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LED蛍光灯は電球形や直管形に加え、丸型などが普及しています。
LED蛍光灯は省電力で、電気代が節約できる上に長寿命なので、頻繁に交換する手間もなくメリットが大きいです。
ただし、従来のものから交換するに当たり、注意すべき点もあるので、今回はLED蛍光灯の交換方法についてご紹介します。
従来型の蛍光灯をLED蛍光灯に交換する方法
従来型の蛍光灯をLED蛍光灯に交換する方法は、器具ごとLED対応のものに交換する方法や、工事不要で使えるLED蛍光灯に交換する方法など様々です。
工事不要のLED蛍光灯へ交換すると初期費用が安くおすすめ?
【参照】アイリスオーヤマ LED 丸型 (FCL) 32形+40形
照明器具ごと交換したり、照明設備の電気工事をすると相応の費用がかかります。
また、工事や交換に際し、電気工事士の資格が義務のケースもあります。その場合、専門業社に依頼する必要があるため、なるべく初期投資を抑えたい場合は、工事不要タイプのLED蛍光灯への交換がおすすめです。
ただし、器具や設備によっては工事不要型のLED蛍光灯が設置できない可能性もあるため、注意が必要です。
工事不要のLED蛍光灯の交換方法
詳しくは後ほど説明しますが、工事不要タイプのLED蛍光灯に交換する場合、既存の照明器具に対応したLED蛍光灯を選ぶ必要があります。
既存の照明器具に対応するLED蛍光灯の交換方法は、従来の蛍光灯を交換する方法と基本的にはほぼ同じですが、同封されている取り扱い説明書などを読み、よくわからない場合は電器店など専門家に聞くのがよいでしょう。
LED蛍光灯の消費電力
消費電力は、蛍光灯の種類や点灯方式、環境などで様々ですが、目安として、一般蛍光灯の1/2程度といわれています。
工事不要のLED蛍光灯に交換する際の注意点
電気工事が不要なLED蛍光灯は、初期費用が抑えられることが大きなメリットですが、導入に当たっては注意すべき点もあります。
同じ工事不要の40W形でもLED蛍光灯は種類が分かれる
従来型の蛍光灯の場合、サイズさえあっていれば、そこまで交換作業で迷うことはなかったはず。しかしLED蛍光灯の場合は、サイズだけでなく照明器具に合わせたものを選ばなければなりません。
従来型の照明器具には、蛍光灯の点灯方式はグロー式、ラピッドスタート式、インバーター式と区別されます。LED蛍光灯に交換する場合には、それぞれの方式に適合した製品を選びましょう。
工事不要のLED蛍光灯への交換は危険?
工事不要のLED蛍光灯を取り付ける場合、古い照明器具をそのまま使用し続けることになります。LEDは長寿命なので、古い照明器具はLED蛍光灯よりも先に寿命が来てしまうかもしれません。
特に古い照明器具に残った、安定器の耐用年数を越えて使い続けると危険性が増します。
安定器に寿命が来ればLED蛍光灯自体も点灯しなくなりますし、最悪の場合火災の恐れも。古い照明器具は、専門の電気工事士に依頼して、本体ごとLED対応のものに交換した方が良いでしょう。
色々なタイプの直管型、管長約120cmの40W形LED蛍光灯
LED蛍光灯には、グも様々なタイプがあります。同じ40W形でも点灯方式による違いもあれば、従来型の蛍光灯にはできなかった特別な機能を持たせたものもあります。
ちなみに、40W形または40形というのは、蛍光灯の長さによるサイズ区分で、40W形は管長が1198mm(約120cm)となっています。
ラピッドスタート式の40W形LED蛍光灯
従来型蛍光灯の点灯方式には、ラピッドスタート式もあります。点灯するまで時間がかかるグロー式の欠点を解決したものです。
グロー式とは点灯方式が違うので、LED蛍光灯に交換する際には、対応した製品を選ぶ必要があります。交換の際には対応の方式を必ず確認しましょう。
40W形LED蛍光灯には人感センサー付きも
【参照】人感センサー40W形直管LED蛍光灯(EKOU公式ホームページ)
LED蛍光灯には、人感センサー付きの商品もあります。LED蛍光灯自体に人感センサーが組み込まれたもので、省エネ面だけでなく、防犯対策として導入もよいかもしれません。
取り付け簡単なタイプもある器具一体型40W形LED蛍光灯
LED部分が交換できない器具一体型は、コストがかかると思われるかもしれません。しかし、LED蛍光灯に寿命がくる頃には、器具ごと交換した方が良いケースもあり、長いスパンで見れば大差ない可能性があります。
器具一体型の中には、天井に金具で固定して、コンセントから電源を取れるタイプもあります。
工事不要で使えるグロー式LED蛍光灯
グロー式というのは従来型蛍光灯の点灯方式の1つです。照明器具にグロー球や点灯管とも呼ばれる「グロースターター」という外付けの部品が付いているものがこのタイプとなります。まずはこのグロー式タイプの製品について説明します。
グロー式LED蛍光灯は安定器を外すと省エネになる?
先述したように従来型蛍光灯の照明器具には、安定器という機器があります。LED蛍光灯に交換する際に必要な工事は、安定器を介さずにLED蛍光灯に電気を流すためのもの。つまり、工事不要のLED蛍光灯は、安定器を通した後の電気でも点灯するように作られているのです。
この安定器は、少量ながら電気を消費しているので、安定器を介さない直結工事を行うと、LED蛍光灯をより省電力で使えるようになります。ただし、工事をして使う場合は、直結して使える製品かどうかを確認し、資格を持った専門業者に工事を依頼しましょう。
工事不要のグロー式LED蛍光灯はグロースターターを外して使う
グロー式のLED蛍光灯は、従来型の蛍光灯を使う際に取り付けられていたグロースターターを取り外して交換します。グロースターターの代わりに専用の部品を取り付けるタイプの製品もあるので、使用説明書をよく読んで正しくお使いください。
グロー式のLED蛍光灯がつかない原因は?
グロー式のLED蛍光灯がつかない場合は、まず取り付けがきちんとできているか確認してください。
また、別方式のLED蛍光灯を使っていないか、グロースターターを付けたままにしていないかなどもチェックしてください。古い照明器具を工事せず、安定器を介して使っているなら、安定器が故障している可能性もあります。