大麻入りチョコレート、大麻入り紅茶、大麻入りカクテル…今、アメリカでは大麻が入った食品が大流行しています。
「大麻」というと「麻薬」のような違法なものを想起してしまいますが、これらの食品に入っているのは、大麻草の茎や種子から抽出された成分「CBD」です。
CBDとは?
「CBD(カンナビジオール)」とは、大麻草の茎や種子から抽出された成分のこと。
大麻草から採取できる「有効成分」には主に2種類あります。1つは、葉や穂から抽出されたTHC(テトラヒドロカンナビノール)。そしてもう1つが、茎や種子に含まれるCBD(カンナビジオール)です。
私たちがイメージする「大麻(マリファナ)」は前者の「THC」のことで、幻覚作用や多幸感をもたらします。
一方、後者の「CBD」は摂取してもハイになることはありませんし、依存性や過剰摂取などのリスクもありません。
CBDのメリットは?
CBDには様々な健康メリットがあると言われていますが、「ドラベ症候群」や「レノックス・ガストー症候群(LGS)」など、難病とされている「小児てんかん症(けいれんを何度も繰り返す病気)」の治療に有効だと言われています。
また、CBDには不安を鎮める効果もあるとされ、不眠症に悩んでいる人に、質の高い睡眠を提供できる可能性もあるとされ、就寝前にCBDオイル入りの紅茶を飲んだり、手首にCBDオイルを垂らしたりする人が増えています。
また、European Journal of Painが実施した動物実験では、CBDが関節炎による痛みと炎症の軽減に役立つことも示されています。(出典:Havard Health Publishing)