なぜイヤホンから音漏れすることがあるのか、その原因を知っていますか?周りに迷惑をかけないイヤホン選びのコツや対策をチェックしましょう。
目次
電車など公共のスペースで、意図せずイヤホンから音が漏れてしまうことがあるでしょう。
音漏れはイヤホンを装着している本人は気がつかず、周囲の人に迷惑をかけてしまうケースが大半。
周りの人に不快に思われたりする前に、音漏れの原因と対処法、そして音漏れしにくい製品などを確認しておきましょう。
イヤホンから 音漏れするのはなぜ?
そもそも、なぜイヤホンで音漏れしてしまうのか。その主な原因や、音漏れしやすいイヤホンの形状について確認していきましょう。
■イヤホンから音漏れする原因
形状に限らず、イヤホンから音漏れする主な原因は、再生音量が大きすぎるというものでしょう。
電車内など、周囲の雑音が大きい場面では、つい再生音量を上げてしまいがちですが、音漏れのリスクが上がるので、注意が必要です。
■音漏れしているかを確認する方法はある?
簡単に音漏れの状況を確認できる方法として、イヤホンを外した状態で、音が出る部分を指で押さえ、疑似的に耳に装着している状況を作るのがおすすめです。
音楽を再生し、耳から少しずつ離して、どのくらい音が漏れているのかをチェックしましょう。
■ノイズキャンセリングは音漏れに気づかない?
近年のイヤホンには、周囲の音を打ち消す、アクティブノイズキャンセリング機能が搭載されていることが多くあります。
電車内などで音楽や動画に集中しやすい便利な機能ですが、周囲のノイズが打ち消される分、音漏れにも気づきにくくなる可能性があります。
音漏れしないイヤホンの選び方と対策
音漏れしにくいイヤホンの種類はあるのか、ここからは選び方を解説していきます。
■音漏れしやすいイヤホンの形状は?
イヤホンには、カナル型やオープン型のように、形状による違いがあります。形状によって、音漏れのしやすさも変わるので、それぞれチェックしておきましょう。
・カナル型
カナル型は、耳の穴を密閉する形で装着するイヤホン。イヤーピースを付け替え、隙間がないように装着するのが一般的なので、比較的音漏れしにくい形状といえます。
・オープンイヤー型(開放型)
開放型ともいわれるオープンイヤー型イヤホンは、耳の穴を完全に塞がず、被せるようにして装着する形状です。完全に密閉していないため、カナル型よりも音漏れのリスクは高いといえます。
・イヤーフック、イヤーカフ型
耳に引っ掛け、ぶら下げるように着用するイヤーフック型、アクセサリーのように装着するイヤーカフ型は、オープンイヤー型よりも、耳の穴との距離が大きいのが一般的。
音漏れを防ぐためのソフトウエアが搭載されている製品もありますが、基本的に、カナル型やオープンイヤー型よりも音漏れしやすい形状といえます。
■イヤーピースのサイズ調節は音漏れ対策になる?
カナル型イヤホンには、イヤーピースという、シリコンやウレタンなどでできたパーツが装着されています。
耳へのフィット感を高めるために重要なイヤーピースですが、サイズが合っていないと、耳との間に隙間ができ、音漏れの原因となることがあります。多くのイヤホンでは、購入時に数サイズのイヤーピースが同梱されているので、自分の耳にあったサイズのものへと付け替えましょう。
■骨伝導タイプは音漏れしない?
空気の振動で鼓膜を揺らす一般的なイヤホンに対し、骨の振動を利用して音を聴く「骨伝導イヤホン」。骨を振動させるため、音漏れしにくいのではとも考えがちですが、音の振動を伝える部分が塞がれていない製品が多いため、音漏れのリスクがあります。
一般的なイヤホンと同様に、再生音量に気をつけて使用しましょう。特に、耳を塞がないという性質上、再生音量を上げてしまいがちになるので、注意が必要です。
■有線とBluetooth(ワイヤレス)で音漏れのしやすさに違いはある?
有線イヤホンとBluetoothイヤホンでは、音漏れのしやすさに大きな違いはありません。先に紹介した、音量や形状により注意が必要です。
音漏れしにくいおすすめのイヤホンはどれ?
ここからは、音漏れがしにくいおすすめのイヤホンを紹介していきます。
■iPhoneに使うならAppleのAirPodsの「無印」と「Pro」、どっちがおすすめ?
アップルのイヤホンとして有名なAirPodsは、スタンダードモデルに加え、AirPods Proという上位モデルがあります。
スタンダードモデルはオープンイヤー型、AirPods Proはカナル型となっていることから、上位モデルのほうが、音漏れのリスクは少ないといえます。
■SONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM3
【参照】SONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM3
SONYが独自開発した「QN1e」や2つのセンサーにより、質の高いノイズキャンセリング機能を搭載しているカナル型のワイヤレスイヤホン。本体のみなら6時間再生可能。ケースに入れれば、3回分の充電が可能です。
また、急速充電にも対応している。イヤーピースは7種類用意されているため、音漏れがしないよう自分の耳にあったものを選択できます。
■AVIOT TE-D01g Bluetooth イヤホン
【参照】AVIOT TE-D01g Bluetooth イヤホン
カナル型となっており、イヤーピースにはフィット感の高いフォーム素材が採用されています。日本人の聴覚の特性に合わせて作られているため、音を聞き取りやすく音量を上げすぎる心配が少ないのが特徴です。
イヤホン単体で最長10時間の再生が可能。ケースを利用すれば計50時間も音楽が楽しめます。
■JVC HA-FX87BN-B ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン
ノイズキャンセリング機能搭載したネックバンド式のワイヤレスイヤホン。電車内など、外部の音がうるさい時でも音量を上げすぎる心配が少なくなっています。そのため、音漏れの可能性も低くなるでしょう。
4サイズのイヤーピースが同梱されており、自身の耳の形にあったものを選択できます。防水対応(IPX4)なため、運動時などにも適しているのがポイントです。
【参照】JVC HA-FX87BN-B ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン
■Audio-technica イヤホン ATH-CKS550X RD
【参照】Audio-technica イヤホン ATH-CKS550X RD
イヤーピースの位置が独特の位置に調整されており、高い密閉性を実現しています。高音はもちろん、「SOLID BASS HDドライバー」搭載で重低音の再生も得意なカナル型のイヤホンです。
再生している音が聞き取りやすいため、音量の上げすぎの心配も少なくなっています。カラーはブラック、ゴールド、ブルー、レッドの4種類が用意されています。
■Bose QuietComfort Ultra Earbuds
【参照】Bose QuietComfort Ultra Earbuds
BoseのQuietComfort Ultra Earbuds は、高いノイズキャンセリング性能を持つワイヤレスイヤホン。Boseらしい低音を強調した音質もおすすめポイントです。
イヤーピース(チップ)のほか、本体の着け心地を調節できるスタビリティバンドも同梱されているため、フィット感が得やすく、音漏れを抑止しやすい製品となっています。
■ヘッドホンという選択肢もあり
イヤホンでの音漏れが気になるという人は、より密閉感の強い、ヘッドホンを購入するのも1つの手段です。
ヘッドホンにも、密閉型と開放型があり、開放型は音漏れのリスクが高いため、屋外での使用を検討している場合は、密閉型の製品がおすすめです。
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※データは2024年11月時点での編集部調べ。
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文/髙見沢 洸