ウルトラワイドモニターなら全て1台でOK !?
「ウルトラワイドモニター」は、アスペクト比(物の大きさの長短の比率)21:9という、まるで映画館のスクリーンに近い比率の液晶パネルを搭載していますので、今までの、正方形に近いタイプや、ちょっと横長っぽいタイプのモニターの約2台分の領域を、たった1台で表示可能となる優れものが町中騒ぎます。
ちなみに、21:9とは見て分かるように、横:縦の比率です。お間違えなきよう。したがって、快適で心地よく、インフォーマルでカジュアルでラグジュアリーな仕事環境を実現できます。
例えば、映画のシネマスコープ(ワイドスクリーン映画の一種。画面縦横比1対2.35に拡大映写するもの)サイズの映画を再生しますと、余計な黒い枠がほとんど出ませんので、フル画面で激烈かつ迫真の映像を期待できます。
また、ワイド画面に対応するゲームをプレイすればド迫力です。今すぐウルトラ ワイドモニターが欲しくなっちゃいますね!
ちなみに、@DIMEの非公認キャラクターで、本誌2020年1号にもコッソリ登場した、DI子ちゃんもME美ちゃんも「そうだそうだ」とKGMのラドン並みに申しております。(編集部「そんなキャラクターは非公認どころか迷惑です」)
さてさて、実は、一見高額で、手も足も顔も胴も耳も出せないように思えるウルトラワイドモニター。しか~し! 解像度2560×1080のタイプならば、安価なものであれば、記事執筆時点で約3万円程度でも入手OKなのです! 安いっ!
LG モニター ディスプレイ 29WK600-W 29インチ/21:9 ウルトラワイド/HDR対応/IPS 非光沢/HDMI×2、DisplayPort/スピーカー搭載
ワイドでエコ・キュートな、大迫力な大画面で、より一層仕事より遊びが捗りますね!
……と、ここでメデタシメデタシになるかと思われたのですが、人間、慣れというのは恐ろしいもの。なんと、21:9の画面のモニターをしばらく使っていますと、何だか、もっともっと、も~っと、チョ~横長の画面のモニターが欲しくなってしまうのです。我ながら、何とも業が深いです。大概にして!
……しかし世の中、本当にうまくできているもので、今では、そんなワガママな人のために用意された、さらに横に長~いディスプレイも登場しており、現在、世間で話題沸騰中でグラグラ煮え立っています。
そのディスプレイとは……アスペクト比率「32:9」の「ウルトラワイドモニター」です!
※アスペクト比率「32:9」のモニターも、一般的に「ウルトラワイドモニター」と呼ばれていますが、ここは便宜上、「スーパーウルトラワイドモニター(32:9)」と記事中で勝手に呼称いたします。早く公式な呼び名が定義されると良いですね!
ともあれ、まずは、代表的な「スーパーウルトラワイドモニター(32:9)」をピックアップトラック、もといトラック、もといピックアップしてみました。
Acer/EI491CRPbmiiipx (以下50音順、もといアルファベット順)
「Acer/EI491CRPbmiiipx」は、オドロキ! の大画面49型。湾曲したモニターがその大きな特徴です。
「DisplayHDR 400」規格対応という、ようするに明るい画像はより明るく、暗い画像はより暗い、それなりの明るさの画像はそれなりに、何だかとっても凄い画質で表示してくれるので(←雑な説明)、奥行きのあるリアリティを表現してくれます。
また、「Radeon FreeSync 2 HDRテクノロジー」という、画面が最適なタイミングで高スピードでリフレッシュしてくれます。したがって、ガンガン画面が高速で切り替わるアクションゲームでも、バリバリ高速に表示してくれる機能が内蔵されていますので、思わず笑みがこぼれます。
メイン画面の中にサブ画面を表示してくれる、PIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)や、2画面を並べて表示してくれる、PBP(ピクチャー・バイ・ピクチャー)など、先進的で充実な機能で、もうお腹いっぱいで食べられません。ゲームをやる人には、さらに最適かも知れません!
