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カレーをレシピの分量通りに作っても、水っぽくなり「失敗した!」と思うこともあるでしょう。しかし、カレーは工夫次第で簡単にとろみをつけられます。カレーにとろみが不足する原因やとろみをつける食材、調理の工夫を紹介します。
カレーにとろみが足りなくなる原因
カレーにとろみが不足して水っぽく仕上がってしまう原因は、いくつかあります。まずは、とろみが不足する主な原因を知り、対策することが大切です。
具材に水分が多い
とろみが足りないカレーに仕上がってしまう原因の一つは、カレーに入れる『具材』です。カレーの定番の具材といえば、肉類・ジャガイモ・ニンジン・タマネギですが、旬の野菜などを加える家庭もあるでしょう。
カレーの主な具材である野菜には、水分が含まれています。煮込むことで野菜から水分が出るため、水の量が増えて、とろみが足りなくなってしまうこともあります。
同じ野菜でも、含まれる水分量はまちまちです。そのため、同じ分量で作っても、とろみがしっかりつくときと、足りないときがあるのです。また、新タマネギや冷凍の野菜・シーフードを使用するときは、水分が増えやすいので注意しましょう。
煮込み時間が足りない
とろみは、カレールウに熱が加わることでつきます。カレールウを入れた後に煮込む時間が足りないと、十分にとろみがつかないこともあります。従って、しっかり煮込んでカレールウに熱を加えることが大切なポイントです。
まず、中火で沸騰するまで加熱しましょう。沸騰したら弱火に変えて、さらに5~10分以上、とろみがつくまで煮込みます。
なお、カレールウを入れた後は焦げやすくなるため、時々おたまで底からかき混ぜながら煮込むようにしましょう。
ハチミツなど調味料で水っぽくなる場合も
カレーの辛さをマイルドにしたり、味に深みを出したりするために、ハチミツやしょうゆ、みそなどの調味料を加える家庭もあるでしょう。しかし、調味料がカレーのとろみを足りなくする原因になることもあります。
ハチミツやしょうゆ・みそには、でんぷんや糖を分解する『アミラーゼ』と呼ばれる酵素が含まれており、とろみを弱めてしまう性質があるとされています。これらの調味料を加えたいときは、カレールウを加える前に入れて、20分以上煮込むようにしましょう。
また、どうしてもカレールウを入れた後に使いたい場合は、沸騰した状態で加えましょう。そうすることで、酵素のとろみを弱める働きを抑えやすくなります。沸騰した後は、鍋の底が焦げないように、時々かき混ぜながら弱火で10分程度煮込みます。
とろみをアップさせる食材、調理法を紹介
ちょっとした調理の工夫でも、とろみをアップできます。具体的にどのような方法があるのか紹介します。
ふたをせずに10分以上煮込む
カレーを煮込むときに、鍋のふたを閉めた状態だと、水分が蒸発しづらくなります。つまり、水分が減らず、とろみがつきにくい状態になるのです。
とろみをアップさせたい場合は、鍋のふたをせずに、少なくても10分から20分程度煮込みましょう。そうすることで、水分が蒸発し、とろみがつくこともあります。
なお、ふたを閉めたまま煮込みたい場合は、あらかじめ水の量を少なめにするとよいでしょう。万が一、水分が足りなくなったときは、後から簡単に調整できます。
小麦粉や片栗粉を加える
とろみをつけたいときに使われる材料の中で代表的なものが、『小麦粉』と『片栗粉』です。麻婆豆腐・あんかけ焼きそば・ポタージュなど、和洋中のさまざまな料理に使われており、カレーにも使えます。
加える小麦粉や片栗粉の分量の目安は、10皿分のカレーで大さじ2杯程度です。大さじ2杯の小麦粉もしくは片栗粉を、同量の水によく溶かして加えます。
なお、小麦粉は、薄力粉や強力粉でも代用できます。
煮崩れしやすいジャガイモを使う
とろみをつけるときに使われる片栗粉は、ジャガイモのでんぷんが原料です。そのため、ジャガイモそのものに含まれるでんぷんで、とろみをアップさせることもできます。
ポイントは、『男爵イモ』『キタアカリ』など、比較的煮崩れしやすい品種のジャガイモを使うことです。煮崩れることで、より多くのでんぷんがカレーに加わり、とろみが増します。
なお、カレーの見た目や食感を楽しむために、ジャガイモの形をしっかり残したいという人もいるでしょう。その場合は、煮崩れしにくい『メークイン』や『ニシユタカ』がおすすめです。
また、例えば、男爵イモとメークインを混ぜれば、とろみをしっかりアップさせつつ、おいしそうな見た目や食感も楽しめるでしょう。
小麦粉の代わりに「米粉」を使う?
カレーにとろみを出す方法として、小麦粉の代わりに「米粉」を使う方法もあります。
小麦粉よりもやさしいとろみが出ると人気があります。
いつもとは違うとろみを味わいたいときにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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構成/編集部