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今さら聞けないWiMAXとWi-Fiの違いとは?メリットとデメリット、おすすめのプロパイダを解説

2024.03.24

現在、世の中には多くの通信回線が存在します。

中でもWiMAXは、光回線やWi-Fiと同様、広く知られているインターネット用語です。WiMAXとは何かを具体的に解説し、他回線との違いやおすすめの通信サービスなどを紹介します。

そもそもWiMAXとは何か?

WiMAXは、インターネット通信をする際に利用できる回線の一つです。具体的にどのようなものなのか、理解を深めておきましょう。

無線の通信技術のこと

無線でデータ通信を行う方法としては、さまざまな規格があります。例えば、4Gや5Gなどは、携帯電話における無線の通信規格です。

Wi-Fi(ワイファイ)やBluetooth(ブルートゥース)も、無線で通信を行える方法として、多くの場面で利用されています。

WiMAXは、これらと同じ無線通信技術の一つです。光回線のような工事を必要とせず、自宅でも屋外でもインターネット通信ができるなどの特徴があります。

『UQ WiMAX』など、WiMAXの名が入った言葉を多く見かけますが、これらはWiMAXを利用した通信サービスの名称です。

また、WiMAXを外で利用する際に持ち運ぶ小型機器は、異なるネットワークを接続するための装置『ルーター』です。機器自体がWiMAXではないことに注意しましょう。

WiMAXとWi-Fiの違い

WiMAXとWi-Fiは、どちらも無線で相互通信するための規格です。しかし、両者はそれぞれ異なった通信方式として分類されています。

WiMAXは、広域な提供エリアの中に広がるネットワーク『WAN』を利用した技術です。利用エリア内にある基地局を通し、電波を送受信してインターネット接続を可能にします。

一方、Wi-Fiは、ローカルなエリアのネットワーク『LAN』を利用した技術です。自宅やオフィスなど、範囲が限定されたエリア内でのみ、ネットワークを結びます。

例えば、WiMAXルーターを使用し、屋外で通信をする場合、ルーターが電波を受け取る技術はWiMAX、ルーターからスマホなどに電波を発信する技術はWi-Fiということになります。

WiMAXのメリット

WiMAXを特徴づけるいくつかのメリットを紹介します。他のインターネット回線とも比較しながら、自分にとって使いやすいかを考慮することが大切です。

通信速度が速い

WiMAXの最新規格『WiMAX2+』では、全ての環境が完全に整っている場合の速度理論値が1.2Gbpsです。

一般的に普及している光回線の速度理論値は1Gbpsとされているため、理論上の最大スピードは光回線よりWiMAXの方が速いことになります。

実際には、さまざまな影響を受けて速度が下がり、無線通信であることも大きな影響を受けます。そのため、実測値で比較すると、WiMAXの速度は有線の光回線を下回ることがほとんどです。

それでも、WiMAXは他の無線通信と比べ、1.5~2倍ほど速度が上がります。快適さ重視で無線インターネット環境を選びたい人でも不満に思うことはほとんどないでしょう。

面倒な工事が不要

自宅の固定回線として近年主流の光回線は、導入するにあたり初期工事が必要です。申し込みから工事完了まで待たなければならず、時期によっては数カ月先になることもあります。

一方、WiMAXは工事が不要です。申し込み後、基本的には数日で無線ルーターが自宅に届き、その日からインターネットを利用できます。もちろん、工事費も一切かかりません。

有線ネットワークに不可欠なモデムやケーブルが必要ないため、室内がすっきりし、ほこりもたまりにくくなります。

インターネットをすぐに使いたい人や、自宅でネットを利用する機会が少ない人、近いうちに引っ越しを考えている人などにとって、WiMAXは光回線に比べ、より魅力を感じられるでしょう。

通信制限が少ない

携帯電話など、多くのモバイルネットワークサービスでは、通信量に制限がかかります。一般的に、一定のデータ通信量に達した場合、月末まで極端に速度を落とされるのです。

しかし、WiMAXは通信量による制限がほとんどありません。使用量が3日で10GBを超えると、速度制限がかかるなどのルールはあるものの、他のモバイル回線と比べかなり軽い制限といえます。

さらに、速度制限がかかった後も、極端にスピードが落ちることはありません。通常のサイト閲覧程度なら、問題なく行えます。

基本的に月々の通信制限はないため、一時的な制限のルールがあることを除けば、光回線とほぼ同じように考えることが可能です。

WiMAXのデメリット

無線通信であるWiMAXは、繋がりにくいケースがあります。また、速度制限を受ける場合があることも理解しておきましょう。

場所によっては繋がりにくい

WiMAXの提供エリアは、大手携帯電話会社が提供するモバイルネットワーク網ほど広くありません。山間部や人口の少ない地域では繋がらないことも多くあります。

自分の住んでいるエリアが使えるかどうか、WiMAXの公式サイトで事前確認することが大事です。旅行先や引っ越し先で使いたい場合も、受信エリアなのか確認しましょう。

また、WiMAXは高周波数の電波を使用しています。高周波数の電波は、障害物があると通過しにくい性質をもつことが弱点です。

そのため、室内では電波が弱くなる可能性があります。ルーターを窓際に置き、電波の通りをよくしたり、無料お試しサービスを利用して電波状況を確かめたりしてみましょう。

速度制限がかかることも

前述したように、WiMAXでは通信制限が少なく、基本的に月々の使用量に対する制限はほとんどありません。

しかし、3日間の通信量が合計で10GBを超えると、ネットワークの混雑を回避するため、一時的に通信制限を受けることがあります。

制限後も速度が極端に落ちることはありません。制限がかかる時間も、超過した翌日の午後6時頃~翌午前2時頃までと、数時間程度で元の速度に戻ります。

仕事などでサイズの大きいファイルを頻繁にダウンロードする機会がある人は、一時的にでもこのような制限を受けてしまうことを念頭に置く必要があるでしょう。

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