最後まで疲れを軽減させてくれたACCとレーンポジショニングアシスト
順調に仙台宮城、福島西と進み、郡山ジャンクションも越えた。ACCとレーンポジショニングアシストは、ずっとONだ。時々、前のクルマをなるべく速く追い越してしまった方が交通の流れが円滑になると思われる時には、ACCとレーンポジショニングアシストはONのままアクセルペダルを踏んで加速すれば事が足りる。追い越しが完了して走行車線に戻り、アクセルペダルを戻せば、また一定スピードでの巡航が始まるから便利だ。
それを繰り返しながら、あまり気持ちを急がせず、「あと200km」「あと150km」「あと100km」と忍ぶように運転し続け、一回だけパーキングエリアに寄って休憩を取った。トイレに行って、ナッツとチョコレートを食べ、自販機で濃い日本茶を買って飲んだ。
北関東道や圏央道とのジャンクションを越えるたびに東京に近づいていく。ラッキーなことに渋滞の表示は出ていない。このまま行けば、予想より早目に帰宅できそうだ。「C5 AIRCROSS」は、もう自分の身体の一部であるかのように馴染んできている。東北道の料金所を過ぎて、いよいよ首都高速。あと少し。
危惧していた眠気や疲れをほとんど感じない。どちらも「C5 AIRCROSS」の快適性の高さと運転支援機能によるものだと断言できる。ACCとレーンポジショニングアシストを使うことによって、視神経と脳の一部の負担を大幅に軽減してくれた。どちらもないクルマで、夜の東北道を500km連続運転することを想像してみれば、間違いなく頭はボーッとし、目頭は重くなっていたはずだ。それはどちらも視神経と脳を酷使した結果ではないか。酷使しなかったから疲れなかったわけだし、疲れなかったのだから眠くもならなかったのだ。
ACCとレーンキーピングのような運転支援機能は、文字通り確実にドライビングをサポートしてくれた。「C5 AIRCROSS」の快適性の高さがそこにプラスされたのだから、なおさらだ。翌朝は疲れも残らずスッキリと目覚め、別の取材に出掛けることができた。
■関連情報
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文/金子浩久(モータージャーナリスト)