貧乏性に於ける欲望と経済の着地点
マッサージは受けたい! でもお金は勿体ない! この二つをどうにか両立させたオレのアイデアは……相変わらずの貧乏性だと自分でもつくづく思ったけど“マッサージ機”だ!
よく置いてあるでしょ、銭湯とかにも。それも昔ながらの4つ玉がグリグリ動くヤツじゃなくて、リクランニングで、なんか全身コース完備みたいなヤツあるじゃん? もうアレにしようと。
それでもオレにとっては充分贅沢でさ。しょっちゅうサウナ上がりにあの機械見かけては、
「受けたいなァ~」
って思うんだけど、10分200円なんて書いてあるのを見ると、それだけで、
「あ~貴族専用!」
って思い続けてたもん。
で、それだけ贅沢なことについに挑むワケだから色々とシミレーションしたんですよ。
もうマッサージ機なら銭湯でいいやって最初思ったワケ。でも、最新式のマッサージ機が置いてある銭湯って、たいてい番台じゃなくてフロント式で、マッサージ機もフロント前の男女待ち合わせ場所っていうか、ちょっとしたロビーみたいな場所に置いてあったりするんだよね。古いタイプの機械だと男女別の更衣室に置いてあったりすることが多いんだけど。
そして、そういう男女共用の待ち合わせ場所においてあるってことは、マッサージ機を受けるにも服着て受けなきゃいけないワケでしょ? パンツ一丁にTシャツ一枚ってワケにゃあいかないでしょ?
となると、マッサージ機のグイグイと揉む効果が、服を通してになっちゃうんで、あんまり体に直接響かないに違いない。
ってこたぁ、銭湯じゃなくサウナ行って、ペロペロの館内着でマッサージ機を体験しなきゃ効果も薄いだろうと考えた。
こっちだっていつもより金多く払うんだら必死ですよ。ちょっとでも効果感じたいですよ、たかが200円そこらといえど。
で、街のサウナにいくことにした。そうとう久しぶりに川崎の『R(仮名)』ってとこに行ってみた。ここはずいぶん前にもこの連載で“宝の持ち腐れ度ナンバー1サウナ”って書いたこともあったサウナなんだけど、久しぶりに行くとずいぶん改良されていた。その話はまた今度書くとして、しっかりサウナを3ラウンドこなして、マッサージ機を探すと、ありましたありました、なかなか最新型っぽいヤツが更衣室の片隅に置いてありましたよ~!!