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世界No.1に輝いた自由が丘のヴィーガンレストラン「菜道」の〝野菜のうな重〟がスゴい!

2020.03.22

コースのはじまりは「金粉入りスープ」

「ファイトケミカル」と呼ばれるこのスープは、食事の最初に飲むことで血糖値の上昇をゆるやかにしてくれる作用がある。

ゆらゆら揺れる金箔が美しいスープに鼻を近付けると、ポルチーニ茸の良い香りがふわっと香る。

化学調味料不使用ということで、普段飲んでいるスープと比較すると少し味が薄いような気がするが、野菜の旨味が凝縮された身体に優しい味が口に広がる。

目でも楽しませてくれるスモークサラダ

2品目はサラダ。舌だけでなく目も楽しませてくれるのが菜道の料理の特徴。

ガラスの蓋を開けると、中からスモークが。

スモークの中から顔をのぞかせるのは、ブロッコリーのムースと豆のラタトゥイユ。

茶色い豆が土、ブロッコリーのムースに刺さったカイワレが植物のように見える。

生麩のようなモチモチとした食感のブロッコリーのムースと、クミンで味付けされた、噛み応えのある食感の豆。

お待ちかねの野菜でできた「うな重」

鰻の皮の“筋”までキチンと再現されている。

何の野菜でどのように作られているのか気になってお店の方に聞いたのだが、「企業秘密」とのこと。

五感をフルに使い、何で作られているのかを想像しながら食べる。そんな食体験もこの店で味わえる醍醐味だ。

裏面には海苔が付けられており、まるで本物の鰻のよう。

匂いをかいてみると、かすかに感じるゴボウの香り。ゴボウをはじめとしたペーストした野菜を鰻の形にし、タレと共に焼き上げたのだろうか?

表面はカリッ、中はモチッとした食感である。

鰻の味とは言えないが、鰻が食べられない人に「うな重」の味を伝えるには、十分なテイストである。

コースを締めくくるのはヴィーガン&グルテンフリーのデザート

鉢植えに入ったチーズケーキ、スーパーフードが入ったパフェなど、どれも魅力的で迷ったのだが、「くまさんの米粉のパンケーキ」をチョイス。

牛乳、卵、小麦粉不使用のヴィーガン且つグルテンフリーのパンケーキには、りんご果汁を加えた キャロブシロップが刺さっている。

牛乳と卵を使用しないと、やはりフワフワ食感を出すことは難しく、少し固い食感のパンケーキだが、パンケーキに添えられたソースと食べることで、良いハーモニーを生み出す。

バターが掛かっているのでは?と思ってしまうほど、濃厚で少し塩味のきいたソース。こちらも企業秘密で食材は秘密だそう。

くまの形の最中にはチョコレートクリームがはさまっており、こちらも塩味のきいたクリーム。

何で出来ているのだろう?どのように調理されているのだろう?と噛み締め、味わい、考えながら頂くヴィーガン料理。

時間を掛けて食べたこともあり、デザートを食べ終わるともうこれ以上口にできないほどの満腹感。

五感を刺激してくれるコース料理は、肉や魚が食べられないというヴィーガンだけでなく、普通の人にも是非味わって頂きたい料理であった。

東京が本当の美食の都市になるために

世界でも有数の美食都市 東京。2020年版の「ミシュランガイド東京2020」では、星付きの飲食店・レストランは226軒と今年も世界一星の多い都市となった。

その一方、ヴィーガンに対応できていない都市でもある。前述のヴィーガンレストランサイト「Happy Cow」に掲載されている「Vegan Friendly Best City(ヴィーガンにフレンドリーな都市)」ランキングで、ロンドンやニューヨークなど世界の美食都市がランクインする中、東京はランク外であった。

「畜産業が地球温暖化問題や水不足問題に悪影響を与えている」という背景から、環境保護のためにヴィーガンになる人々が近年増加している。

オリンピックイヤーとなる今年、世界から多くのヴィーガンが日本を訪れることが予想される。

その時に「日本は美食都市なのに、ヴィーガンには対応していないのか…」とガッカリされないためにも、今後「菜道」のように、五感を刺激してくれる美味しいヴィーガン料理店が沢山現れることを期待する。

文/小松佐保(Foody Style代表)

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