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借金500万円のビンボー生活から這い上がった「お金オンチ夫婦」の家計再生への道

2019.12.18

漫画家の二ノ宮とのさんは、24歳でフリーランスとして独立後、27歳で結婚、30歳で元気な子どもが誕生するなど、一見して順風満帆な人生を送ってきた。

しかし、収入は不安定で、まとまった金額が入ることもあれば、ゼロのこともあるという。「今を生きるのに必死」でお金のことは努めて考えないできたが、息子さんが生まれて目の前の現実に直面することになる。

いつの間にか、住民税や国民健康保険などの滞納がかさみ、奥さんの奨学金も418万円の未払いがあるなどして借金の総額は500万円以上。貯金どころか、来月の家計をどう回すかに四苦八苦する自転車操業となったしまった。

はたして、この泥沼から抜け出せるのか……という顛末を描いたのが、二ノ宮さんのコミックエッセイ『お金オンチ夫婦 借金500万からのビンボー脱出大作戦』(世界文化社)だ。

本書の内容は、保険の見直しとか「つみたてNISA」の投資どころではない、まさに崖っぷちから、家計再生するまでの約1年をつづった赤裸々なもの。

お金のことに疎い奥さんと話し合いを重ね、著名な家計再生コンサルタントの横山光昭さんのアドバイスも受けながら、どうすれば借金体質から貯金体質へと生まれ変われるか。その秘訣が手にとるようにわかる構成になっている。

まさに同じような状況に陥っている世帯なら必読の書だが、どのような秘訣が描かれているのだろうか? そのいくつかを紹介したい。

収入・支出が不安定なら月ごとの平均を出す

収入も支出も月によってまちまちな二ノ宮さんは、横山さんから「収入と支出の月ごとの平均を出す」というミッションを与えられる。それを算出したうえで、次に行ったのが「どの費目の支出を抑えられそうか」という節約設計。

収入・支出の月ごとの平均を出すのが最初の一歩(本書62pより)

毎月必ずかかる固定費(家賃、保険料、通信費など)をまず見直すのが鉄則で、次に食費などの変動費を検討。例えば、二ノ宮さんの場合、通信費が夫婦で月額2万円かかっていたのを、格安SIMの導入で9千円カット、外食を減らしなるべく家で食事するようにして食費を4割近くカットなど、無理のない節約を実行することで、毎月の支出を6万5300円も減らし、赤字家計を毎月7万7000円も貯金できることが判明する。

固定費・変動費の見直しで貯金できることが判明(本書65pより)

このシミュレーションを行うまで、「貯金できる余裕はない」と決めつけていた二ノ宮さんだが、結果を見て「うちでもちゃんと貯金できるんだな」と考えが一変する。

借金とはうまく、長く付き合う

毎月7万7000円の貯金可能額(黒字)は、滞納している住民税などの支払いにあて、できるだけ早く無借金生活へと戻りたい二ノ宮さん。

しかし、横山さんはその考えを一蹴。「借金とは“うまく”そして“長く”付き合うべき」だと言う。

借金をすぐ返そうとしてはいけない(本書75pより)

横山さんは言う。「とのさんは今、貯金ゼロですよね。先ほどの7万7000円全額を返済に当ててしまい、お金が一切手元にない状態をイメージしてください。その状態でもし、ご家族が重い病気にかかってしまったら?」

二ノ宮さん「それは、やばいです…」

横山さんは、借金は早く返してスッキリしたいという気持ちと、利息が少なくすむ点に理解は示しつつ、もっと俯瞰して考え、手元にお金は残しておくようアドバイスする。

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