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小型ヘッドフォン→インナーイヤー→Bluetooth対応→ノイキャン付き完全ワイヤレス、BOSEのイヤホン愛用遍歴レポート

2020.01.30

 エクササイズであれ、英会話であれ、ヘッドフォンのない生活は考えられない。すぐ買い直そうと、BOSEのサイトを見た。なんと運のいいこと(なわけないが)に、12月12日から1月5日までWINTER CANPAIGN中で、原則定価販売=35200円のQC30が28050円で買える。しかも12月13日から1月13日までアメリカン・エキスプレスカード会員向けキャンペーン実施中で、100円で1ポイントが3ポイントになる。アメックス使いの僕には嬉しい。

 またQC20を修理しようとした時にQC30の存在を知ったように、僕が知らない製品があるのではと他の製品も見てみた。すると、あった。SoundSport wireless headphonesだ。やはりキャンペーン対象製品で、19800円が15400円。QC30同様、Bluetoothに対応する。QC30に比べてのメリットは、ノイズキャンセリング部がないので首回りの心地悪さはありえないこと、懲りたのでケースにしまうことにするがケースが小さいからトートバッグのポケットに入ること、QC30より約13000円安いことだ。

SoundSport wireless headphonesのパッケージ。

コードを首の後ろに回すが、走っても違和感はない。

ケースにしまうのも容易。

左がQC30の収納ケース、右がSoundSport wireless headphonesの収納ケース。

 デメリットは、もちろんノイズキャンセリング機能がないことだ。しかしリタイア後は、飛行機に乗る機会はいよいよ少なく、もはや徒歩通勤もない。そしてノイズキャンセリング機能は、交通量が多い路上の騒音、そして僕の嫌いな駅や車内の頻繁なるアナウンスには効き目が薄い。よってノイズキャンセリングなしでよしとし、SoundSport wireless headphonesを買った。

 その後ジムで音楽を聴いたり、路上や電車で英会話を聞いたりして、約1か月が経つ。QC30と聴き&聞き比べようがないので、あくまでも印象を綴る。まずは英会話での優劣はほとんどない。気持ちQC30のほうが聞き取りやすいと思っていたが、なぜかSoundSport wireless headphonesのイヤーパッドのサイズMが小さい気がして(たぶん同じモノながら、QC30ではMを使用)Lに替えたら、サイズが合ったのか騒音の侵入が減ったようで、今はQC 30に遜色ない。

左から、L、M、S。

 だが音楽となると、QC30に軍配が上がる。エクササイズ中はアップルミュージックでロックを聴く。慣れ親しんだアルバムではなく、主に今さら買うつもりはないが、その昔から一度は聴くべきと気になっていた未聴のアルバムだ。

 そんな1枚(LPでは2枚組)が、ユーライア・ヒープの『ユーライア・ヒープ・ライヴ』。『対自核』『悪魔と魔法使い』『魔の饗宴』はリアルタイムで買って聴きまくったが、『ライヴ』はお小遣いが足りなかったのか、買わないまま、聴かないまま、約45年が経ってしまった(ユーライア・ヒープが何なのか、さっぱりわからなくても、本筋には関係ないのでご心配なきよう)。その『ライヴ』をQC30で聴いてビックリした。多くの未聴有名作品を聴いてきたが、こんなに低音(ベース)がゴリゴリ鳴るのは初めてだ。ちょっと異常なくらい。これは当時のアナログUK初版を買わなければと思っている。

アップルミュージックでこの低音なら、アナログUK初版はどんなに凄いことか!

 だが残念ながら、SoundSport wireless headphonesではその低音が出ない。なんとも物足りないが、前述のように僕は携帯ミュージックには高音質を求めない。だからSoundSport wireless headphonesの音に慣れた今は、“聴けば都”、何の不満もない。ジョギング時の心地悪さを思い出せば、QC30よりいいくらいだ。

 しかし、しかし!!! この記事を書くためにネットであれこれ検索していると、恐ろしい情報にぶち当たった。2020年、BOSEがノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホン、Bose Noise Canselling Earbuds 700なる新製品を発売するというのだ。コードは一切なしの完全ワイヤレスで、ノイズキャンセリングあり。価格次第だが、この機能でQC30級の低音が出たら!?

 あれ、携帯ミュージックには高音質を求めないなんて書いているのは、誰だっけ?

PS 以下、蛇足。僕はアップルミュージックしか聴いたことがないので体験では語れないが、上記BOSE製品群はCD音質やハイレゾにも十分に対応すると思う。ただし高音質を求めてハイレゾで聴くなら、ヘッドフォンからではなくスピーカーからが王道と確信する。

文/斎藤好一(元DIME編集長)

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