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バレンタインデーの起源は?日本と世界で全く異なる歴史と最新事情

2024.02.04

「日本で1番チョコレートが売れる日」とも言われる、2月14日のバレンタインデー。しかし、その起源や意味、各国の文化の違いについては知らない方も多いのではないだろうか。

そこで本記事では、バレンタインは元々どのような日なのかを解説した上で、世界各国のバレンタインの過ごし方を紹介したい。

バレンタインの起源、由来は?

2月14日のバレンタインデーは、日本だけでなく世界各地で”愛の誓いの日”とされている。英語での表記は「Saint Valentine’s Day」。はじめに、その起源について理解しておこう。

バレンタインの始まりにまつわる2つの説

バレンタインの起源

その起源は、ローマ帝国時代にまで遡る。元々2月14日は女神である「ユーノー」の祝日とされており、その翌日2月15日からは豊作を祈願する「ルペルカリア祭」が開催されたいたようだ。

当時のローマ帝国では、男女が別々に生活を送っていた。ルペルカリア祭の前日、つまり今のバレンタインデーに、女性が紙に名前を書き桶の中に入れ、翌日に男性がそれを引くことで、その二人は祭りの間パートナーとして一緒にいることが許されたという。その後、それをきっかけに結婚する人が増えたことから「恋人の日」と認識され始めたようだ。

他の説も存在

実は、ローマ皇帝の迫害を受け殉教した「聖ウァレンティヌス(バレンタイン)」に由来するという説も存在する。

「兵士が愛する人を故郷に残していると士気が下がる」との理由から、兵士たちの婚姻は禁止されていたそうだ。しかし、キリスト教の司祭「ウァレンティヌス(バレンタイン)」は、婚姻の禁止により悲しむ兵士たちのために内緒で結婚式を行っていた。それが皇帝の耳に入り、その行為を禁止するようウァレンティヌスに伝えたがそれに従わず2月14日に処刑された、という少し怖い説だ。このエピソードから、バレンタインはキリスト教徒にとっても重要な日になったと考えられている。

日本のバレンタインデー

ご存知のように、日本では女性から思いを寄せる男性へ愛を伝えるために「本命チョコ」を贈る。「女性から男性へ」「チョコレートを贈る」「キリスト教との関連がほとんどない」という点が、日本におけるバレンタインの最大の特徴だ。

日本のバレンタイン商戦はいつから?

1950年代後半に百貨店が「バレンタインセール」を行っていた説がある。また、1960年に森永製菓が「チョコレートを贈ろう」と広告を出していたようだが、日本でチョコを贈る風習が定着したのは1970年代後半と言われている。その始まりは「神戸モロゾフ」という説が有力だ。

本命チョコだけじゃない!○○チョコ?

今ではチョコ文化が浸透し、友人にあげる「義理チョコ」だけでなく、同性同士に贈る「友チョコ」、男性から女性に贈る「逆チョコ」、自分用に買う「自己チョコ」、男性から男性に贈る「強敵(とも)チョコ」などが存在する。また、チョコ以外にもクッキー・ケーキ・マフラーなどをプレゼントする人もいるだろう。”和菓子屋”でもバレンタイン用のお菓子が販売されるのも日本らしい。

バレンタインで「逆チョコ」を渡すのはアリか?ナシか?

海外のバレンタイン

西ヨーロッパを中心に、バレンタインに親しい人や恋人にカードや花、ケーキなどの贈り物を贈る風習がある。ただし、「女性に限らず男性も贈る」「恋人、夫婦の場合には男性から女性に贈る」という点が日本と大きく異なる。特に、西欧や米国には「ホワイトデー」が存在しないのも特徴的だ。

イギリス

イギリスのバレンタインデーは、「想いを寄せる人にひそかに想いを伝える日」とされている。カードに名前を書かずに、「Be My Valentine.」「From Your Valentine」などのメッセージを贈る風習があるようだ。イギリスでは”カードを受け取った側が行動を起こす”のが一般的だとか。恋人、夫婦になってからもカードを贈ったりやプレゼントを渡すそうだ。チョコレートを贈る風習が始まったのも、19世紀後半のイギリスとされている。

アメリカ

アメリカでは、男性から女性にプレゼントを送るのが一般的。バレンタインデー当日には、プレゼントの他に恋人・夫婦同士でお芝居を観に行ったり、ディナーを楽しんだりという習慣があるようだ。バレンタインデー当日は、街も特別な賑わいを見せる。

フランス

フランスでも、男性から女性に贈り物をするのが一般的だ。「恋人たちのお祭りの日」とされており、メッセージカードや花などを男性から女性に渡し、一緒に過ごす日として認識されている。

ベルギー

ベルギーでは、男女間にとどまらず「お世話になっている人に感謝を伝える日」とされている。恋人同士の場合、男性から女性に香水や花、衣服などをプレゼントするそうだ。アメリカと同じように、その日にディナーを楽しむカップルも多いとか。

イタリア

イタリアでは、男性から女性、女性から男性どちらも花やアクセサリーを贈る風習がある。また、「バレンタインデーに婚約すると縁起が良い」とも考えられているため、その日にプロポーズをする人も多いようだ。

韓国

韓国では、日本と同じように女性から男性にチョコレートを贈るのが一般的だ。また、ホワイトデーが存在する点も日本とよく似ている。しかし、韓国にはバレンタインデー・ホワイトデーに贈り物をもらえなかった男女が集まり、ブラックコーヒーや炸醤麺(ジャージアンミエン)を口にする「ブラックデー(4月14日)」が存在する。

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文/oki

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