喪中・忌中にこれはOK?初詣以外の正月のマナー
お正月は、初詣以外にも様々な行事や贈り物のやり取りが行われます。ここでは、「喪中の時にこれはやってもいいの?」というお正月のしきたりについて見ていきます。
■喪中・忌中の正月のマナー1:年賀状や正月飾り
年賀状は、喪中や忌中の期間はやり取りを控えます。前年の11月中旬から12月初旬に「喪中はがき」を送り、新年の挨拶を失礼する旨を伝えておきましょう。
喪中はがきを受け取った側も年賀状を出すのは控え、「寒中見舞い」や「ご挨拶状」を送ります。
正月飾りも、喪中・忌中ともに控えるのが一般的です。正月飾りは一年の無事を感謝して神様を迎える神道の習慣に則っているため、特に忌中の間は避けましょう。
一方、地域や家の考え方によっては、喪中であれば飾って差し支えないとする場合もあります。
■喪中・忌中の正月のマナー2:お年賀やお年玉
お世話になった相手に感謝の気持ちを込めて贈り物を渡す「お年賀」も神道の風習から来ています、そのため、喪中・忌中の間は贈答を控えましょう。
感謝の気持ちを伝えたい場合は、「寒中見舞い」とし、品物も仏壇に備えられるものにするのがおすすめ。贈る日も正月三が日を避けたほうが無難です。
お年玉も、同様の理由で喪中や忌中では避けたほうが良いと言われています。ただし、自分の子や親戚の子がまとまったお小遣いをもらえることを毎年楽しみにしている、という場合は、「お小遣い」などに名目を変えて贈るのも一つの方法です。
喪中や忌中の初詣におすすめの東京のお寺は?
忌中や喪中の場合は、神社ではなくお寺に初詣に参るのが望ましいでしょう。さまざまなお寺が新年のご祈祷を行っているので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
さまざまある新年の行事を行うお寺から、東京都にある二つのお寺を紹介します。
■喪中の初詣におすすめのお寺1:大本山 増上寺
『増上寺』は、東京都港区にある浄土宗の七大本山の一つです。1393年に酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)上人によって創建され、ご本尊には阿弥陀如来・南無阿弥陀仏を頂いています。江戸時代には徳川将軍家との係わりも深く、由緒正しいお寺です。
こちらでは、毎年大晦日から元日にかけてさまざまな法要が行われます。除夜の鐘が終わると0時より本殿にて『修正会』がスタートし、安国殿では『正月初祈願』のお勤めもあります。
境内の札所ではお守りやおみくじ、お札を購入できるほか、さまざまな露店も並びます。
■喪中の初詣におすすめのお寺2:塩船観音寺
『塩船観音寺』は、東京都心から40kmほど離れた、青梅市にある真言宗醍醐派のお寺です。
645~50年の大化年間に八百比丘尼によって開山されたといわれており、本堂は室町時代の歴史あるものが現在まで使われています。境内では四季折々の美しい花が咲き誇り、景観の素晴らしさでも有名です。
こちらのお寺では、元旦午前0時より『秘仏御本尊千手観音』の扉が開かれます。
晴れた日には境内の観音像から富士山や初日の出も見ることができ、静かな年始を迎えられるでしょう。
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文/編集部