ICOに参加する方法
ICOは個人として投資を行うことも可能です。しかし、株式などと比べると、その手続きが分かりにくく、複雑な部分も少なくありません。そこで、一個人としてICOに参加する場合の方法について解説します。どのような手順を踏む必要があるのでしょうか。
仮想通貨を購入する
まずICO投資を行うには、あらかじめ、ビットコイン(BTC)などの仮想通貨を購入しておく必要があります。購入には、仮想通貨交換業者を通しますが、そのための口座を開設することから始めましょう。
また、仮想通貨の保有には、ウォレット(財布)も必要です。ウォレットの作成には本人確認など時間を要するケースもあり、早めの着手が肝要です。
仮想通貨を送金する
自分のウォレットから、参加したいICOの送金先アドレスに対して仮想通貨を送金します。
ICOのトークンセールがスタートすると、送金先が、当該ICOのWebサイトなどに掲載されます。送金先アドレス・仮想通貨を投資する数量などの必要事項を入力して送金しましょう。
イーサリアムなどでは、送金手数料の最大値(ガスリミット)も入力します。送金完了したら、トランザクションIDが発行されて完了です。
ICOに参加する際の注意点
ICOに参加することは投資であり、投資とは必ず思い通りになるものではありません。市場は生き物といわれ、自分の考え通りに展開するとは限らないのです。それゆえ、ICOに参加するには注意点もあり、それを十分に理解することも大切なことです。
資金を失うリスクがある
ICOも投資である以上、資金を失うリスクがあることは深く理解しておくべきでしょう。確実に収益があがる投資はあり得ないと心得ておくことが大切です。
トークンは価格の上昇を期待でき、時として莫大な収益につながる可能性を秘めています。しかし一方で、下落の恐れも当然にあり、大きな損失も生むかもしれないのです。
またICOで参加したプロジェクトがとん挫することもあり得ます。このように、さまざまな理由によって資金を失うリスクがあり、利用する際の注意は不可欠です。
しっかりとした下調べが必要
投資する企業やプロジェクトの下調べは、できる限り入念に行うべきです。不確かな情報に振り回されず、曖昧な判断は避けましょう。
ICOで、投資先のプロジェクト運営者などが、募った資金を持ち去る詐欺事件なども発生しています。『スキャム』というもので、世界的な問題にまで発展しているのです。
ところが、現時点のICOでは、残念ながらIPOほどの投資家保護の枠組みが構築されているとはいえません。そのようなリスクを避けるためにも、下調べは重要なのです。
各プロジェクトのホワイトペーパーを深く読み込む、事業主体者のプロフィールを確認する、そのような手間を怠らず、こまめな情報収集を心掛けましょう。
文/編集部