あなたの財布、あるいはスマホにポイントが貯まるカードやアプリはどれくらい入っているだろうか?
そんな現代の消費者生活にはなくてはならない「ポイント」に関する意識調査がこのほど、ネットエイジア株式会社により、20歳~49歳の男女2,000名(男性1,000名、女性1,000名)を対象として実施された。
利用しているポイントサービス 1位「Tポイント」2位「楽天スーパーポイント」3位「Pontaポイント」
20歳~49歳の男女2,000名(全回答者)を対象に、ポイントサービス(小売店、インターネットショッピングなどでポイントが貯まるサービス)の利用実態や意識について調査が行われた。
全回答者(2,000名)を対象に、利用しているポイントサービスを尋ねる調査が行われたところ、1位「Tポイント」(65.7%)、2位「楽天スーパーポイント」(60.2%)、3位「Pontaポイント」(46.6%)、4位「dポイント」(34.8%)、5位「Amazonポイント」(25.0%)となった。
2019年2月実施の前回調査結果(※1)と比較すると、利用率が5ポイント以上上昇したサービスは「楽天スーパーポイント」(2019年54.4%→2020年60.2%)と「dポイント」(2019年28.5%→2020年34.8%)、「LINEポイント(LINE Pay)」(2019年17.7%→2020年23.0%)だった。中でも、「LINEポイント(LINE Pay)」は2019年9位→2020年6位と、順位を大きく上げる結果となった。
※1 2019年2月27日発表 日本人のポイント活用に関する調査2019
http://www.mobile-research.jp/investigation/research_date_190227.html
“今後も利用したい”と思うポイントサービス 1位「楽天スーパーポイント」
では、ポイントサービスの利用者は、自身が利用するサービスをどのように評価しているのだろうか。
各ポイントサービスの利用者が“このサービスは信頼できる”と評価した割合(=信頼度)をみると、1位「ANAマイレージクラブ(全日空)」(76.2%)、2位「JALマイレージバンク(日本航空)」(74.8%)、3位「楽天スーパーポイント」(70.2%)となった。
航空会社系のポイントサービスを利用している人の多くが、サービスを“信頼できる”と感じていることがわかった。
各ポイントサービスの利用者が“このサービスは今後も利用したい”と評価した割合(=リピート意向度)をみると、1位「楽天スーパーポイント」(73.3%)、2位「JALマイレージバンク(日本航空)」(59.9%)、3位「dポイント」(58.8%)となった。
“利用しているポイントサービス”では2位だった「楽天スーパーポイント」が、リピート意向度でトップとなった。
どうやってポイントを貯めている? 1位「店舗で買い物」2位「ネットショッピング」3位「飲食店を利用して」
ポイントサービス利用者は、どのような方法でポイントを貯めることが多いのだろうか。
ポイントサービス利用者(1,776名)を対象に、ポイントをどのようにして貯めているか尋ねる調査が行われたところ、「店舗で買い物をして」(84.9%)が最も高く、次いで、「ネットショッピングをして」(73.2%)、「飲食店を利用して」(36.2%)、「携帯電話・公共料金の支払いで」(27.3%)、「キャンペーンに参加して」(22.5%)となった。
店舗やネットでの買い物の際に、ポイントを貯めている人が多いようだ。また、毎月の携帯電話・公共料金の支払いで、自動的にポイントが貯まっているという人は少なくないようだ。
ポイントの貯めやすさ満足度 「楽天スーパーポイント」がダントツ、2位「Tポイント」3位「dポイント」
ポイントの貯めやすさにおける満足度が高いのは、どのポイントサービスなのだろうか。
各ポイントサービスの利用者が“このサービスはポイントを貯めやすい”と評価した割合(=貯めやすさ満足度)をみると、1位「楽天スーパーポイント」(70.9%)、2位「Tポイント」(48.2%)、3位「dポイント」(44.1%)となった。
各ポイントサービス利用者の、シチュエーション別での貯めやすさ満足度をみると、“普段の買い物”での貯めやすさ満足度は、1位「楽天スーパーポイント」(61.5%)、2位「Tポイント」(50.5%)、3位「dポイント」(41.5%)となった。