仕様
パネルサイズ:49型 ウルトラワイド
液晶パネル方式:VAパネル搭載、非光沢
表示領域:1195.8×336.3㎜
最大解像度:3840×1080、32:9
画素ピッチ:0.1038 (H)×0.3114 (V)㎜
High Dynamic Range・DisplayHDR 400対応
可視角度:水平178° / 垂直178°
輝度:400cd/㎡ (標準)、400cd/㎡ (HDR 400モード、ピーク時) (白色LED)
コントラスト比:最大:100,000,000 : 1(ACM)、通常:3,000 : 1
入力端子:HDMI 2.0×1、HDMI 1.4×2、DisplayPort v1.2×1
スピーカー:3W+3W ステレオスピーカー
消費電力:通常(※弊社実測値):60W、最大:90W、スタンバイ/オフモード:0.50 W / 0.35 W
寸法(WxHxD) :約1198×471×248mm
重量:スタンドあり: 約11.4kg、スタンドなし: 約9.3kg
「LG/49WL95C-W」は、衝撃の大画面で、こちらも49型。WQHD(←雑に説明しますと、スゴく高解像度な解像度の一つ)の解像度である、2560×1440ドットのディスプレイ 2枚分の、ななんと5120×1440ドットの解像度が、仕事に勤(いそ)しむサラリーマンの業務を、むちゃくちゃ捗らせてくれますので、たぶん定時で家に帰れます。個人差はあります。
また、曲面型の画面は、目にやさしいとされていますので、思わずにやけてしまいます。
2台購入して上下に並べたら、少ないディスプレイの台数で、莫大(ばくだい)な情報量を表示可能ですので、もしかしたら儲かるかも知れません!(あくまでもそう思うだけで確証はありません。)
仕様
画面サイズ:49インチ
アスペクト比:32:9
パネル・タイプ:IPS
表面処理:ノングレア
有効表示領域(幅×高さ):1198×337(mm)
解像度:5120×1440
画素ピッチ:0.234×0.234(mm)
表示色:約10.7億色
視野角(水平/垂直):178°/ 178°(CR≧10)
輝度(標準値):350cd/㎡
コントラスト比(標準値):1000:1
応答時間(ms):5ms(GTG High)
入力端子:HDMI×2 DisplayPort×1
USB Type-C機能:DisplayPort Alternate Mode ○ Power delivery ○ (85W)
寸法:セット(スタンド付き)1215×434-544×307mm セット(スタンドなし)1215×366×114mm
重量:セット(スタンド付き)15.2kg セット(スタンドなし)12.6kg
「フィリップス/499P9H1/11」は、爆裂な大画面の49型。5120×1440ドットの解像度が圧倒的です。「Adaptive-Sync テクノロジー」でゲームの動きがカクツきません。電源供給可能な USB type-C ドッキングステーションを内蔵しているのも、UMPC(超小型ノートパソコン)を、自宅で大画面で使いたい人にとっては、すごく喜ばしい機能ですよね!
仕様
液晶パネルの種類:VA LCD
バックライトの種類:W-LED システム
パネルサイズ:48.8 インチ/124 cm
ディスプレイ画面コーティング:アンチグレア、2H、ヘイズ 25%
有効表示領域:1193.5(横)×335.7(縦)- 1800R 湾曲率*
縦横比:32:9
最大解像度:5120×1440 @ 70 Hz*
ピクセル密度:109 PPI
応答時間(標準値):5 ミリ秒(GTG)*
明るさ:450 cd/m²
コントラスト比(標準値):3000:1
SmartContrast:80,000,000:1
ピクセルピッチ:0.233 x 0.233 mm
質量/寸法:スタンド付き製品(最大高さ)1194×568× 303 mm
スタンド未使用時(mm)1194×369×156 mm
重量:スタンド使用時15.3kg スタンド未使用時11kg
……と、ここまでの説明を見ていた限りでは、果たしてこの「スーパーウルトラワイドモニター(32:9)」は、ちゃんとスーパーウルトラワイドに表示してくれるのでしょうか? 本当は全然画像が映らないんじゃないだろうか……(オイオイ)と、心配になってしまうのは、致し方ない所です。
という訳で、筆者はこのたび、「Acer/EI491CRPbmiiipx」と「LG/49WL95C-W」をお借りすることができました。つきましては、この際、画面が超絶に広い、アスペクト比32:9の「スーパーウルトラワイドモニター」を「デュアルモニター」にしたら仕事の効率は格段に上がるのか? どうかを試用してみることと致しましたので、さっそく、開封の儀です!
32:9が2台ですから、ようするに「64:9」画面となるんですね。ほぼ両目の視点が追いつかないかも。没入感どころの騒ぎじゃないぞこれは! あ“あ”あ“!