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入社や異動をすると、歓迎会が開催されることが多いでしょう。これからお世話になる同僚や上司に挨拶を通して人となりを知ってもらうとともに、交流を深めるチャンスです。歓迎会の挨拶で話すべきことや上手にこなすコツ、気を付けたい振る舞いを解説します。
歓迎会の挨拶で話すべき内容は三つ
歓迎会でどんな挨拶をしたら良いか悩むかもしれません。あくまでも失礼のないように気を付けつつも、今後の話題になるような人柄の伝わる自己紹介ができるのが理想です。さらに、前向きな抱負や目標で締められたら好印象でしょう。
歓迎会開催のお礼
「歓迎会なんて面倒くさい」「自分には必要ない」と思う人もいるかもしれませんが、上司や同僚は自分のためにわざわざ集まってくれるのですから、社会人のマナーとしてお受けするのが礼儀です。
歓迎会当日の挨拶でも、まずは会の開催や集まってくれたことに感謝の気持ちを伝えましょう。くどくどしくする必要はありませんが、謝意が伝わる言葉を選ぶのが大切です。
会社によっては、歓迎会の挨拶のときだけではなく、歓迎会の翌日の朝に上司へ挨拶に回る習慣がある会社もあるほど、重要視されていることです。
今後の関係を良好なものにするべく気遣いを忘れないようにしましょう。
人柄が伝わるような自己紹介
歓迎会への謝辞を済ませたら、次に人柄が伝わるような自己紹介がおすすめです。入社してから今までに経験したエピソードで、とりわけ新入社員時の初々しい失敗話は好感を持たれやすいでしょう。
場を和ますような面白い話ができたら、その後に話しかけてもらえるきっかけになります。ただし、面白いからといって一発芸やものまねなどをするのは非常識と受け止められかねません。
部や課で行う歓迎会は、上司もいる席だということを忘れないようにしましょう。場の空気を壊さない程度のユーモアが適していると言えます。
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締めは今後の抱負や目標
歓迎会の挨拶での締めは、今後の抱負や目標がぴったりです。「早く仕事に慣れるように頑張ります」「会社に貢献できるように努力します」といった決意表明をしましょう。
どのように締めたら良いか迷ったら、簡潔に「よろしくお願いいたします」「ご指導のほど、よろしくお願いいたします」で問題ありません。
最後に頭を下げて区切りをつければ、自然と拍手が起こるはずなのでスムーズに終えられます。
歓迎会の挨拶を上手にこなすコツ
歓迎会の挨拶で力量や人柄を判断されるかもしれません。歓迎会の挨拶を上手にこなすコツをお伝えします。
1分程度でまとめる
いざ挨拶を話し始めると全然終わらず、周囲が呆れ返っている様子を見たことはありませんか。人前に立つと少なからず緊張をするもので、話すことがまとまらず、つい話が長くなってしまうことがあるものです。
しかし、歓迎会の挨拶なら1分程度でコンパクトにまとめるのが賢明でしょう。必要なことを簡潔に伝えると、聞き手の印象に強く残ります。
事前に、伝えたいことを話したら何分ほどになるかチェックしておきましょう。チェックにはスマホの録音機能が便利です。適切なスピードで話して1分程度になるように練習してきましょう。
話すネタを準備しておく
歓迎会の挨拶では話すネタを準備しておく方が好ましいです。ネタは、好印象を与えるフレッシュなものが良いでしょう。周囲は、入社や異動などで新たに加入した新戦力に期待しているからです。
一つの方法として、自分の名前の漢字を使ったポジティブメッセージを発信するのが考えられます。例えば、『明美』という名前なら、「どんなに大変なときでも明美の名前の通り、明るく仕事に取り組みます」といった形です。
仕事にリンクさせたポジティブなメッセージを盛り込むと、失敗せずに名前を覚えてもらうきっかけになります。いずれにせよ、即興ではなく話すネタを準備しておくのは大切です。
飲み過ぎに注意
自身の歓迎会だと周囲の人から酒を注がれる機会が多いかもしれません。しかし、酒を飲み過ぎた人の挨拶は、良くない印象を与える可能性があります。酒を飲む場合は、挨拶が終わるまでは緊張をほぐす程度に留めておきましょう。
もし、どうしても酔いが回ってしまったら、簡単な感謝を述べる程度にしておき、早めに切り上げましょう。1分程度の挨拶内容でも、酒が入ることによってうまく話せなくなる可能性もあるので、厳しいときの対処法です。
挨拶の態度も重要
歓迎会の挨拶の内容はもちろん大切ですが、話すときの態度にも気を付けたいところです。緊張すると癖が出てしまう人がいます。普段以上に失礼ない態度を意識しましょう。
姿勢や仕草に気を付ける
人によって癖は違いますが、以下のような姿勢や仕草が無意識に出てしまうことがあります。
- 片足重心になる
- 手をぶらぶらと動かす
- やたら髪の毛を触る
- 腕組みをする
- 鼻を触る
人は、慣れていない人前に立つと緊張し体の筋肉がこわばるので、リラックスしようと無駄な動きをしてしまいがちです。あまりにも無駄な動きが多いと、落ち着きがないと思われてしまいます。
ビジネスシーンでは落ち着いて信頼のできる人物だと思われた方が好ましいので、あらかじめ挨拶の練習風景をスマホで撮影してもらい、癖をなくしておくと良いでしょう。
視線を会場全体に向ける
大勢の前に出て挨拶するときは、視線を真っすぐ正面を見るのがコツです。さらに、余裕があるのなら、会場全体をときどきゆっくり見渡すと、落ち着いている印象を与えます。
挨拶を聞いている人と目を合わすことで、さらに緊張してしまうかもしれないので、特定の顔を注視するのではなく顔全体をぼんやり見るようなイメージを持つと良いです。
下を向くと暗い印象を与えてしまいますので、できたら会場全体を見ること恐れずに、真っすぐ正面を見ることを意識しましょう。
構成/編集部