マスコミ業界のホワイト度が高い企業ランキング
キャリコネが発表した「マスコミ業界のホワイト度が高い企業ランキング」で1位に輝いたのは、「働き方改革宣言」を発表し、大改革に取り組むあの有名企業だった。 まずは実際に働く人の口コミから見てみよう。
「出産・育児・介護などの理由で退職した場合には、あとで復職できる『キャリアリターン制度』が導入されました。過去にこうした理由で退職した方々にもお声がけがあるようですし、職場内にこの制度を利用しづらい雰囲気があるようには感じません。
このほか、女性は私の知る限りほとんど全員が育児休暇を取得していますし、男性の後輩が取得したという例もあります」(その他の職種/20代前半男性/年収590万円/2010年度)
今回1位に選ばれたのは「NHK(日本放送協会)」。社員の健康を第一に考え、長時間労働の慣行を改善するため、2017年に「NHKグループ働き方改革宣言」を発表。在宅勤務の拡充やサテライトオフィスの導入、番組のスタジオ収録の原則22時終了、地域放送局記者の泊まり勤務の段階的廃止、AI・ICT活用による定型原稿・テロップの自動作成など、具体的な取り組み目標を策定しました。月1回、働き方総点検も実施している。
また育児短時間勤務制度や、事業所内保育施設の確保、育児サポートデスクの設置など、積極的な育児支援を行っており、子育てサポート企業として「プラチナくるみん」認定を取得。男性社員が5日間取得できる「妻出産休暇」制度をはじめとして男性の育児参画も支援しており、男性の育休取得率も11.7%(2018年度)に上っている。その他、クリエイティブ休暇(年次有給休暇とは別の5日間連続休暇)、積立休暇、リフレッシュ休暇、介護休暇など、各種休暇制度も充実していることもポイントだろう。
「マスコミ業界の”ホワイト度が高い企業”ランキング」
調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「出版」「印刷」「新聞・テレビ」「ペイテレビ」「ラジオ」に記載の企業のうち、対象期間中に「キャリコネ」に20件以上の評価が寄せられた企業
※「リクルートホールディングス」のグループ企業は掲載していな。「ベネッセホールディングス」は該当データがなかったため、出版事業を行う「ベネッセコーポレーション」のデータを掲載している。
調査内容:企業別にキャリコネユーザーによる「ホワイト度」評価の平均値を算出(5点満点)
対象期間:2016年4月1日~2018年3月31日
回答者:キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員
構成/ino.