20202年月22日、気象庁は「関東地方で春一番が吹いた」と発表した。ビュービュー吹き荒れる暖かい風は、ヤッカイにも全国に花粉を飛散させる。とうとう今年も本格的に花粉症シーズンが到来した。
症状の重い人ほど、この時期はティッシュの使用が多くなる。かくいう筆者も鼻水がひどい。「滝」といわんばかりの流れようであり、ひどいときは外出時にティッシュの箱を持ち歩く。
したがってティッシュの使用量は無限と表現しても過言ではない。気がつけばティッシュで鼻を押さえ、滴る鼻水を拭き、ゴミ箱へポイっと投げる。これを1日のうち無数に繰り返すので、花粉の時期のティッシュ代はバカにならない。本当にバカにならないのだ。そこで鼻をズーズー鳴らしながら思いついたのが、トイレットペーパーの代用だ。
今回の検証はライター個人の主観を交えながら検証しているので、あくまで参考情報としてお楽しみください。
シングルロールのコスパは最強だが……
ごくたまにトイレットペーパーを持ち歩く人を見かける。彼らが持ち歩く理由はただひとつ、鼻水をかむためだ。トイレットペーパーはお尻を拭くためにあるが、その大容量さゆえ鼻紙にも活用できる。
ただし難点がある。水に溶けること。そしてティッシュよりも紙質が固いことが多い。これでは、1年を通してトイレットペーパーをティッシュの代用は難しい。
けれども紙質より量を求める花粉の時期に限れば、コストパフォーマンスにおいて強い味方になるかもしれない。そこで筆者はドラッグストアへ足を運び、実用の可能性について検証した。まずは基準となるティッシュペーパーを紹介しよう。
ハローソフトパックティッシュ150組×5パック 税込206円
3軒ほどドラッグストアを回って、一番安い値段で販売されていたのが「ハローソフトパックティッシュ」だ。150組のティッシュが5パックついて税込206円。一枚あたり約0.275円だ。使い心地は一般的なもの。このティッシュの代用となるトイレットペーパーは現れるのか?
トイレットペーパー55m×12ロール(シングル) 税込233円
まず検証したのが、12個入55mシングルロール「シュフレ」税込233円。実にお買い得な商品だ。さっそく1枚あたりのコスパをたしかめる。
1枚の長さは約15㎝。1mあたり約6.6枚だ。
したがってコスパを求める計算は「税込233円÷12個÷55m÷6.6」。一枚あたりのコスパは……驚異の約0.054円!
「シュフレ」をティッシュの代わりに活用できれば圧倒的なコスパを実現できる。さっそく筆者は外に出てたくさんの花粉を吸いこみ、ズーズーと鼻水をかんでみた。
ところが数秒後、鼻の周りは溶けたトイレットペーパーでぐちゃぐちゃになった(写真は汚いので割愛)。トイレットペーパーは水に溶けるので当たり前だ。
しかしこの結果は予想できていた。今回の検証の本命はダブルロールである。