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自分に自信が持てなくなるマイナス思考をプラス思考に変える5つのコツ

2020.03.03

自身のマイナス思考癖に悩んでいるビジネスパーソンは多いのではないだろうか? しかしマイナス思考は必ずしもNGというわけではなく、ビジネスを成功に導くこともある、必要な思考でもある。まずはマイナス思考の良い点、悪い点を知り、ネガティブに働くときのマイナス思考をプラスに持っていくコツを探ってみよう。

今回は、研修講師で、ネガティブ思考などの思考癖を変える内容も指導している高橋理沙さんに解説してもらった。

マイナス思考がビジネスに役立つシーン

マイナス思考は、ビジネスシーンにおいては、それが役立つこともあるといわれる。どのようなシーンで、マイナス思考がプラスに働くのだろうか? 高橋さんは次のように話す。

「マイナス思考が習慣付いている人は、普段から自分自身に目を向けているので、うまくいかないと感じるときには、自分に何が足りないのか、何が必要で、何をすべきかなど、改善すべき点にいち早く気づくことができます。

また物事を慎重に考えられるため、突拍子もないことや行き当たりばったりなアイデアも行動もなく、先読みをして準備を入念にすることができるので、大きな失敗や最悪な状況を回避できます。

どうしたら損せずに済むのか、嫌な思いをせずにできるのかを常に考え、それを実践することで、大きなリスクを避け、利益を最大化することを考えられれば、うまくいきやすくなります」

マイナス思考により支障が出るシーン

しかしマイナス思考は、時に否定されることもある。実際、マイナス思考が染みついてしまうと、うまくいかなくなることもある。マイナス思考がネガティブに働くシーンは?

「マイナス思考の人に悩み癖があると、不安事や心配事に意識が向きやすく、セルフコミュニケーションがネガティブになっているので、マイナス発言や自己否定が多くなり、自分に自信がなくなってしまいがちです。建設的に考える癖がないので同じ悩みを繰り返してしまいます。

また、過去の失敗体験をもとに未来のことをネガティブにとらえてしまい、マイナスなイメージを持つことになれば、不安や恐怖が増し、モチベーションとパフォーマンスが低下します。さらにネガティブな状態になると思い込みや先入観を持ちやすいので、対人関係にストレスを抱えやすく、トラブルになる可能性もあります」

マイナス思考をプラスにする5つのコツ

マイナス思考は、扱い方、矛先を誤ると、どんどん悪い方向へと向かってしまう。自分にマイナス思考癖があり、その悪い側面に悩まされている人に向け、高橋さんにプラスに持っていくコツを5つ教えてもらった。マイナス思考癖はないものの、マイナス思考から抜け出せない状態のときにも使えそうだ。

1.できたことに目を向ける習慣を持つ

「できていないことばかりではなく、『やれていること』や『できたこと』にフォーカスするようにしましょう。『大したことはやれてない』『こんなのできて当たり前だ』など自分に厳しくしすぎる必要はありません。『今日はいつもよりも早起きできた』『苦手意識のある相手にも気持ちよくあいさつできた』『周囲の人が作業しやすいようにフォローができた』など些細なことでもいいので、減点方式ではなく加点方式にしていく考え方を持つようにしてみましょう」

2.いつでも自分に◯(まる)をつけてあげる

「マイナス思考だと、ミスをすると『自分は要領が悪いな』『なんでこんなにうまくいかないんだ』など自己否定しがちですが、たとえミスをしたとしても『それでもベストを尽くした自分は◯』、相手を怒らせてしまって後悔したとしても『今こうして相手のことを想いやれている自分は◯』。その上で改善していけばOKです。そんなスタンスで過ごしてみましょう。どんな自分も◯!いつでも◯!と、◯をつけてあげてください」

3.嬉しい気持ちになる言葉を使う

「脳は主語が理解できないので、自分が発した言葉すべてを自分のこととして捉えます。そのため、もし否定的な言葉を発しているのであれば、その主語が何であろうと、自分で自分を否定していることになります。逆に、誰かを褒めていると自分が褒められていることになります。『優しいですね』『いいですね』『仕事が早いね』など普段から自他共に肯定したり、褒めたりする癖をつけると、プラスに持っていきやすくなります」

4.自分のことが好きだと思える選択をする

「自分は『どういう気持ちでいたいのか?』『どういう状態が理想なのか?』を明確に認識することで、ネガティブ思考でいることが最善ではないと気づき、行動を変えていくことができます。迷ったときや落ち込んだときも、何をしたら、自分は自分のことが好きでいられるか、という基準で行動してみましょう」

5.前向きな動機で考える

「自分の行動に対して、『~しなければいけない』という義務ではなく、『~したいからやる』という理由を持つようにしましょう。義務感は息苦しくなってしまいますが、自分の想いからの理由だと自発的になりますし、納得感が大きく後悔も少なくなります。義務的な作業の中でも気持ちよく過ごせるために『~したい。だから~してみよう』と考えるようにしてみましょう」

マイナス思考は完全に悪いものではないが、時に自分を苦しめることになることもある。うまくプラスに持っていくコツを習得し、コントロールできるようになれば、マイナス思考も強みになるのではないだろうか。

【取材協力】

高橋 理沙さん
人生が変わる傾聴トレーナー、人間関係コンサルタント
アラサービジネスパーソンが仕事もプライベートも充実して豊かな人生を送るためのサポートをしている。人間関係が円滑になるコミュニケーション術や前向きに過ごしていくレッスンが大好評。大手旅行代理店での新入社員コミュニケーション研修を担当するなど企業研修講師としても活動。これまでに380回以上のコミュニケーション講座を開催。累計2400回以上のセッションを行う。現在ストアカにて人気講座を多数開催中。
https://www.street-academy.com/myclass/51847

取材・文/石原亜香利

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