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日本が推し進めるべきだと思うSDGsの項目TOP3、3位貧困をなくす、2位働きがいと経済成長、1位は?

2020.05.14

2015年9月の国連総会で決められたSustainable Development Goals、通称「SDGs」。日本語で「持続可能な開発目標」を意味し、世界共通の課題である「サステナブル(持続可能)な社会」の実現に向けて、「貧困をなくそう」「海の豊かさを守ろう」「平和と公正をすべての人に」など、計17個のグローバル目標が掲げられている。

そんな「SDGs」にまつわる意識調査がこのほど、株式会社エアトリにより、20代以上の男女914名を対象にして実施された。

「サステナブル」、65%以上が聞き覚えあり!

世界共通の目標として取り組んでいるのが「サステナブルな社会」の実現だ。最近、ファッション誌や企業HP等でも「サステナブル」という言葉が取り上げられるようになった影響か、「意味を知っている」は44.2%、「聞いたことはあるが、意味は知らない」は21.6%と、65.8%もの人が「聞いたことがある」と回答。「サステナブル」という言葉が日本においても浸透しつつあることがわかった。

「SDGs」の認知度は?

「サステナブルな社会」を実現させるために国連サミットでは「持続可能な開発目標」を指す“SDGs”を採択した。“SDGs”についての認知について尋ねる調査が行われたところ、「内容も知っている」が31.5%、「聞いたことはあるが、内容は知らない」が26.8%と、「サステナブル」よりは若干劣ったものの、“SDGs”についても過半数が「聞いたことがある」と回答した。

SDGsの掲げる17の目標のうち“重要”だと感じるもの、「安全な水とトイレを世界中に」が1位に

持続可能な開発目標SDGsは17個のゴールが設けられている。持続可能な世界を作るために“重要”だと感じるものを選んでもらう調査が行われたところ、最も割合が大きかったのは「安全な水とトイレを世界中に」(65.6%)、続いて「飢餓をゼロに」(64.0%)、「すべての人に健康と福祉を」(61.9%)となった。17個のゴールのうち、過半数となったのは12個となり、ダイレクトに生死に関わるものが上位を占めた。

また、「海の豊かさを守ろう」(5/17位)、「気候変動に具体的な対策を」(7/17位)など環境汚染にまつわる目標が上位に挙がり、環境問題への意識の高さが窺えた一方で、「ジェンダー平等を実現しよう」(15/17位)、「人や国の不平等をなくそう」(11/17位)などのダイバーシティにまつわる目標については未だ関心が薄いようだ。

SDGsの掲げる17の目標のうち“最も日本が推し進めるべき”だと感じるものは?

SDGsの中でも“最も日本が推し進めるべき”だと感じる目標について尋ねる調査が行われたところ、1位は「すべての人に健康と福祉を」(12.3%)、以降、「働きがいも経済成長も」(10.6%)、「貧困をなくそう」(10.2%)が続いた。

「すべての人に健康と福祉を」を選んだ人からは高齢化社会に伴う医療保障の充実、「働きがいも経済成長も」はいつまでも働けるような制度整備を望む声が寄せられ、“高齢化”への不安を抱いている人が多いことがうかがえる。

●「すべての人に健康と福祉を」を選んだ人の理由

・収入に関係なく同じレベルの医療や福祉を受けることができていないと感じるため。特に上流階級へは手厚い医療や福祉があるイメージ。(30代・男性)
・高齢化に伴う福祉問題が心配。加えて、健康や福祉問題は子供や高齢者へ目が行きがちだが、日本を支える現役世代の健康や福祉が二の次になってしまうのも心配。(40代・女性)
・全ての年代において貧困に苦しむ人が今後も増え続けると思われる。特に老後の年金等の保障やらがどんどん減らされている現状で先行きの不安ばかりが募る。(60代・女性)

●「働きがいも経済成長も」を選んだ人の理由

・非正規雇用の増加により非正規雇用者のモチベーションの低下、正規雇用者の負担増により働き甲斐のない社会になっている。このままでは、経済成長どころか日本の未来はない。(60代・男性)
・生きる為に好きでもない仕事をするのではなく、好きな仕事で生き甲斐と生産性が生まれる形を作ってあげたい。(50代・女性)
・経済成長無くして高齢社会は維持できない。そのために働き甲斐は重要。(60代・男性)
・定年制が廃止され、人生百年と言われている昨今、社会を変えなければ実現は難しい。(50代・男性)

●「貧困をなくそう」を選んだ人の理由

・派遣社員制度が格差を作っている。安定した雇用と収入があれば無理して共働きもせず、安心して子供も産む事ができる。(50代・男性)
・日本もどんどん経済的格差が拡大しており、貧困層は非常に厳しい状況下に置かれているから。(50代・男性)
・税ばかりが増え、給料が追い付いていない社会のように感じるので、所得水準を先進国の基準に揃えるべきだと思います。(40代・女性)

SDGsに取り組む企業に、70%以上の人が好意を抱く!

大手企業を筆頭に、様々な企業がSDGsに関する取り組みを始めている。SDGsに取り組む企業に対してどのように感じているか尋ねる調査が行われたところ、19.1%は「企業の商品やサービスを利用するなど積極的に応援している」と回答。「積極的な応援はしていないが、好感を抱く」は過半数の53.6%を占め、大多数がSDGsに取り組む企業に対して好感を抱いていることがわかった。

SDGs達成に向けた個人での行動、65%以上が「考えたことがある」と回答

SDGsの達成のためには国や企業だけでなく“個人”でも取り組む必要があり、できることがたくさんあるが、個人で「実際に取り組んでいることがある」人は22.4%、「考えたことはあるが、実際に取り組んではいない」は43.3%となった。SDGs達成のための行動を意識したことがある人が65%以上にも上り、意識改革は進んでいるように見受けられた。

●「実際に取り組んでいることがある」と回答した人の具体的な行動

・地域での活動に参加し、ジェンダー格差問題などの解消に向けて動いている。(70代・男性)
・太陽電池の設置、雨水をためて中水としてトイレに流す、食器の油汚れを使用済みの紙ナプキンで拭い洗剤使用料を減らす。(70代・男性)
・購入後の商品の廃棄のことまで考えて、買い物をしている。(60代・女性)
・地元の野菜を食べる、プラスチック製品を極力減らす、長く着られそうな服を買う、リサイクルショップを利用する、フェアトレードの輸入品を買う等です。(60代・女性)
・洗濯せっけんを使わずに洗濯している。(50代・男性)
・不就学児童への教育援助。(70代・男性)

●「サステナブル(持続可能)な社会」の実現に関しての意見

・もっと、分かりやすい言葉にしないと、浸透しないと思う。(30代・女性)
・大切なことだと思うが、まだまだ国内で認知度が低いと思う。もっと積極的に取り上げ、普及していく必要があるのではないかと思う。(20代・女性)
・学校と家庭、職場での総合的な取り組みがなければ相乗効果は発揮できない。点から線へ、そして面展開できる仕組みが必要。(60代・男性)
・地球は一つの生命体だと思い、人間はそれの一部分の細胞だと思えば、地球をもっと大事にすると思う。地球がダメになったら人類も終わりだよ。(60代・男性)

<調査概要>
調査タイトル :「SDGs」に関するアンケート調査
調査対象 :20代以上の男女914名
調査期間 :2020年3月8日~3月10日
調査方法 :インターネット調査
調査主体 :株式会社エアトリ

出典元:株式会社エアトリ

構成/こじへい

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