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原因別に解説!モチベーションが下がっている部下のやる気を上げる6つの方法

2020.02.10

「なんだか最近、部下のやる気が見られない…」と、どうすればいいか悩んでいる上司はいないだろうか。きっと、デキる上司は、部下のモチベーションアップも簡単にできるはずだ。

そこで今回は、明るい職場を実現するコーチで、講師や著者としても活躍する仲井圭二さんに、やる気のない部下に対して、原因別にモチベーションアップの対応術を教えてもらった。

上司が部下のやる気をそいでしまうNG言動

まず、知っておきたいのが、やる気が低下している部下に対して、かえってやる気をそいでしまうNG言動をしてしまうこと。仲井さんに挙げてもらった。

●部下のことを批判するような態度、決めつけたような態度で接する。
●上司は部下を「指導する」「誤りを正すものだ」という態度で接する。
●部下の話を途中で遮る、部下の言うことを否定する。

上司は部下を指導する上の立場であることには変わりはないが、そのちょっとした高慢さや押しつけの態度が、かえって悪影響となってしまうケースもあるようだ。

やる気の下がっている部下にはまずどう対応すべき?

では、やる気が低下している部下のモチベーションを上げるために、上司としてどのような対応をすればいいのだろうか。まず、どのような原因であれ、基本的に次のような対応をすべきだと仲井さんはアドバイスする。

「まずは、部下と気軽に話せる雰囲気を作ることが大事です。最近、体調はどうか、元気に毎日を過ごせているか、自分の話も交えながら雑談をします。そして本題に入り『最近少し疲れているように見えて心配している。気になることがあったら話して欲しい』と伝えます。それに対して、部下の言ったことに応じて対処しましょう。

もし『何も話すことはない』と、防御線を張っているようなら、まだ話す環境が整っていないと判断し『話したくなったら、いつでも声をかけてくれ』と一旦は引き下がり、次の機会を待つこと。

また、部下が話す気になったら、まずは部下に気が済むまで話してもらうことが大事です。部下の言うことがたとえ『おかしい』と思っても、決して途中で遮らないことが重要です」

やる気が下がっている部下の原因別モチベーションアップ法

やる気が低下している部下には、部下それぞれの理由がある。そこで、やる気が下がっている原因別に、上司の対応法を教えてもらった。

1.仕事にやりがいを感じられない

「それはいつ頃からか、何かきっかけがあったのか、やりがいが感じられないと思う理由を話してもらいます。やりがいを感じるために、どのようなことができるか、内省を促し、一緒に考えます。もし、今の部署の仕事がどうしても合わず、他にやりたいと思う仕事があるのなら、異動も検討することを伝え、それを話題にしましょう」

2.大きな失敗・失敗続きなどで失敗を恐れている

「失敗が原因でやる気が落ちている場合、上司として『失敗はしたが、努力をしていたのはよく見ているから知っている』と伝え、具体例を挙げて『こういう点が向上した』と伝えましょう。上司自身のことも引き合いに出しながら、『成功ばかりしているように見える人も、陰で多くの失敗をしているのだ』ということを話します。

そして、一所懸命にやっている限り、失敗しても自分は部下のことを責めたりはしないから、失敗を恐れずに仕事をして欲しいと伝えましょう。そして、今できることは何かを本人に決めてもらうようにするといいです」

3.入社当時よりも明らかに意欲が低下している

「意欲が低下したのはいつ頃からか、何かきっかけがあったのかを質問します。すぐには気づかないかも知れないけれど、よく考えて欲しいと内省を促します。一度の面談で答えが出ない場合は、また改めて面談を行い、時間をかけて意欲低下の原因を探ってもらい、意欲を高めるために、本人が、上司が、会社が、何ができるかを相談します」

4.人事評価・報酬の低下

「本人にとって、人事評価、報酬というのはどのような意味を持つものか、今回それが下がったことで、どのように感じたのかをじっくり聴きましょう。そして、今回人事評価、報酬を下げると会社が判断した理由を丁寧に説明します。大事なのはこの後です。今回のことは、『会社への貢献度が下がったからであって、部下の価値自体が下がったわけではないので、また頑張って成果を上げれば、回復は十分可能である』ということを説明すること。そして、今後、成果を上げていくために何をすれば良いのか、本人とともに考えて行くことが大切です」

5.目標が達成できない・目標が高すぎる

「現在の目標を、部下自身がどのように捉えているのかを聞きます。部下が『目標が高すぎる』と思うのであれば、どの程度であれば達成できそうかを聞き、しばらくは当初よりも低い目標で頑張ってもらいましょう。そして、途中途中で面談を入れながら、達成できているところを認め、元気づけること。進捗に応じて、目標を徐々に上げて行くことができるかどうかを相談していくようにするといいです」

6.肉体的・精神的に疲弊している

「毎日どんな生活をしているかよく聞き、よく寝て、よく休み、即席食品や甘いもの、酒をなるべく避けて、野菜の多い健康的な食事を勧めましょう。もし、精神的に疲れているとしたら、1~5のどれかに該当する場合は、その項を参照してください。私生活での悩みであれば、あまり立ち入るつもりはないが、と断った上で、いつでも話を聴いて支援する用意はあることを伝えるようにするといいでしょう」

上司としての、部下のモチベーションアップの方法、いかがだっただろうか。思いもよらぬ対応方法のヒントを得た上司も多いのではないだろうか。これらをもとに、まずは部下が話しやすい雰囲気を作り、最後まで話を聴くことからはじめよう。

【取材協力】
仲井 圭二さん
私達は職場で大部分の時間を過ごしています。そのため、活き活き働くことができたら、その方の人生の質は上がります。私は皆さんが活き活きと笑顔で働けるお手伝いをします。
ブログ:https://ameblo.jp/keijinakai
Facebook:https://www.facebook.com/keiji.nakai.77

取材・文/石原亜香利

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