専用アプリで音質も自在に調整できる!対応コーデックにaptXが加わったBang&Olufsenの完全ワイヤレスイヤホン「BeoPlay E8 3rd Gen」
2020.02.27専用アプリで音質調整も自由自在にできる
「BeoPlay E8」にはスマホ用の専用アプリがある。これを使えば音質調整ができる。音質調整は通常のトーンコントロールではなく、サークル状のインターフェイスに4つの方向があり、その中でバランスを変更するタイプだ。上下がブライトとWarm、左右がrelaxedとenergeticになっている。ブライトにすると高域の粒立ちが強調され、Warmでは中低域に厚みがあり、なめらかになる。解像度重視ならブライトだろうか。relaxedとenergeticでは帯域のバランスが変化するようで、energeticでは高域が強調され、relaxedでは高域がやや引っ込む感じになる。再生するアプリの相性もあると思うので、聞き込んでオリジナルの設定を作り保存しよう。通常のEQよりも直感的に使えて大雑把に動かせるので意外に使いやすい。
このアプリでは、外音取り込み機能の効果も調整できる。音楽と外音とのバランスも自動的に変わるので、外の音がハッキリ聞こえる。まあ、実際に使う時はイヤホンをタッチした方が早いのだが。さらにファームウエアのアップデートにも対応している。
アプリを使うにはアカウントが必要、GoogleやFacebookとの連携でもいい
Bluetoothで接続すると自動的に製品名を認識してくれる
ペアリングの方法はiPhoneなら設定のBluetoothをONにする
「iPhone11Pro」の場合はこのようなセッティングが良かった
コンプライを使うと低域の量感がググッと増える
専用アプリとハイレゾ対応プレーヤーを使ってスマホで聞く「BeoPlay E8」の音はバランスのとれたクセのない音だった。これだけではもったいないので、A&ultima『SP1000』にaptXで接続した。さすがaptXだけあって情報量の多い音だ。中高域は繊細で女性ボーカルのニュアンスも再現されるが、低音の量感がやや物足りない。低域自体は伸びていると思うのだが、そこでイヤーピースを付属のコンプライに変更した。これで包み込まれるような低音が得られるようになったが、見た目はイマイチである。付属ケースにも収まるため問題はないが、デザイン的にはシリコンのイヤピースの方が似合う。まあ、これは音色も含めて好みの問題なので購入者が決めればいいだろう。
写真・文/ゴン川野