また、“旅行”での貯めやすさ満足度は、1位「JALマイレージバンク(日本航空)」(68.6%)、2位「ANAマイレージクラブ(全日空)」(67.2%)となった。航空会社系の2社のサービスが、他社のサービスに大きな差をつけてTOP2となった。
現在貯めているポイント、平均額は14,670円
では、現在、どのくらいポイントを貯めている人が多いのだろうか。
ポイントサービス利用者(1,776名)を対象に、現在保有しているポイントを尋ねる調査が行われたところ、「1,000円~3,000円未満」は13.6%、「5,000円~10,000円未満」は12.1%、「10,000円~30,000円未満」は12.2%で、最も高くなったのは「わからない」(17.8%)だった。
保有ポイントがどのくらいの額に相当するか、意識していない人が少なくないようだ。「わからない」以外の回答をした人の平均額をみると、14,670円となった。
ポイントに有効期限がある場合は、期限を過ぎるとポイントが失効し、使えなくなってしまう。ポイントサービス利用者は、これまでにどのくらいポイントを失効させたのだろうか。
ポイントサービス利用者(1,776名)を対象に、これまでに失効させたポイントを尋ねる調査が行われたところ、金額を回答した人の中では「100円未満」(16.9%)に回答が集まった。他方、「わからない」(49.6%)は半数近くになった。ポイントの失効について意識していない人が多いようだ。
「わからない」以外の回答をした人の平均額をみると、5,933円となった。
貯めたポイントの使い方 TOP3は「買い物で使う」「電子マネーと交換」「現金化」
ポイントサービス利用者は、貯めたポイントを、どのようなことに使用しているのだろうか。
ポイントサービス利用者(1,776名)を対象に、実際にやったことがあるポイント使用方法を尋ねる調査が行われたところ、「買い物で(支払いに)使う」(74.5%)が最も高く、以降、「電子マネーと交換する」(31.8%)、「キャッシュバック(現金化)する」(27.0%)が続いた。
実際にその使用方法を経験した人が“お得感がある”と評価した割合(=お得度)をみると、「買い物で(支払いに)使う」(69.9%)が最も高く、次いで、「キャッシュバック(現金化)する」(63.8%)、「特典航空券(無料航空券)と交換する」(63.2%)となった。
ポイントの使用しやすさ満足度 1位「楽天スーパーポイント」2位「Tポイント」3位「dポイント」
各ポイントサービスの利用者が、“このポイントサービスはポイントを使用しやすい”と評価した割合(=使用しやすさ満足度)をみると、1位「楽天スーパーポイント」(65.9%)、2位「Tポイント」(52.6%)、3位「dポイント」(45.4%)となった。
貯めやすさ満足度で1位だった「楽天スーパーポイント」が、使用しやすさ満足度でもトップとなった。
各ポイントサービスの利用者が、“特典への交換条件が魅力的”と評価した割合(=交換条件の満足度)をみると、1位「JALマイレージバンク(日本航空)」(37.2%)、2位「ANAマイレージクラブ(全日空)」(33.6%)、3位「楽天スーパーポイント」(33.4%)となった。
貯まったマイルを特典航空券などに交換できる、航空会社系のサービスが1位、2位となった。
特典航空券の予約しやすさ満足度 1位「JALマイレージバンク」2位「ANAマイレージクラブ」
航空会社のマイレージサービスは、特典への交換条件の満足度が高いことがわかったが、利便性の観点では、特典航空券の“予約しやすさ”も重要な要素だと思われる。
では、特典航空券の“予約しやすさ”の満足度が高いのは、どの航空会社のサービスなのだろうか。
各航空会社のマイレージサービス利用者が、“このサービスは特典航空券が予約しやすい”と評価した割合(=特典航空券の予約しやすさ満足度)をみると、1位「JALマイレージバンク(日本航空)」(58.3%)、2位「ANAマイレージクラブ(全日空)」(57.0%)、3位「スカイマイル(デルタ航空)」(40.6%)、4位「マイレージプラス(ユナイテッド航空)」(33.3%)となった(※2)。
※2 「スカイマイル(デルタ航空)」と「マイレージプラス(ユナイテッド航空)」の満足度はn数が50未満のため参考値