■連載/カーツさとうの週刊★秘境酒場開拓団
オヤジナリティー ★★★
家計貢献度 ★★★
自宅感 ★★
5年くらい前、大宮駅前のロータリーで、とある仕事の待ち合わせをした時、駅前に風格と年季が、
「これでもか!!」
って入ってる酒場を発見。おそらく大宮の酒好きならば、知らない人はモグリ的! っていうような老舗居酒屋なんだろうけど、とにかくその佇まいを一目見た瞬間に、
「ここで呑みてェ〜」
って衝動にかられにかられた。すんげェイイ酒場オーラだった。
でもその時は待ち合わせてすぐその仕事に向かっちゃったんで結局行けずじまい。
それから約5年。ズ〜ッと心の隅といいますか、肝臓の隅でその呑み屋のことを考え続けてはいたんですが、つい先日。たまたま大宮に行く用事があり、その後時間が空いたんで、やっと念願叶って呑めました、その店『Iや(仮名)』で!
場所は大宮駅東口の本当に駅前の一等地。その一等地に看板といい、店構えといい、まったくもって昭和そのまんまの風情で鎮座。まずは、その持続力に感服する。
今風の言葉でいえばサステナブルってヤツか! まぁそんなカタカナ単語は全然似合わないんだけどさ。
店の前には“朝から飲めます”なんて看板が置いてあり、“つまみ170円〜・メニュー100種超!”とある。
お〜イイねェ〜と、この時点ですでに舌なめずりである。
さらには“酒250円〜・一杯だけOK!”とも書いてある!
酒が250円に、つまみが170円。すでに舌なめずりしている舌は、この段にいたっては唇を舐めるどころか、鼻の先あたりまで届きそうな勢いだ。
もはや舌が口の回りをベロンベロンしちゃってる勢いで店の外観を見ると、店は本店と第二支店と2軒並んでる。
最初だから本店に行くか! と覗くと、あら〜これが満員。まぁ人気ありそうだもんなぁ〜と第二支店に行くと、ほぼ満員だけど、どうにか入店できるという。
そんなほぼ満員で通された席が、なんとも粋だった!