【レインウェア編】ユニクロ&ワークマンの商品をチェック
アパレル冬の時代に勝ち名乗りを挙げる「ユニクロ」「ワークマン」企画。両社ECサイトの掲載商品の中から、今回はレインウエアをピックアップした。
レインウエアとは、雨や風をしのぐために作られたアウターのこと。機能の要は素材にあり、古くは繊維に脂油を染み込ませて撥水性を付与していたが、1970年代に米国のアウトドアブランドが天然繊維と化繊の吸水時の膨張率の違いを利用した60/40ナイロンを発売。
ヒッチハイカーやタウンウエアとして浸透した経緯から、マウンテンパーカとも呼ばれている。現在は、非フッ素被膜を施したポリエステルやナイロン、生地の間に透湿防水被膜を挟んだレイヤード素材のレインウエアが主流となっている。
ユニクロの根幹テクノロジーは耐久撥水加工
『ブロックテックパーカ』5990円/ユニクロ
ユニクロにおけるレインウエアのアイコン的シリーズ。生地は耐久撥水加工によって弱撥水性を持たせた、ポリエステル100%。
肌当たりはやさしいが、ややムレが気になるのが難点。今季のアップデートによって、フードがペタッと潰れにくくなり、トレンドを意識してゆとりのあるシルエットへと進化した。耐水圧は不明。
『マウンテンパーカ』5900円(1月初旬発売予定)/ユニクロ
商品名からわかる通り、アウトドアブランドのレインウエアの形に範をとったモデル。ハの字型のチェストポケットが象徴的だ。
詳細は不明だが、『ブロックテックパーカ』と同じ耐久撥水加工素材を使用していると思われる。ただ、『ブロックテックパーカ』と違い、裏地にメッシュ素材を採用することで、汗などによるムレを感じにくくしている。耐水圧は不明。
ワークマンにはレイヤー素材の上下セット組みが豊富
『3レイヤー透湿レインスーツ バイカーズ』5800円/イージス
イージスは絶対的防水性を掲げるPB。バイク乗りを趣味とする人たちから人気に火が点いた経緯があり、バイカー向けにセットアップのレインウエアを数多く展開している。
この商品は素材に3層生地を使ったモデルだが、撥水加工を施した表地と裏地の間にポリエステルの生地を挟んでいる。耐水圧は大雨にも耐える2万㎜を誇示するが、透湿防水被膜を挟んだ一般的なレイヤード素材とは異なるため、透湿性は劣る。
『高撥水シェルジャケット』1900円/フィールドコア
ユニクロの『ブロックテックパーカ』と同じような、耐久撥水加工によって撥水性を高めた1枚生地のレインウエアも展開している。
素材はポリエステル100%で、三菱商事ファッションが開発した高水準の耐久撥水加工を施している。『ブロックテックパーカ』と異なり、シルエットは細身で、価格はおよそ3分の1。値頃感は高い。
■ユニクロ
https://www.uniqlo.com/jp/
■ワークマン
https://www.workman.co.jp/
取材・文/渡辺和博