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Zoomでリアクションができない人は仕事をサボっていると思われがちな理由

2020.05.21

テレワークになったあなたは自宅からリモートで会議に参加したり、打ち合わせするこが増えてきたかと思います。そうなると周囲に人がいない、画面上の向こう側という距離があるという環境になるので、目の前にリアルに人がいない分、相手の気配もわからないし、空気を読む必要もないので、そんなにコミュ力いらないんじゃないか・・・と思っていたりしませんか?

たしかに、空気は読みにくいかもしれません。画面越じゃ臭いはしないし、洋服の素材感もわからない。そもそも、表情がわかりにくいのは事実です。しかし、、、そうでもないんですよね。私もこの1か月間、毎日のように100人〜マンツーマンまでオンラインで会話してきたのですが、実はなぜか2倍ほど疲れるのです。

なぜか考えてみたのですが、もっと相手に思いを伝えるためには、画面越だとわかりにくい微妙な動作を通常より大げさにしており、声の張りもやっぱりさらに上げているのです。そう、オンラインってコミュ力めちゃくちゃ必要なんですよ。

人間の5感は視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚ですが、これ対面だと(そのバランスは人ぞれぞれだけど)、ある程度すべて使っているのです。でも画面上だと視覚と聴覚だけでコミュニケーションするわけですよね?

つまり画面の顔と声に意識がより集中するってことだから、この二つの感覚がフル活動するのです。もちろん伝える側だけじゃなく「聞いている受け側」も顔面と声によるリアクションがやはり2倍ほど目立ちます。

聞き上手でうなづいている感じがよりわかりやすい人のほうが、好感度は上がります。普段からリアクションの薄い人はさらにもっと反応が相手にわかりにくいので「あの人話し聞いてないしやる気なさそう」と思われそうです。

だから反応はいい人はさらに好感度をあがるし、そうじゃない人はさらに比較されて好感度が下がるのです。それにリモートワークって自宅にいるわけですから、上司から「ちゃんとやっているのか?」と疑いをかけられることがあることを忘れてはいけません。

一生懸命にパソコンの前に居座ろうとする猫を、制しながら勤務時間通りかなり集中して仕事していても、いざ会議のときに反応悪くて「やる気なさそう」と思われたら、トイレに行ったときにたまたま電話に出れないというだけでも「やっぱりサボっているのでは?」と疑惑を持たれてしまう可能性もある。

ちなみにこれ、とある会社の人から聞いた実話なのです! 

いや、私はここで猫と戯れて昼間からだらだらしてしまっていても、会議のときだけ反応よくしろとは言ってないのです。ただ、何よりも一生懸命に仕事しているあなたがちょっとコミュ力が足りないだけでそういう疑惑を持たれるのは、なんだか残念だと思う、評価下げるのもったいないと言いたいのです。

だから、やっぱりここは自分の空気を、いかに好感度の高いものにするか?を考えましょう! 例えば皆さん、人気YouTuberの方の動画を見てると分かると思うんですが、彼らの多くはやや大げさにテンポよく抑揚たっぷりに話しませんか?

あれ、日常の対面でもあのテンションじゃないと思うのです。画面の向こうに人にもっと伝えたいという思いがあるからもっとオーバーアクションなのです。媚び売っていると言われようが好かれた方が得なので割り切ってください。その上で以下のことを気をつけてください。

1.自分の顔を見る

今まで自分の表情やリアクションに意識を向けてなかった人は「人からどう思われるか」など気にしてない人なのかなと思います。どんなに悪気がなかったとしても相手からは何を考えているかわかりにくいと思われる可能性があり、オンラインだとそれが増長されてしまします。なのでちょっと自分の顔に意識を向けてください。

それにズームとかだと自分の顔も他の人の顔も並んで見えちゃいますよね? だからこれ自分と他人を比較して学べる絶好のチャンスなんです。画面見てたら自分だけ1人むすっとしてると思ったら反応のよい他の人を真似てみるなどして密かにトレーニングです。

2.笑顔を多くする

人の脳には「顔面フィードバック仮説」と言われているものがあり、笑うとなんだか楽しくなるという説があります。笑っていると脳にシグナルが届いて「なんか笑ってるし楽しいみたい!」と受け取ってさらに楽しくなるのです。笑うと自分の空気も明るくなるし、なんだか楽しくなるし、見ている人も笑顔になりやすいです、とくにオンラインでは笑顔がいちばんわかりやすい感情表現です。

3.フロント上半身力

さて、オンラインで必要なコミュ力は、まさに「フロント上半身力」です。正直下半身はほぼ見えない。後姿にすっごい寝癖があっても見えないです。上半身、表面に意識を集中してしてください。

熱心に聞いているアピールは、

• パソコンのカメラにちょっと顔を近づける
• 驚いたときや感心したときはちょっと体を後ろに引いて見る

この「一人遠近法」によって動きを作るのです。また、Zoomの時、モバイル型のノートパソコンだったりすると、どうしても顔下からのアングルになりがち。そうすると見下ろした感じなって余計に態度が悪く見えます。そんなときはパソコン下に本を積むとかで高さ調整をして、目線が合うようにするとよいです。

と、ここまで書きましたが、目の前の人のほうがぜんぜんリアクションない場合もあります。その場合、相手が部下なら注意できるけど取引先、お客様、上司だと「もっとリアクションして」なんて言えないですよね?(笑)

だからまずは自分を変えることが先です。オンラインコミュニケーションは先手必勝です。

文/和田裕美
外資系教育会社に入社後、プレゼンしたお客様の98%から契約をもらうという「ファンづくり」の営業スタイルを構築し、日本でトップ、世界142カ国中2位の成績を納めた女性営業のカリスマ。著書累計220万部。著作として「世界NO2売れる営業に変わる本」「成約率98%の秘訣」「人に好かれる話し方」「人生を好転させる新陽転思考」、14年目のロングセラーとなる「和田裕美の営業手帳」などがある。新著は「人の心を動かす話し方」。また、Eテレ「芸人先生」へのレギュラー出演、関テレ『イチ推しカンパニーおかげ様で儲かってますSP』など、メディアを問わず出演し、自らの経験・メソッドを伝えている。

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