日本国内の労働人口推移は2000年から30年で約586万人(厚生労働省調べ)の減少が見込まれている。日本企業は今後、労働人口減少課題解決目的として外国人労働者の受け入れは強化していかなければならないだろう。
そこでGuidableは、在留外国人の日本国内での労働に対する所感や、人気の職種、仕事探しの上で優先すること、日本ならではの職業など、幅広い視点から日本での仕事についての印象や実態を明らかにした。
外国人労働者から人気の職種は「技術職」
今回の調査結果として、外国人の日本での労働の満足度は64%となり、「日本での労働=ハード」というものはあくまでも固定概念に過ぎないという事がこの調査で明らかになった。
しかし、現実は、ハードな思いをしている外国人よりも”良い”印象を受けた外国人が多いことから、今後この正しい認識の拡大によって、これからも外国人労働者の就職先として日本が選ばれる機会は間違いなくあるだろう。
日本の労働についての労働
Hard(厳しい) 30% Fair(程よい) 29% Good(良い) 35%
その他(会社による・時と場合によるが難しい場合が多い・不公平だ・プレッシャーやストレスが多くて多忙だ・外国人として働き方は異なるが、日本人は働きすぎだ・非効率的だ) 6%(各1%)
一番人気の職業
Technical Jobs(技術職) 20%、Teaching(教師) 19%、Engineer(エンジニア) 16%、Sales(営業職) 16%、Reception(受付) 15%、その他14%(オフィスワーク 4%、通訳・翻訳 3%、マーケティング3%、デザイン/アート 2%、PM、財務各1% )
意外なことに仕事のタイプについては同じくらいの割合で様々な仕事の需要があった。
仕事探しする上で重視するポイント
Salary(給料の良さ) 35%、Working hours(労働時間) 23%、
Size of the company(会社規模) 15%、Relationship with coworkers(同僚との関係性) 13%、
Job contents(仕事内容) 12%、Work environment(労働環境) 1%、Atmosphere(雰囲気) 1%
母国では見たことのない、日本ならではの職業
女性のホステス、ホスト、男性スカウト、自動販売機スカウト、自動販売機探し、メイドカフェ店員、号外の新聞を配る、配管士など。
西洋の文化では疑似恋愛のようなものが成立しないため、ホステスがいないというのも頷けるもの。また、自動販売機は室内にしか設置されていない国も多いため、設置場所探しの仕事もないということだ。
日本での仕事探しを決意した理由
1.日本語能力を高めるため
2.良い給料のために日本で稼ぎたい
仕事を探す上で重視する項目として約35%が回答した「給料のよさ」に紐づいて、日本に来た理由として挙げられたのが「日本で稼ぐ、日本語能力を高める」といった結果になった。
調査概要
データ集計期間:2019年9月13日〜10月13日
調査方法:インターネット調査
調査対象者:在留外国人
有効回答数:100名(全国、20-40代 在留外国人対象)
構成/ino