■連載/大山即席斎の“三ツ星”インスタント麺
昨年改元であれだけ大騒ぎした令和元年もとっくに終わり、もう令和二年になってしまった。ああ、トシをとると時間が光速で過ぎてゆくなぁ。じき令和もまる一年となってしまうので、今回は令和のインスタント麺業界を振り返ってみたい。まずは前編!
後編はコチラ↓
本格ビーガン、完全食、柿の種味、昨年話題を集めた個性派インスタント麺20選
令和突入の直前には新元号を意識した記念商品が出てきた。
◆日清食品「カップヌードル」(令和パッケージ)
パッケージに令和とでっかく書かれたカップヌードル。中身はオリジナルと一緒。
◆まるか食品「ペヤングソースやきそば限定販売金粉入り」
こちらは特に令和記念商品とは謳っていないが、特にペヤングソースやきそばの記念イヤーということもなく、登場したのが4月ということから令和を記念した商品と思われる。
日清食品はすっかり「謎肉」というワードがお気に入りだ。
◆日清食品「カップヌードル謎肉祭」「同謎肉丼」
「謎肉祭」は登場から4年目を迎えた。2年目は「帰ってきた謎肉祭」3年目は「三代目謎肉祭」と2年目3年目限定名称だったのだが、4年目は「年に1度の謎肉祭」と、来年以降も毎年使えそうな名称となった。
「謎肉丼」も一回こっきりではなくて、定期的に登場するサイクルとなったようだ。
巷の肉ブームに乗った商品も出ている。
◆東洋水産「マルちゃんでかまるいきなり!やきそば」
ソースはいきなり!ステーキ風だが、かやくはステーキではなくて挽肉。
◆サンヨー食品「牛角監修旨だれ牛カルビ味焼そば」
ソースは焼肉のたれ風。こちらはかやくに牛肉入り。
花椒や山椒によるシビレブームが頂点を迎えた。
◆寿がきや「シビレMAX広島汁なし担担麺」
五香辣油の辛みと花椒やぶどう山椒や唐辛子入りで舌にも鼻にも刺激が強烈だ。
◆明星食品「東京・神田雲林坊汁なし担担麺」
花椒や赤唐辛子入りで食べ進めるにつれ辛さが舌にビリビリくる。
◆日清食品「★日清焼そば★U.F.O.四川花椒香る担々焼そば」
赤唐辛子・花椒・山椒の赤い粉末スパイスでほどよく辛くてシビレが強い。
ペヤングは令和も攻撃的に新商品を登場させた。
◆まるか食品「ペヤングやきそば各種」
令和もSNSでバズりそうな商品を乱れ撃ちしてきた。
写真で紹介するのは発売されたうちのごく一部である。
辛辛魚シリーズが拡大。
◆寿がきや「辛辛魚」「辛辛豚」「辛辛魚まぜそば」
本家辛辛魚は毎年冬に登場するサイクルであったが、令和元年はついに夏にも登場した。
大さじ山盛り一杯分はある赤くてかつお節など魚介風味の「後入れ粉末スープ」を入れて激辛好き御用達の危険な辛さになる。
味は濃厚で激辛好き御用達の強烈な辛さになるけど魚介系の旨みはきちんと味わえる。
文/大山即席斎