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トヨタ・カローラの最上級スポーティーグレード「カローラツーリング ハイブリッドW×B」は極めて質の高い乗り味だった

2019.12.20

自然な姿勢で乗り込める運転席に着座すれば、W×B専用の合成皮革+レザテックのスポーティーシートのかけ心地に感動である。実は、ボク、レザー系のシートは張りの強さから、しっくりと座れず、あまり好みではなかったのだが、このシートは身長172cm、体重65kgのリポーターでも、実にしっくりと座れるのだ。お尻の沈み具合、サイドサポートの良さなど、分厚いクッション感と合わせ、欧州の高級車をも思わせるシートと言っていい。

後席にしても、このクラスのコンパクトワゴンとしては納得できる広さ。惜しいのは、後席エアコン吹き出し口がないことだろうか。

インパネはほとんどの部分がソフトパッドで覆われ、デザイン、ステッチを含む質感ともに高級感たっぷり。ナビは7インチの、国内トヨタ車初採用のディスプレーオーディオが標準装備されるが、試乗車には9インチの大画面ディスプレーオーディオがOP装着されていた。ナビキットを注文すれば、T-コネクトサービスによるオペレーターサービスも利用できるから、先進のコネクティッドカーとして、実に心強い。ちなみにオペレーターサービスは、例えば走行中にDCM(専用通信機)で接続し、ナビの目的地設定などを遠隔操作、設定してもらえるなど、便利このうえなし。運転初心者やシニアなドライバーにもうってつけのサービスである。

ツーリング=ステーションワゴンとしての実力もなかなかだ。開口部地上高は約61cmと、世界のステーションワゴンの平均値約63cmより低く、開口部に段差なし、フロアは奥行き約93(中心部)~85cm(サイド)、幅約140(手前)~95cm(奥)。最小天井高約65cmと、コンパクトワゴンとしては申し分のない広さを確保。容量は後席使用時で392Lである。

さらに、6:4分割の後席を、ラゲッジ側のレバーでパタンと倒せば、フラットかつ、フロア奥行き約157cm、前席背後までなら約180cmものスペースが出現。その際の最大容量は802Lに達するという。さすがに低全高だけに、天井高こそ低めだが、デッキボードを下段位置にすれば、高さは77.5cmまでかせげるのだから、アウトドアの荷物の積載、愛犬の乗車も楽々可能ということだ。

トヨタ最新の量販車でもあるカローラだけに、先進運転支援機能もトヨタ最新だ。衝突被害軽減ブレーキは夜間の歩行者にも対応し、特に高速道路のクルージングをサポートするレーントレーシングアシスト、全車速域、渋滞追従対応のACC(アダプティブクルーズコントロール)、ブラインドスポットモニターまで用意している点には驚かされる。

また、オプションでAC100V/1500Wコンセント(44000円/税込み)も付けられ、給電車として、車内外で1500Wまでの家電品を使えるところも、災害大国でもある日本では大きな魅力となりうる。

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