2.自分だけの製品という特別感がある
革製品全般に言えることかもしれないが、この『Alberto Cozzi/ケーブルオーガナイザー』も経年変化を得ることで自分が育てたモノ、という特別感を味わうことができる。
他人が使用した革製品は「単なるくたびれた革製品」でしかないのに対し、自分が使用した革製品は「味のある革製品」になるのが面白いところだ。特に旅先で購入したものはその旅の思い出を纏っていることもあり、余計に特別感が生まれるものだろう。
特別感が生まれる仕掛けはそれだけではない。もう1つ大きいのがこちらの製品、その場で無料の名入れをしてくれるのだ。
使えるのは英文字の大文字のみ、色は金色のみ、といった制約はあるものの、焼きごてを使ってものの1分程度で名入れをしてくれるので、これは頼まない手はない。旅先での思い出が増えると共に、このオーガナイザーの特別感が一層増すことは間違いない。
『Alberto Cozzi/ケーブルオーガナイザー』を実際に使用してみて気になった点
この通り良いところばかりの製品だが、一点気になったのはホックの部分。どうしても革のベルトの穴にホックを通す構造のため、使用しているうちに穴が広がってしまうとホックがうまく嵌らないようになってしまうのだ。
私の場合は流石にまだそこまでには至っていないが、店頭に置かれていたサンプルはベルトの穴が広がりすっかり緩んでしまっていた。まだ解決法は見つかっていないが、長く使い続けるために今後ホックを留めるボタンを付けるなど検討しようと思っている。
『Alberto Cozzi/ケーブルオーガナイザー』を購入するには?
『Alberto Cozzi/ケーブルオーガナイザー』はイタリア・フィレンツェのサンタ・トリニータ教会近くにある製本屋「Alberto Cozzi」(住所:Via del Parione 35r, Firenze)にて購入することができる。価格は40ユーロ(約4,800円)だ。今回私が購入したカラーは緑がかったブラウンのタイプだが、他にも女性向きのカラーを含めてラインナップがあるので、その場で色々と比べてみるのが良いだろう。とにかく質感が良く、所有する喜びを感じさせてくれる製品である。フィレンツェに行く機会があったら是非訪れて製品を手に取って見てもらいたい。マーブル紙を用いたレターセット等、お土産にピッタリな製品を見つけるのにも適当な店でもあるので、じっくり時間を取ることをお勧めする。
■関連情報
1)https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/western_europe/republic_of_italy/FLR/100544/index.html
2)https://www.moriichi-net.co.jp/blog/marble-paper/
text/Wataru KOUCHI