「本麒麟」は飲んだ瞬間に”うまい”と言わずにいられない! ここまで売れた理由(※)を3社の有識者が徹底討論
※タイトルは「過去10年のキリンビール新商品累計出荷実績」を基に作成
ビール類の売り上げが伸び悩む中、キリンビールの新ジャンル『本麒麟』が売れ続けている。発売された2018年の大ヒット以降も堅調に推移し、2019年10月の消費税増税後もさらに前年に比べ売り上げを伸ばした。低価格でありながら高品質なサービスやモノが当たり前に求められる時代に、ここまで支持される理由、そしてその魅力とはいかなるものかを探ってみよう。
「身近なものこそきちんとしたいいものを!」ジャンルを超えたうまさ
『本麒麟』350ml、500ml。オープン価格。アルコール度数=6%。「リキュール(発泡性)①」
『本麒麟』の快進撃※1の大きな理由は「ジャンルを超えるほどの力強いコク、本格的なうまさを実現している」ことにある。この味わいは新ジャンルで最も期待が高かったにもかかわらず、飲むと想像していた味とのギャップが大きく、充足できていないという悩みがあった。それをクリアするために「ジャンルを超え、コスト増も厭わず作りたいものにチャレンジしてみよう」と、これまでキリンビールが培ってきたものを全て生かして作りあげたのが『本麒麟』だ。
※1キリンビール社内統計比
魅力1:キリンビール伝統のホップであるドイツ産ヘルスブルッカーホップを一部採用し、爽やかでハーバル、上質な苦みのある味わいに仕上げてある。
魅力2:キリンビール伝統の長期低温熟成により、雑味のとれた調和のある味わいを実現。
魅力3:アルコール度数は少し高めの6%。力強い飲みごたえがありながらもスッと引き締まった後味で、満足度が高いのにゴクゴク飲める。
ターゲットは、「本当は日々おいしいビールを飲みたいが、節約を理由に難しい」ので新ジャンルを選んでいるという40~50歳代を中心とした幅広いビール類ユーザー。高いビール品質を求めるメインターゲットに支持され、発売1年目の販売は、過去10年の自社新製品の中でも圧倒的な売り上げNo.1※2となった。※2 発売から1年間の累計出荷数で比較
さらに2019年の販売規模は、初年度の約1.6倍に成長※3。2019年10月の消費税増税前の駆け込み需要で売り上げを大きく伸ばしただけではない。増税後は新ジャンル全体が-約12%と販売が大きく落ち込んだと推計された中で、前年比+11%と好調に推移(キリンビール調べ)。〝2年目のジンクス″を軽々と乗り越え、幅広い層から選ばれるブランドとなった。※3 2018年は1・2月の実績なし
金賞三冠受賞! 世界的な評価も高い!
国内ユーザーの高評価だけでなく、世界的なビールコンペティションにおいて、キリンビール史上初の「金賞三冠」ブランドに成長したことも勢いを後押しする。
・2018年、「インターナショナル・ビアカップ」フリースタイルライトラガー部門にて、新ジャンル商品として初めて金賞を受賞(※4)。
・2019年には、「メルボルンインターナショナルビアコンペティション」、「モンドセレクション」にて金賞を受賞。
※4「インターナショナル・ビアカップ2018年」はリニューアル前商品にて受賞。
※日本国内ブルワリーで醸造された「リキュール(発泡性)①」「その他醸造酒(発泡性)①」のビール類では初の金賞受賞。
幅広いビール類ユーザーに支持され、世界的な評価も得ている『本麒麟』。ここまで評価されるのは何故なのか。次ページではユーザーの構成比分析から実際の味わい深さまで、日経ビジネス、産経ニュース、@DIMEの各編集長が『本麒麟』の神髄に迫る!