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土曜の午後6時過ぎ。ある意味最高の店なのに客は一人だけだった下丸子の食堂「K」

2019.12.18

■連載/カーツさとうの週刊★秘境酒場開拓団

オヤジナリティー ★★★
家計貢献度    
自宅感      ★★★

(写真はイメージです。本文とは関係ありません)

 ずっと気になってた食堂がある。

 東急蒲田線の下丸子の駅。その改札出たらば、そのすぐ横というバツグンの立地。にもかかわらず、その外観はよく言えばレトロだが…。

 よく言わなければ、

「ボロいね、ココ!」

 と、間違いなく悪口系形容詞が出てしまわざるをえない築60年くらいの四角っぽいモルタル張りの建物。

 蔦が絡まってるんだけど、その蔦も、チャペルとかに絡まるとペギー葉山の『学生時代』みたいで洒落てるんだろうけど、なにやら蔦というよりも雑草が自らの意思で蔦化して絡まっちゃってるみたいにすら見える、荒くれ感。

 店頭には食品サンプルの飾られたショーウインドウがあるんだけと、そのサンプルは徹底的に色褪せており、定食の白ゴハンなんて茶飯みたいになっちゃってる。

 複雑な意味での貫祿充分である。

 でもこういう所こそ名店に違いない! と入りもせずに勝手に思ってたら、知り合いのサウナ師匠が偶然入ったという。

「いいよ、あの店!!」

 その感想は予想通りであった。

 これはもう入らないワケには行かぬと、ついに入ってみた。『K(仮名)』という店である。

 引き戸を開けると、そこには客も店員も誰もいなかった!

 しかし、暖簾も出てるし、電気もついてるし、なにより食堂の済の方にはストーブが煌々と灯っている。

 すわ『マリー・セレスト号事件』的な状態? と思いつつも、奥の厨房に誰かいるはずだと思って声を出してみる。

「あの〜すいませ〜ん」

 すると!!

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