佐川急便から誕生した純粋持株会社のSGホールディングスは、進化するグループのフラッグシップとして、敷地面積73,261平方メートル、延床面積171,029平方メートルを誇る次世代型大規模物流センター「Xフロンティア」を1月31日(金)に竣工した。総工費は約840億円。
Xフロンティア外観
Xフロンティアロゴマーク
Xフロンティアには、通過型物流センター(Transfer Center・TC)と在庫型物流センター(Distribution Center・DC)、さらに、グループ各社の多様な物流機能が交わり、物流の新たな可能性を切り開く拠点という意味が込められている。
そんなXフロンティアでは以下のとおり3つの価値を提供するという。
1つ目の価値:「輸送能力の進化」
XフロンティアのTCは、296カ所のトラック着車バース(荷降ろし60カ所、積み込み236カ所)を有し、5種類の最新自動仕分け機によって1時間あたり約10万個の荷物を最大236方面に仕分ける高い処理能力を持つ。
この処理能力によって関東の複数の中継センターを集約し、輸送スピードとキャパシティの向上、幹線輸送トラックの台数削減と積載率向上を実現し、カスタマーに高品質で安定した輸送サービスを提供する。
1時間に10万個の仕分け処理が可能なだけあって、驚くほど巨大なスペースになっている
2つ目の価値:「新たなソリューション」
TCとDC、さらに、国際物流、大型・特殊輸送、ECプラットフォームといったグループ各社の物流機能を融合することで、新たなソリューションの創出が可能になる。
例えば、SGホールディングスグループでは、加工や仕分け、発送にいたるまで、通常は複数拠点で行なう物流工程をワンストップで対応可能だが、Xフロンティアでは中継機能の処理能力アップや、最新の物流ロボットによる自動化・省人化により、さらなるリードタイムの短縮、コスト最適化、環境負荷低減などを実現。
さらに、国際・大型・特殊輸送もワンストップで対応可能となり、これまで以上にカスタマーに対する提案領域が広がる。
3つ目の価値:「SDGsへの貢献」
事業活動を通じた環境負荷低減と職場環境改善も、Xフロンティアによって実現。環境負荷低減としては、中継センターの集約による幹線輸送トラック台数の削減とともに、屋上に設けた約250台分の大型車両駐車場による周辺渋滞の抑制により、発生するCO2の削減が見込まれる。
また、職場環境の改善としては、荷降ろしバースを増やすことで幹線輸送トラックドライバーの待機時間の短縮を図る。また、自動仕分け機や物流ロボットの導入により、従業員の作業負荷低減も実現する。
Xフロンティアが提供する3つの価値
SGホールディングス代表取締役社長、荒木秀夫氏。Xフロンティアによって3つの価値を提供するという
施設概要
名称:Xフロンティア
所在地:東京都江東区新砂3-2-9
アクセス:東京メトロ東西線「南砂町」3番出口より徒歩4分
首都高速湾岸線「新木場」約3.3km、首都高速9号線「枝川」約2.8km
敷地面積・延床面積:敷地面積73,261m2、延床面積171,029m2
構造・規模:鉄骨造7階建て
竣工:2020年1月31日
入居会社(テナント除く):佐川急便株式会社、SGムービング株式会社、佐川グローバルロジスティクス株式会社、SGHグローバル・ジャパン株式会社
その他:株式会社IHIとの共同所有物件
関連情報:http://www.sg-hldgs.co.jp/x-frontier/
構成/DIME編集部