静岡のみかん
温暖な気候で知られる静岡も、日本有数のみかんの名産地の一つです。年間収穫量は、和歌山、愛媛に次いで第3位に位置します。
静岡のみかんのなかから、代表的なものをみてみましょう。
恵まれた地で育った 三ケ日みかん
日照量では日本トップクラスといわれる、浜松市・三ケ日町(みっかび)で栽培されるみかんです。糖度だけではなくみかんらしい酸味もあるため、「甘いだけのみかんはイヤ」という人にもおすすめできます。
三ケ日地域がみかんの名産地として名を馳せることができたのは、みかん栽培にふさわしい土壌があるからといわれます。この地域の土壌は、赤い色をした『秩父古生層』とよばれるものです。水はけがよくミネラルを多く含むため、濃厚で独特の風味を持つみかんが育ちます。
九州のみかん
日本のみかん収穫量は1~3位までが本州ですが、4~6位は九州勢が独占しています。みかんの一大産地ともいえる九州のおすすめみかんを紹介します。
濃厚ジューシー 愛紅小町 あいかちゃん
熊本県中部にある宇城市で栽培されるみかんです。熊本県の特別栽培認定を受けており、減農薬、除草剤・防腐剤不使用で作られています。
農園は不知火海と豊かな緑に囲まれた場所にあり、ここで栽培されたみかんはジューシーかつ濃厚な味わいです。
このあいかちゃんを使った100%オレンジジュースは、JR九州のクルーズトレイン『ななつ星in九州』のルームドリンクとしても採用されています。みかんの品質・味は疑うべくもないでしょう。
早い時期から楽しめる うまか美人
佐賀県唐津市の『JAからつ』ブランドのみかんです。薄皮で口当たりがよく、みかんらしいコクと甘みがあるのが特徴です。
唐津のみかんは高品質なことで知られており、温室みかんの生産量では日本一を誇ります。
うまか美人の栽培にはこの温室栽培の技術が用いられており、育成環境は常に適切にコントロールされています。温暖な気候も味方して、みかんの出荷がスタートするのは通常より早めの10月下旬です。
たとえ早めの出荷でも、みかんの選別は光センサーで行われています。糖度の高いもののみが出荷されるため品質は安定しており、おいしく頂けるでしょう。