水辺の開発は都市再生の世界的なキーワードに!
山名 現在、水辺開発は都市再生の活路として、世界各国で注目されています。日本を代表するIT企業が臨海エリアやリバーサイドといった水辺に本社を移転したことはその一端。
あくまで僕の私見ですが、企業にとって水辺にオフィスを構えることはエシカルで、働く人の健康やクリエイティビティーを高めることにつながると考えているのではないでしょうか。
国土交通省が推進する〝ウオーカブルシティー構想〟もバブル期になかった試みだ。従来、建物主体の開発では芽生えることのなかった〝カルチャーの創生〟に期待する。
山名 クルマでの移動を主軸に置いた街作りではなく、風景や街をヒューマンスケールで楽しむことに価値を見いだしたというのが新鮮ですね。竹芝にできる干潟のように〝水辺で遊ぶ〟ことに対して開発側が成功のイメージを描けるようになったことも、水辺の再生を後押ししています。
バーや屋台が並ぶ小道など、人の好奇心を満たすワクワク感、色気や湿気、猥雑さが水辺の魅力だと考えています。そういった官能性の高いエリアマネジメントができれば、水辺はカルチャーとして定着するはずです。
東京ワンダーアンダー
「東京ワンダーアンダー」は、ミズベリング・プロジェクト事務局が2018年3月に実施した、水辺活用プロジェクトのひとつ。舟にプロジェクターを搭載し、神田川から日本橋川を巡ることで、高架下やビルの壁に極彩色の光を照射。長年、手つかずだった東京の河川に新たな価値を提示することで観光資源へと転換する狙いがある。
国際クルーズターミナル
7月14日に開業する、臨海副都心玄関口。世界最大級のクルーズ客船に対応し、開業第1船として豪華客船「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」の入港を予定。
1名から舟遊びを楽しめるリーズナブルな屋形船
舟遊び みづは
夫婦二人三脚で切り盛りする、屋形船。1〜12名の貸し切りで、江戸情緒あふれる粋な舟遊びを楽しめる。遊休資産である東京の水路を眺める非日常感は格別。日本橋と吾妻橋発着。
●http://funaasobi-mizuha.jp/ 料金/5万5000円~
誰しもが憧れを抱いた未来の道具をその手に!
ドラえもん 未来デパート
バラエティー豊かなグッズやポストカード販売、オリジナル刺しゅうサービスに加え、ひみつ道具を使った遊び体験もできる。
●電話/03・6380・7272 住所/東京都江東区青海1-1-10 ダイバーシティ東京 プラザ2F
©Fujiko-Pro
取材・文/安藤政弘(U-FORCE)
※掲載している情報は、2020年3月31日時点のものです。オープン予定やイベント内容、営業時間などは変更になる可能性があります。