1枚あたり0.054円から！トイレットペーパーは花粉の飛散がピークの今、ティッシュの代わりとして使えるか？

ティッシュの代用の可能性はダブルにあり！

トイレットペーパー27.5m×12ロール（ダブル）　税込233円

続いて検証したのが、12個入27.5ダブルロール「シュフレ」税込233円。先ほどの「ダブル」バージョンである。

1枚の長さは約15㎝。シングルと同じだ。

したがってコスパを求める計算は「税込233円÷12個÷27.5m÷6.6」。一枚あたりのコスパは……約0.107円！　それでもティッシュの半分以下だ。ダブルならティッシュの代用ができるのか、期待をこめて鼻水をかむ。

ふむ……悪くないな……。シングルと違って、2枚の紙が鼻水を受け止めてくれるので、ある程度ならば使える。

しかし紙質がちょっと固いのでフィット感はイマイチ。しかも「もろい」ので、大量の鼻水をかんだときは心もとない。街頭で受け取るポケットティッシュのような存在だ。

トイレットペーパー25m×12ロール（ダブル）　税込328円

実は筆者、もうひとつトイレットペーパーを購入していた。12個入25mダブルロール「パルナップシスター」だ。そのお値段、税込328円。「花束の香り」付で、シュフレと比べてワンランク上の商品にあたる。

1枚の長さは約25㎝。1mあたり約4枚だ。したがってコスパを求める計算は「税込328円÷12個÷25m÷4」。一枚あたりのコスパは約0.273円。ティッシュに比べてわずかに安い。

いざ鼻をかんでみると、想像以上に心地よい。まず香りがついているので、息を吸うときに少しだけ気分が良くなる。

さらに「シュフレ（左）」と比べて、「パルナップ（右）」はソフトな紙質なので、鼻にフィットする感覚がある。

（台所に転がっていた）ボウルに水を入れて、それぞれの破れやすさを比べてみよう。シュフレのシングルロールは、手に持つとあっという間に破けた。

しかしシュフレのダブルロールやパルナップシスターは、手に持っても破けなかった。

もちろん耐久力が一番強いのはティッシュだ。

破れにくさは……

ティッシュ＞ワンランク上＞ダブル＞越えられない壁＞シングル

のようである。

それから筆者は、ときに鼻栓をして、ときに鼻をほじって、1週間ほどトイレットペーパーの可能性を検証してみた。ここで本稿の結論を述べたい。

共感した読者はお試しあれ

花粉が飛散する時期、トイレットペーパーはティッシュの代わりになる！　ただし、ダブルロールのみに限る!!!

ドラッグストアの最安値のダブルロールを活用すれば、ティッシュ代の半分に節約できるかもしれない。ワンランク上の商品を購入すれば、きっと香りを楽しみながらティッシュと変わらない使い心地を体験できるだろう。

今回の検証は、想像以上にトイレットペーパーの可能性を感じた。共感した読者はぜひお試しあれ。

取材・文／いのうえゆきひろ