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実力はほぼ互角!?新型「iPhoneSE」と「iPhone 11 Pro」のカメラ機能を徹底比較

2020.05.07

夜景もキレイ、ナイトモードが使えないのが惜しい

次に夜景の撮影はどうなのか。画像処理エンジンは11Proと同等と思われる2世代SEにはナイトモードが非搭載。シングルレンズなので無理かも知れないが、他社のスマホではシングルレンズでもナイトモード搭載機があるので、ここはAppleに頑張ってもらいたい。ナイトモードは夜版のHDRとも言える機能でダイナミックレンジを拡張して、白飛びと黒つぶれを抑えて夜空を明るく写す。全体的に実際よりも明るく描写される。気に入らなければOFFにもできる。

ナイトモードと2世代SEを比較すると、さすがに見劣りする。しかし、ナイトモードでなければ2世代SEの画質は、初代SEよりもかなり向上しており、11Proに迫る。コンビニの夜景で比較すると、初代SEは分割測光をおこなっているが、コンビニの照明の明るさに引っ張られて画面全体は暗めで暗部は黒くつぶれいる。これに対して2世代SEはコンビニの店名が分かる程の明るさに抑えられ、全体的な明るさもほぼ適正である。色合いも正確だった。11Proはさらに輪郭がシャープで暗部の階調性が拡張される。

上が11Pro、下が2世代SE。明るい順光での屋外撮影であれば画質に優劣は付けがたい

2世代SEで撮影。FamilyMartの文字がハッキリ読める。1/25sec F1.8 ISO500

初代SEで撮影。コンビニ照明は白飛びして、暗部は黒つぶれしている。1/15sec F2.2 ISO250

11Proで撮影。空と街路樹が明るく描写された階調性豊かな画像だ。1/25sec F1.8 ISO640

左が2世代SE、右が11Proのナイトモード。ナイトモードを使うと全体的に明るくなり、特に夜空が青くなり、条件によっては星空も撮れる

ポートレートモード、マクロ撮影も11Proと互角の実力

望遠レンズのない2世代SEに重要な機能と言えば、背景をボカせるポートレートモードである。この工程はカメラまかせなので、撮影する側はiPhoneの指示に従って撮影するだけだ。11Proと比較してみると、どちらも人物のキリヌキが不完全で、背景と誤認されて一部がボケてしまった。その完成度は、ほぼ同等でどちらも実用の範囲にある。ソフトウエアのアップデートで、さらなる高性能化を期待したい。

最後にスイーツをマクロ撮影してみよう。LED照明のトップライトでイチゴにピントを合わせた。レンズの焦点距離が違うので後ろの店名が入ったカードのボケ具合が違う。それ以外はどのモデルも美味しそうに撮れている。これは引き分けでいいと思う。

左が11Pro、右が2世代SEのポートレートモード。左は右肩が、右は帽子の輪郭が誤認識され途中までボケていることが分かる

2代目SEで撮影。適正露出だがスイーツの場合、もう少し明るくてもいい。1/25sec F1.8 ISO640

初代SEで撮影。やや露出が明るめで皿の白が飛び気味だが、タルトは美味しそうに見える。1/17sec F2.2 ISO320

11Proで撮影。2世代SEと比較するとわずかに明るい。1/25sec F1.8 ISO800

カメラの能力は画角以外、iPhone11Proとほぼ同等

実は2世代iPhoneSEのカメラ機能にはそんなに期待していなかったのだが、いい意味で予想は裏切られた。まず、初代SEと比較すればその進化は著しい。もちろん、画像保存形式から違い、初代はJPEGのみだ。2世代SEと11ProはHEIC形式が使える。また、画像処理エンジンも違うので夜景の写り具合がかなり違った。機能的にも2世代SEは11Proに近くナイトモード以外は同等と言っていいだろう。

iPhone11、11Proとの一番の違いはシングルレンズなので、広角28mmしか使えないことだ。そしてナイトモードがない。この2点に納得できるなら、2世代iPhoneSEのカメラ機能は優秀なので、迷わず購入してもいい。これが今回の結論である。

広角28mmレンズでも近寄れば背景をボカすことが可能だ。1/600sec F1.8 ISO20

3倍のデジタルズームを使ってのマクロ撮影。解像度が高く実用の範囲だ。1/250sec F1.8 ISO20

晴天での逆光撮影。アプリで補正しているが、暗部も見事に再現された。1/8000sec F1.8 ISO25

モニター画面は発色がよく鮮やかで11Proに見劣りしないが、サイズ的には黒ふちの分だけ画面が狭くなるのが残念

写真・文/ゴン川野

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