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今年の十五夜はいつ?「お月見」の由来と豆知識

2024.08.31

2024年の十五夜は9月17日(火)です。お月見は古くからある風習ですが、「いつ行われて何をする日なのか」と疑問に思う人も多いでしょう。そこで、お月見の時期や由来について解説します。また、お供え物や飾り方についても紹介するので参考にし、季節の行事を楽しみましょう。

十五夜はいつを指す?

日本には、古くから伝わる風習がたくさんあります。十五夜のお月見もその一つです。では、十五夜はいつを指すのでしょうか?具体的な時期について説明します。

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2024年はいつ?十五夜のお月見の日と注意点

旧暦の8月15日が十五夜

十五夜は、旧暦の8月15日のことです。新暦では9月15日に当たると思われがちですが、実際にはその年ごとに変わります。

2024年の十五夜は9月17日(火)です。

旧暦では月の満ち欠け、新暦では太陽の動きを基準にするため、1年の長さが異なるからです。具体的な十五夜が巡ってくる期間は、9月中旬~10月上旬になります。ちなみに、2020年の十五夜は10月1日です。

必ずしも満月ではない

十五夜は『中秋の名月』とも呼ばれ、『1年のうちで最も美しい月が見られる日』とされています。そのため、十五夜は満月だと思っている人は多いようです。

しかし、実際には満月になるとは限りません。十五夜に当たる日が、満月の日から1~2日ズレていることも珍しくないのです。

これは、月と地球の軌道が異なり、新月から満月までの期間に約14~16日間のズレがあるためです。ちなみに、2024年の十五夜は9月17日(火)も、満月の前日に当たります。翌日の918日が満月となります。

正式には日にちは?満月とは限らない!?意外と知らない「中秋の名月」の基礎知識

お月見をするようになった由来

お月見は、日本独自の風習なのでしょうか?お月見をするようになった由来について紹介します。

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中国から広まった風習と収穫祭への変化

月を眺める風習は中国から

古来、日本にも月を眺める風習がありました。しかし、『十五夜』という特定の日に月を眺める風習は、中国の『中秋節』が由来とされています。中秋節は中国の伝統的な三大節句の一つで、十五夜の月を楽しみ、秋の豊作を祝う行事です。

中秋節に欠かせない食べ物といえば、中華街のお土産としても知られている『月餅(げっぺい)』です。月餅の中には栗が入っており、二つに切ると月のように見える作りになっています。その月餅を食べながら、家族や友人と月を眺めたのが中秋節の風習です。

平安時代には中秋節が日本に伝わり、貴族が月を眺めながらお酒を飲んだり、詩歌を楽しんだりするようになりました。一般庶民に十五夜の風習が広まったのは、江戸時代になってからといわれています。

十五夜の由来は中国の中秋節だった!月見をしながら豊作を祈願する秋の行事の楽しみ方

収穫に感謝するお祭りへ

江戸時代になり、庶民に十五夜が広まると、貴族の行事から大衆の風習へと変化していきました。お供え物をして、秋の収穫に感謝する祭りへと変わっていったのです。

これは、米・野菜・果物などの作物の成長は『月の満ち欠け』に影響されると考えられていたためです。また、十五夜が秋の収穫期と重なることから、『豊作を願う』という意味合いもありました。

十五夜以外にもお月見をする日がある

『十五夜のお月見』は有名ですが、実はその他にもお月見をする日があります。十五夜以外にも月が美しい日はありますので、夜空に輝く月を眺めて楽しみましょう。

知ってた?お月見をする2つの日

十三夜

十五夜の後にやってくる十三夜は、旧暦の9月13日を指します。十三夜の月は『十五夜に続いて美しい月』とされており、この日もお月見をする風習があります。

十五夜と十三夜のどちらかしかお月見をしないことを『片見月』もしくは『片月見』といい、縁起が悪いとされています。

十五夜のお月見は中国の風習が由来ですが、十三夜は日本独自の風習と考えられています。十三夜はお月見だけでなく、栗や豆の収穫を祝う目的もあるため、『栗名月』や『豆名月』と呼ばれることもあります。

十三夜も十五夜同様に、年により日付が変わります。

十五夜との違いは?意外と知らない日本独自の風習「十三夜」の意味と由来

十日夜

十日夜(とおかんや)は、旧暦の10月10日に行われていた収穫を祝う祭りの日です。一般的には、十五夜や十三夜同様に、毎年日付が変わります。しかし、お月見の風習ではないため、旧暦の10月10日に当たる11月10日に行う地域もあります。

十日夜は、稲刈りを終えて『田の神様を見送る行事』とされており、地方ごとにさまざまな風習があります。田んぼを守ってくれたかかしにお供え物をし、お月見をする『かかしあげ』もその一つです。

『わらづと』や『わら鉄砲』と呼ばれる稲の茎を束ねた物で、地面をたたいて土地の神様を励ましたり、作物を荒らす動物を追い払ったりする風習が残っている地域もあります。

十日夜は、主に東日本を中心に広まった風習ですが、西日本でも『亥の子』と呼ばれる似たような風習が残っています。

その他のお月見、月待ち

特定の夜に月が昇るのを待って祭る『月待ち』と呼ばれる行事もありました。その中でも、江戸時代に十五夜以上に盛り上がっていたとされるのが『二十六夜待ち』です。

二十六夜待ちは、新月から26日目のお月見を指します。この日の月の光には『阿弥陀三尊』が現れると信じられていました。そのため、家族や知人などが集まって飲んだり食べたりしながら、夜中の1~3時ごろに月が昇るまで月待ちを楽しんでいたとされています。

新月から23日目に月の昇るのを待つ『二十三夜待ち』もありました。午前0時ごろに昇ってくる月を拝むことで、さまざまな罪が許されると信じられていました。

お月見にお供えする物

お月見の風習には、お供え物が欠かせません。どのようなお供え物があるのか紹介します。

月見団子

お月見のお供え物として最もなじみ深いのが、『月見団子』でしょう。十五夜の前になると、和菓子屋やスーパーで販売されているため、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?

月見団子は、月をイメージした丸い形をしています。ただし、死者の枕元に備える丸い団子と差別化するために、少しつぶれているのが一般的です。月見団子の大きさは、十五夜の十五にちなんで一寸五分(約4.5cm)にすると縁起がよいとされています。

地方によって、団子の形や色が異なることも珍しくありません。例えば、関西の月見団子は里芋のような形をしており、あんこが乗っていることが多いです。愛知県では、ピンクや茶色など、団子に色が付いています。

ススキ

十五夜はお月見だけでなく、秋の収穫を祝う行事でもあります。そのため、稲と似ているススキをお供えすることで、豊作を祈る意味があります。

また、ススキは作物の成長や子孫の繁栄にかかわる月の神様の『依り代』と考えられていました。ススキを魔よけにする地域もあり、家の前にススキをつるしておく風習もあるようです。

ススキだけでなく、秋の七草など季節の花や身近な花を飾るのもよいでしょう。

旬の野菜や果物

「秋の収穫に感謝する」という意味を込め、旬の野菜や果物を飾ります。十五夜を『芋名月』と呼ぶ地域もあるように、芋類の収穫を祝う日でもあります。そのため、サツマイモや里芋を供えることが多いです。

また、ブドウなど「ツルがある作物」を供えると、月の神様とのつながりが強くなると考えらえています。その他にも、カボチャや大根・キノコ類・銀杏・栗・柿など旬の野菜や果物を飾るとよいでしょう。

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