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かき氷シロップの味は全部同じ?!なぜ違う味のように感じるのか?

2024.02.11

夏の風物詩であるかき氷に欠かせないのが、シロップです。定番のシロップといえばイチゴやメロン、レモン、ブルーハワイなどがありますが、実はどれも同じ味だと知らない人がほとんどでしょう。シロップの原材料や違う味に感じる理由について紹介します。

かき氷のシロップの味は同じ?

夏のお祭りなどでは、かき氷が定番ですよね。どのシロップにするか悩む人もいるでしょう。しかし、実は代表的なシロップはどれも同じなのです。

かき氷シロップの原材料とは

イチゴ・メロン・レモン・ブルーハワイなど、一般的なかき氷のシロップは、主な原材料が同じです。そう聞いても、「イチゴのシロップはイチゴの味がするし、同じはずがない!」と思う人が多いのではないでしょうか?

かき氷のシロップの主な原料は、甘い液体である『果糖ブドウ糖液糖』です。これに香料や着色料・酸味料・保存料などが加えられています。例えばイチゴなら、赤い着色料とイチゴのような匂いのする香料、果物のような酸味を付ける酸味料でできています。

つまり、ベースとなる果糖ブドウ糖液糖は同じで、香料・酸味料・着色料で違いを付けているだけなのです。

オリジナルシロップもある

かき氷専門店などでは、市販のシロップではなく、オリジナルシロップを使っている所が多いです。そのため、お店オリジナルの味を楽しめます。

例えば、旬の果物をぜいたくに使用したシロップなど、素材そのものの甘さや酸味を生かしたものなどがあります。近年は、果物だけでなく、ラムレーズンやキャラメル、マスカルポーネチーズなど、かき氷の常識を覆す新しいスタイルのかき氷も人気です。

かき氷の氷自体も従来のシャリシャリしたものではなく、粉雪のようなフワフワの食感が楽しめるものなど、幅が広がっています。

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違う味に感じる理由

原材料が同じでも違う味に感じるのは、どのような理由があるのでしょうか?主な二つの理由について紹介します。

嗅覚と視覚による2つの理由

嗅覚の影響

前述の通り、市販のシロップの主原料は同じですが、香料で香りの違いを付けています。つまり、香りを感じる嗅覚が、違う味に感じさせている理由の一つなのです。

風邪などで鼻が詰まっていると、「何を食べても味を感じない」「ご飯がおいしくない」と感じることがありますよね。舌で感じる味覚とともに、香りは食べ物の味を判断する欠かせない要素の一つなのです。

かき氷の場合は、同じ原材料でもレモンやイチゴなどの違う香りがすることで、味が違うと勘違いしているにすぎないのです。実際に、鼻をつまんでかき氷を食べると、何味がよく分からないと感じる人が多いので、気になる人は試してみましょう。

色の影響

かき氷のシロップが違う味だと感じる理由は、嗅覚だけではありません。視覚も重要な役割を果たしています。

例えば、かき氷は『黄色いシロップ=レモン』『赤いシロップ=イチゴ』というように先入観がありますよね。見た目だけで、『レモンの味がする』というように、脳にインプットされてしまうのです。さらに、そこに嗅覚も加わることで、レモン味やイチゴ味などのように判別しているのです。

このように、味覚は視覚や聴覚の影響を大きく受けるため、シロップの原材料は同じでも、違う味のように感じるのです。

ユニークな名前のかき氷は何味?

かき氷のシロップは、イチゴやレモンのように、味が想像できるものだけではありません。「何味なんだろう?」と疑問に感じる人が多いシロップや、ちょっと変わったシロップを紹介します。

爽やかなイメージのブルーハワイ

定番のかき氷のシロップの中で、唯一果物の名前ではないのが『ブルーハワイ』です。ブルーハワイは、爽やかな青いシロップですが、どんな味かと聞かれると、うまく答えられない人も多いのではないでしょうか?メーカーにより多少異なりますが、基本的にはレモンやラムネ、サイダーなどが使われています。

ブルーハワイという名前の由来は、諸説あります。ハワイの青い海や空をイメージしたという説や、カクテルの名前から取ったという説などです。なお、メーカーによっては、『ハワイアンブルー』としている場合もあり、名前も明確に決められていません。

関西の定番みぞれ味

かき氷のシロップというと、赤・黄色・緑などカラフルなイメージありのではないでしょうか?実は、関西地方では、『みぞれ味』と呼ばれる無色のシロップがあります。みぞれ味は、砂糖水を煮詰めたもので、ガムシロップのような味です。

実は、みぞれ味は昔ながらのシロップで、東京などでは『すい』とも呼ばれています。子どもの頃に食べたことがあっても、カラフルな他のシロップのインパクトが強く、記憶に残っていないという人もいるでしょう。

みぞれ味は、砂糖と水を煮詰めるだけで簡単に作れるので、自宅で試してみてはいかがでしょうか?

変わり種のかき氷も続々誕生

近年は、今までにない変わったかき氷を提供するお店も増えています。市販のシロップではなく、お店のオリジナルのシロップが楽しめるのが魅力です。

例えば、大人のイメージがあるチョコミントやラムレーズンミルクティー、白みつや宇治のシロップのかき氷にたっぷりのあんこがのった和風のかき氷などがあります。

また、メロンやパイナップルなどの果物を丸ごと使用したかき氷や、口の中でパチパチとあめが弾けるかき氷など、新しいスタイルのかき氷も続々登場しています。

もはやかき氷とは思えない域のものもたくさんあり、SNSなどでも話題になっているので、興味のある人はチェックしてみましょう。

構成/編集部

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