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アストンマーティン「Vantage」ファミリー誕生70周年!歴代の名車を振り返る

2020.03.19

Vantageファミリーが誕生70周年を迎えた。これを記念して、アストンマーティンは今年、同社史上もっとも有名なモデルの節目の年を祝う。

Vantageの名称は、英国のラグジュアリーブランドであるアストンマーティンが製造してきたスポーツカーのうち、実に1/3以上のモデルに誇り高く冠されている。

70年以上の歴史を誇り、アストンマーティン製品ラインナップの中でも特別な存在となっているVantageファミリーは、進化を続ける同社の歴史において決定的に重要な役割を果たしている。

初期のDB2 Vantageから60年代のアイコン・モデルの軌跡DB4、DB5、DB6は、その後の数十年間でアストンマーティンの名を世界に知らしめたハイパフォーマンス・モデルへと進化を遂げ、画期的なVHアーキテクチャーを採用したモデルから、最先端テクノロジーを搭載する現行モデルに至るまで、Vantageという名称は、スピード、パワー、そして類まれなスタイルの代名詞となっている。

アストンマーティン・ラゴンダ社長兼グループ最高経営責任者(CEO)のDr. アンディ・パーマー氏は、アストンマーティン・ブランドの栄光の歴史を語るうえで欠かすことのできないVantageの魅力に関して、次のように述べている。

「最新モデルのVantageおよびVantage AMRは、世界中のドライバーに強烈なインパクトを与えた“Vantage”というモデルを、弊社の流儀に従って新たに解釈したものです。」

「2020年、私たちはVantageの70周年を祝い、傑出したスポーツカーの伝統を振り返ります。Vantageは、常に技術的な野心、スリリングなパフォーマンス、類まれな美しさと同義語となってきました。この名称が与えられた伝説的なクルマが作り上げてきた高い基準は、最新のモデルにもそのまま反映されています。」

Vantageの70年

DB2 Vantage仕様

アストンマーティン・ブランドにVantageというモデル名が登場したのは1950年のこと。この年、“Vantage仕様”のアストンマーティンDB2がデビューした。

初期において、Vantageというモデル名は、強化されたエンジンを搭載したバージョンという意味で使われていた。

DB2の場合は、ラゴンダ製2.6リッター・エンジンに大径SU HV6キャブレターと、8.16:1という高い圧縮比が組み合わされていた。

これらの強化策により、最高出力は、標準バージョンのDB2の約105bhpから大幅に引き上げられ、125bhp/5,000rpmに達していた。

サルーンおよびオープンクーペ・バージョンが設定されたDB2 Vantageバージョンは、ミドルセックス州フェルサムにあったアストンマーティン工場で製造された。その台数は、250台以下だったが、今日でも数多くのDB2 Vantageバージョンが走行可能な状態で保存されている。

初期のVantageプログラムには、アストンマーティンに在籍する数多くのエンジニアおよびデザイナーが参加。

アストンマーティン・ヘリテージトラストのアーカイブに保存されている、バルブタイミングの試験に関する技術論文によれば、その当時、有名なレーシングカー・デザイナーであったロバート・エベラン・フォン・エベホルスト氏がプロジェクトを統括している。

彼は、アストンマーティンDB3およびDB3Sの設計も担当し、それ以前には初期のアウトウニオン・チームの設計者としても優れた手腕を発揮した。

1951年に英国のアールズコートで開催されたモーターショーにおいて、アストンマーティンが作成したプレスリリースには、Vantageの違いについて、次のように記されている。

「1951年のアールズコートには、2台のアストンマーティンDB.IIサルーンが展示されます。1台は通常のエンジンを搭載していますが、もう1台は昨年と今年のル・マンにおいて高い信頼性を実証した“Vantage”エンジンを搭載しています。」

強化されたパフォーマンスを示す“Vantage”という名称は、当時のスポーツカー愛好家の間で次第に浸透した。しかし、さらに洗練された次世代のVantageモデルが登場するまでには、さらに10年の歳月が必要だった。

DB4 Vantage

DB4 Vantageは、1961年に発表されたDB4シリーズIVの生産開始時にデビュー。このモデルが、Vantageの先駆けとなった初期のモデルとは異なる点は、技術面だけでなく、デザイン面においても“標準バージョン”とは異なっていた。

このモデルにおけるVantageの違いとは、SU HD8キャブレターを2基から3基に増設し、大径バルブを採用したシリンダーヘッドと、より高い圧縮比を備えた“スペシャルシリーズ”エンジンが搭載されていたこと。

しかし、シリンダーブロックは標準バージョンのものを採用し、最高出力は266bhpを発生していた。

これは標準バージョンのDB4が搭載していたタデック・マレックの設計によるアルミニウム製直列6気筒エンジンが発生した240bhpから、約10%強化されている。

デザインの観点から見ると、DB4 Vantageの違いは、小さいながらも明確に区別されている。GB4 GTに採用されたフェアリング付きのヘッドライトには、光沢アルミニウムのトリムが組み合わされていた。

1962年には、DB4ラインナップの最終シリーズとなる、車内スペースが拡大されたDB4 Series V Vantageが投入された。

これは、Vantageバージョンがさらに強化されたというだけでなく、映画『007 ゴールドフィンガー』に登場した点でも重要な意味を持っている。

DB4 Series V Vantageは、スタイル面においては後継モデルとほとんど区別することはできないが、世界でもっとも有名なスパイが乗ったことで有名になった。

事実上のDB5プロトタイプとなったDB4 Series V Vantageは、映画で登場する“ボンドカー”のベースとしても活用されたのだ。

バッキンガムシャーに建設された新しいニューポートパグネル工場で製造されたこのクルマの製造台数は、135台前後だと言われている。

さらに希少なモデルを求める人は、オプション設定されたDB4 GTエンジンを搭載したDB4 Vantageに魅力を感じるかも知れない。その生産数はわずかに6台だ。

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