわけではありません。お供えする団子の数や並べ方がきちんと決まっています。正しくお供え物をして、お月見を楽しみましょう。
数と並べ方
お供えする月見団子の数は、十五夜の十五にあやかり15個が一般的です。省略して5個とする場合もあります。団子の数に合わせて、2段もしくは3段になるように並べます。
15個の場合は、3段にします。まず1段目は、縦と横に3個ずつになるように並べます。2段目は、縦と横に二つずつになるように並べましょう。最後の3段目は、縦に2個並べます。
気を付けなければいけないのが、3段目の2個を正面から見て縦に2個並べる点です。横に2個並べると、神事ではなく仏事になってしまうためです。
5個の場合の並べ方は、1段目に4個、2段目に1個になります。
使用する器
月見団子をお供えする器は、伝統的には神事で使われるお供え物用の『三方』を使用します。しかし、三方がある一般家庭は少ないため、お盆やお皿で代用する形でも問題ありません。
お盆やお皿に半紙などを敷いて、その上に月見団子を飾ります。紙の敷き方は、長方形の紙を使用し二方向もしくは四方向に垂らす方法や正方形の器に合わせて敷く方法などがあります。
昔ながらの家屋では、月見団子を月から見える床の間に供えるのが一般的です。近年は床の間がある家が少ないため、月が見える方角の窓辺に供えるとよいでしょう。
月見団子を自宅で作ろう
月見団子はスーパーや和菓子屋などで購入できますが、簡単に手作りもできます。月見団子の基本的な作り方からアレンジの方法まで紹介します。
基本の作り方
基本的な月見団子は、団子粉・水・お湯・冷水と少ない材料で手軽に作れます。まず、ボウルに団子粉100gと水80mlを入れて、よく練りましょう。耳たぶ程度の固さになったら、15等分にして丸めます。
鍋に水を入れて沸騰させたら、団子を入れてゆでます。3分程度ゆでて浮き上がってきたら、お湯を切り冷水にさらして冷ましましょう。水気をしっかり切って、器に盛りつければ完成です。
色付けしてカラフル団子にアレンジ
上記の基本の作り方に少し手を加えるだけで、ピンク・緑・黄色のカラフルな団子も作れます。
ボウルで団子粉と水をよく練る工程にイチゴジャムを加えれば、ピンク色の団子になります。分量は団子粉50g・水25ml・イチゴジャム35gです。団子粉50g・水35ml・抹茶小さじ1/2杯を混ぜ合わせれば、緑色の団子になります。
また、団子粉50g・水適量・カボチャペースト20gを混ぜ合わせると、黄色い団子が作れます。カボチャペーストは、カボチャ20gを耐熱容器に入れ、600wの電子レンジで2分程度加熱し、すりつぶした物です。
甘めの団子が好みの場合は、それぞれに砂糖5g程度を加えましょう。
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