お飾りで知っておきたいポイント
お正月飾りに関して注意したいことを確認しておきましょう。疑問点を解消しておけば、悩むことも少なくなります。
使いまわしはNG
お正月飾りは、お札などを1年ごとに交換するのと同じように、毎年新調するのが望ましいとされています。
神様は清浄を第一とするという考え方のもと、お正月飾りを使いまわしにすることは、年に1回やってくる年神様に対して失礼にあたるというのがその理由です。
どうしても使いまわしたいという場合は、保管方法に注意して、できるだけ痛まないように保存しましょう。
時代が進むにつれ、世の中の価値観も変化し、近年はエコも叫ばれてきています。毎年新しいものを準備するという風習に違和感を覚える人もいるでしょう。
近年のお正月飾りに関しては、簡素化されたリーズナブルなものや、リースで一時的に飾れるサービスもあります。それぞれのライフスタイルや価値観に合わせて、気持ちのこもったお正月を迎えましょう。
六曜や喪中について
お祝い事などを行う上で、大安や仏滅など、六曜を気にする人も多いでしょう。しかし、結婚式などと異なり、お正月は日にちをずらせるわけではありません。
一般的に、お正月に関することは、六曜を気にする必要はないとされています。
喪中の場合は、お正月飾りを控えるのが一般的です。門松・しめ飾り・鏡餅などは神道由来のものであるため、神道の忌明けとなる五十日以降は飾ってもよいという考え方もありますが、通常は飾りません。
お飾りの処分について
お正月飾りを片付けた後はどうすればよいのか、処分方法について迷う人も多いでしょう。一般的に行われている習慣などを紹介します。
どんど焼きに持ち込む
多くの神社では、小正月にあたる1月15日に、どんど焼き(左義長、おさいとうなどとも)と呼ばれるお焚き上げが実施されます。外して不要になったお飾りは、近くのどんど焼きに持ち込みましょう。
お焚き上げとは、正月飾りやお札などを、感謝の気持ちを込めて焼く儀式です。昔の写真やお守りなど、捨てるに捨てられないような物も、一緒にお寺で焼き上げてくれます。
どんど焼き当日に持ち込めない場合は、神社に設けられている古札納所へ預けておきましょう。ほとんどの神社に設けられており、いつでも預かってくれます。
古札納所に集められたものは、全てまとめてお焚き上げの際に焼かれます。
正月明けに全国各地で開催される「どんど焼き」ってどんな行事?
正月行事として知られる「左義長まつり」はそもそも何のお祭りか?
自宅で処分する
神社に預けることもできないような状況なら、自宅で処分しましょう。庭の土をお神酒とお塩で清め、その上でお飾りを焼きます。残った灰は新聞紙などに包んで捨てましょう。
外で燃やすことが難しい場合は、ごみとして出しましょう。不用になったお飾りを塩で清め、半紙などに包んで、他の家庭ごみとは別にまとめれば、気持ちよく処分できます。
大半は燃えるごみとして出せますが、念のため分解できればバラバラにして、金属やプラスチックは地域の分別ルールに従い、きちんと捨てましょう。
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文/編集部