■連載/カーツさとうの週刊★秘境酒場開拓団
オヤジナリティー ★★★
家計貢献度 ★★★
エルドラ度 ★★
★の点数表の項目、またまた改定いたしました。それはともかく……。
つい先日の夕方。ちょっとした用事が終わった、その場所が五反田。
五反田といえば、安い呑み屋には事欠かない、いつもビジネスマンからダメオヤジまでが渾然一体となって盛り上がってる庶民派歓楽街だが、例のコロナウイルスのこともあってか、いつもより人が少ない。
こんな時は人ゴミを避け、家に帰るのも世の為だとは思うが、愛すべき街の酒場も実入りが少なく、困っているに違いない。そんな店にお金を落として帰るのもまた世の為! と自分勝手な理由をこじつけ、一軒の店に入る。
何度か入ろうと思ったが、そのたんびに満員で入れなかった人気の居酒屋『K(仮名)』。飲み物に使う氷がザルに入ってて、好き勝手に使えることでも有名な店。
時間は午後5時過ぎで、いつもなら、すでにかなり満席に近い感じなんだろうが、引き戸を開けると、中には3〜4人しか先客はいなかった。
こんな人気店でもこんな状況かよ、コロナのヤロ〜!! と思いつつ、まずはレモンサワーを注文。
この店のサワー類は、ジョッキで完成品が出てくるのではなく、瓶に入ったサワーの割材、そしてコップに入った焼酎……いわゆる焼酎ナカが、メニューには別々で記載されている。
だからといって「焼酎とレモンサワーをください」なんて別々に注文しなくても、「レモンサワーをセットで」といえば大丈夫。すると瓶のサワーとコップに入った焼酎、そして氷だけ入ったタンブラーが3点セットで登場するので、あとは自分で好きな濃度で割って呑みゃあいい、まぁホッピーと同じシステム。
以上のお値段は焼酎ナカが230円。瓶の割材のレモンサワーが160円。当たり前だけど、3点セットの残りのもう一つの氷の入ったタンブラーはタダだ。
そんなタダのジョッキに焼酎ナカを入れると、その量はほぼジョッキの半分近くまでいっちゃってる大容量! いきなりうれしい。で、そこに割材を好みの量注ぐワケだけど、このビンの割材一本でサワー完成品を何杯作るか? というのは酒呑みのある種の命題である。
オレの場合は根っからの貧乏性なので、なるべく割材は節約したいってのもあって、サワー類の瓶なら3杯、容量多めのホッピーの瓶なら5杯作ることにしている。
今気になって、この業務用のエターナル瓶の割材ってどのくらいの量が入ってるのか調べてみました。
ちょっとここらはマメ知識として知っておくといいかもしれませんが、サワー類はメーカーによってちょっと違いはあるんだけど200ml〜210mlで、ホッピーは360ml。でもまぁ貧乏性でない、育ちの良好な皆様方は、サワー系だったら1〜2杯、ホッピーだったら3杯あたりが平均のようでごぜぇますよ。
ああ、死ぬ前にそんな贅沢な飲み方をしてみたい…。
そんなことより、この店の秀逸なのはなんといっても料理であった!!