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なぜお酒を飲むとどうしても「〆のラーメン」を食べたくなるのか?

2019.12.20

■医師がすすめるカラダにイイこと!教えてDr倉田

忘年会や新年会、歓送迎会などお酒を飲む機会が増える季節ですね。飲んだ後の「締めラーメン」を食べる時の不思議な幸福感はたまりませんよね。

今回は「締めラーメンの魔力」を医学的に考え、もし食べるなら何ラーメンが良いのかをご紹介します。

日本人はラーメンを年間どれ位食べている?

総務省が行う「2018年家計調査(外食)全世帯」では、1世帯当たり1年間に15万6983円を外食に払っています。このうち、ラーメン(中華そば)は6292円で、日本そば・うどんの5645円、喫茶代6236円よりも多く、ほぼ毎年ラーメンへの支出額は増え続けています。ラーメン1杯がだいたい700~800円程度はしますから、実際にはもう少し多そうにも思えますが。

外食として食べられている「ラーメン」のうち、「締めラーメン」がどれ位を占めるかは分かりませんが、ビジネスパーソンが食べている割合は高そうです。

「ドラえもん、オバケのQ太郎、パーマン」(出版:小学館)など藤子不二雄さんの漫画にたくさん登場し、ラーメンを美味しそうに食べる「小池さん」が印象に残っている方も多いでしょう。

写真:「ラーメン屋台イラスト小池さん」/著者撮影

私が働く東京都豊島区は、藤子不二雄さん、石ノ森章太郎さん、赤塚不二夫さんら有名な漫画家が住んでいたアパート「トキワ荘」(現存はしない)があったため、「マンガの聖地」と呼ばれています。豊島区立南池袋公園(最寄り:西武池袋線椎名町駅)には、「ラーメン屋台イラスト」というモニュメントがあり、あの「小池さん」が今もラーメンをすすっています。

締めラーメンはカラダが欲している!?

「締めラーメンを食べてしまうのは、自分の意志が弱いから」だと思っていませんか?

実は、2つの理由からカラダが欲しているのです。

1つ目の理由は「アルコールの利尿作用」です。アルコール、特にビールは利尿作用が強く、1リットル飲むと約1.1リットルの水分がカラダの外に出ます。水分と一緒にナトリウム(塩分)も失われ、しょっぱい物をカラダが欲します。お茶漬けや味噌汁を食べたくなることもありますよね。

2つ目の理由は、「アルコール代謝(解毒分解)の仕組み」です。飲んだアルコールは、20%が胃から吸収され、残る80%は小腸で吸収されます。その後、肝臓や筋肉に運ばれ、「アセトアルデヒド⇒酢酸⇒炭酸ガスと水」に分解され、最終的には体外に排出されます。

肝臓の日常業務(通常業務)は、食事から摂られた糖や脂肪・タンパク質などの栄養代謝です。

お酒を飲むと、「アルコール=毒」とカラダが認識し、肝臓はアルコール代謝(解毒)を優先(緊急業務)させ、日常業務の栄養代謝を後回しにします。

結果的に、宴会で食べた炭水化物が糖質に分解するスピードが遅れます(⇐宴会後にお腹が空く)。

「アルコールの利尿作用と代謝の仕組み」から、あれだけ飲み会で食事をしても、「締めのラーメン」に行きたくなるのです。

基本的には、カラダが欲することで、皆さんの意志の弱さだけの問題ではなさそうですね。

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